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学会の筋金「教学」 2月度教授会

1965.2.27 「会長講演集」第13巻

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1  三月度も、張り切って、教学の推進ならびに指揮をとっていただきたいことを心から念願いたします。
 ただいま理事長からも話がありましたが、よく戸田先生は、教授陣が創価学会の最高執行部であると述べられました。とうぜん理事長が、大幹部会が、そうであります。しかし仏法のうえからは、その宗教の筋金は教学です。教義です。その点から論ずるならば、戸田先生のおおせになったことはたしかに正しい。こう私も思っております。
 したがって、この教授会、教授の勉強、これだけは創価学会のつづくかぎり、王仏冥合の達成をめざすかぎり、いつまでも、いつまでも、大事のなかの大事な会合とし、勉強会としてつづけていきたい。推進していきたい。
 また最高首脳部が集まっている教授会でありますゆえに、これをいっさいの創価学会全体の教学の推進、指導、王仏冥会達成の狂いなき指針を検討し決めるべき会合として、推し進めていかねばならない。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)
 もっと大事なことは、本部の幹部会です。この本部幹部会が完ぺきに行なわれるならば、創価学会は心配ない。ゆえに、本部の幹部会は、戸田先生が会長に就任なされて、今日までただのいっぺんも休んだことはない。どんなにたいへんな、忙しい日々であり、月であり、戦いの時であっても、幹部会だけは続行しております。一か月間の総決算であり、次の一か月間の出発であります。
 かつて戸田先生が、昭和三十三年三月いっぱい、大講堂落慶祝賀登山のために総本山で指揮をとられた。そのために三月には幹部会はできないような状況でした。当時の理事室が戸田先生に「三月だけは本部の幹部会はやめてもいいと思いますが……」とうかがったところが、そのときに先生は、ひじょうにきびしくしかられた。三月の幹部会は四月にはいり、四月の三日と決定して行なうことになった。くしくも四月の二日に先生はなくなられましたが、それほど大事なものなのであります。
 きょうも理事会で、幹部会の式次第等もいちおうは決定された。私はもう一回考えなおして、きのうあたりから、幹部会のことについても、将来どういうふうにもっていかなければならないかとずいぶん思索しておりました。
 しょせん、最高責任者である自分が、この幹部会を指揮しきっていく以外に道はない。人を使うことはできない。こうあらたに自覚したのです。ともに最高執行部である教授の皆さん、ならびに理事長はじめ理事室全体、その人がたとえ講演する人であろうが、なかろうが、全責任をもって幹部会に臨まなかったならば、創価学会の実質的な、強い発展はなくなってくる。
 なぜかならば、数からみれば創価学会はひじょうに安定し、信心もやりやすい。組織も完ぺきである。指導者も多いと見られています。ただし幹部会だけは力を入れていかなければたいへんだ。惰性的にやっておったならば、安定のなかの力強い飛躍、前進をすることができない。こう私は反省いたしました。
 話をするメンバーも、ぜんぶ一級メンバーであるから、心配しりませんが、いろいろと相談して、多少メンバーも変えたり、内容もある場合には時事問題に対する、その時代におけるいろいろな破折、折伏、動執生疑を、五分でも十分でも一か所か二か所は入れてあげなければならない場合もあります。
 幹部会を充実させるためにいろいろ考えておりますが、なんといっても大事なことは、壇上に立つ人も、それから立たない人も立つ人を応援し、全学会幹部を包容しきって、力強く、忍耐強く指導しきっていこうという気持ちがなければならない。こう思ったしだいなのです。
2  ですから本部の幹部会はひじょうに大事である。少しぐらい他の会合に失敗があっても、本部の幹部会、一時間か一時間半です。この大網がきちんと境智冥合するならば、ぜんぶ生きてしまう。変毒為薬される。それでまた。次の一か月間の偉大なる推進力、確信、自身を与えることは間違いない。
 この本部の幹部会の大網を、こんどは支部、地区、班、座談会で細かに徹底し、実践し、そしゃくしていくならば心配なかろう、これが正しいありかたではなかろうか、こう思っております。教授の方々は全員が理事ではありませんが、そのつもりで、各所でひとつ本部の幹部会を推進し、見守っていっていただきたい。
 ともに大事なのは教授会です。その本部の幹部会をも、もっと根底的に、深く、長く、指導しきっていく源泉は教授会です。したがって、教授の皆さん方は勉強もたいへんでしょう。指導もたいへんでしょう。折伏もたいへんでしょう。しかし、実質の創価学会の最高首脳部という名誉と責任とを忘れないで、人一倍に張り切って、戦っていただきたい。これが私の心からの念願です。
 いろいろと教学の問題等は、各部の教授会で打ち合わせ等がありますゆえに、ここではしませんが、全教授が集まって、学会の発展、教学の振興、浸透、これを御本尊様にいっしょに願いきって、毎月いっぺん、有意義に会合を開いていきたい。
 このように思います。お願いします。
 この二つに重点をおき、この二つが完ぺきであるならば、創価学会の王仏冥合の大網はあやまらない。いかなる立体作戦、応用作戦をしたとしても、けっしてたがう道にははいらない。このことをとくに申し上げたかったのであります。

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