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日蓮大聖人・池田大作

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妙法の革命児と育て 男子部部隊旗授与式

1965.1.31 「会長講演集」第12巻

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1  ほんとうにおめでとうございます。私はうれしい。これだけの優秀なる青年部の最高幹部が、さらにできあがったことは、なにものにもかえがたい喜びです。
 かつて戸田先生が再建当時、私は一青年部員であった。しかし、御書に照らし、創価学会の前進は絶対に正しい。民衆の要望、時代の要求から、あらゆる点を総合して、創価学会の進軍は絶対必要である。こう堅く決意をしておりました。さまざまの批判もありました。妨害もあった。そんなことはなんにも恐れなかった。恐れる必要もない。御金言に照らして、むしろ喜びにたえなかった。
 戸田先生がいらっしゃるあいだも、私は先生なきあとはとうぜんのこと、断じて創価学会は、私がいるかぎり堅持してみせる、発展させてみせる、この崇高なる目的に向かっている創価学会の伝統は、貫き通してみせると、こう自覚しておりました。したがって、一日一日の戦いも、きびしい場合もあったけれども、自覚をしてみれば、楽しいものです。はりあいがあるものです。そのようにして今日までまいりました。
 いま私以上に、信心強く、純粋に、希望に燃え、未来に生きていくべき、りっぱな男子部の最高幹部が、これほどたくさん勢ぞろいしたことは、もうほんとうに私は安心だ、うれしい、こう思っております。
 どうか、自分自身のためにも、社会革命のためにも、日蓮大聖人様の弟子としても、この一生をかけてりっぱに偉業を成し遂げていただきたいのです。(拍手)ひとりも退転していってはならない。
 きょう任命されたおのおのの幹部が、どうかつぎの理事になり、最高幹部になって、創価学会をになっていただきたい。堅持していただきたい。大きくは日本、そして世界の指導者にりっぱに育って、妙法の革命児として、この法を宣揚しきっていただきたいのです。世界平和のため、日本の安泰のために、偉大なる足跡を残していただきたい。これが、きょう諸君にはなむけとして贈る激励であります。
2  話は変わりますが、創価学会は王仏冥合という未曾有の偉業を遂行していく、実践していくのであります。いままでの先入観念で、物事を考えている人では、ちょっと理解できず、思案する人も多い。諸君は王仏冥合の先覚者です。われわれは実践者だ。教えていく立場です。批判をされたから王仏冥合の理念が間違っているというのではない。知らないのだから、教えていく、知らせていく、証拠を出していく、その立ち場に立っているのだということを忘れてはいけない。
 いままでの理想的政治、社会としては、イギリスを世界各国はいちおう見習ってきた。しかし、将来は、かならずや創価学会、公明党、すなわち王仏冥合のこの実証を示した私どもの歴史を、思想を、そしてまた機構を、戦い方を、世界各国の国々が見習ってくる、教えてもらいたいと思う、この時代にはいることは間違いないのです。
 しかし世の中は、ままならぬものです。これからの十年、二十年の私どもの努力によって、それがなされるか否かが決定されます。いま見習うべき国はない。見習うべき思想もない。その証拠、実践もどこにもない。困難のみの世界であります。
 国々であります。不安定に流されている現状です。どうか大聖人様を信じて、あとは私ども、若き革命児がさらに結束をして、二十年先をめざして、がんばろうではないか。(拍手)
 ですから、いま表に出ない人もいるかもしれない。議員にならない人もいるかもしれない。ひじょうに地道で、コツコツと指揮をとる人もいるかもしれない。しかしそんなことはいいではないか。二十年先を、あくまでもめざして、一歩一歩、自分を成長させてもらいたい、向上させてもらいたいのです。その時になって、大きく活躍できるようにしていける準備をしてもらいたい。それは一日一日の蓄積が偉大なる成長になることを忘れないで、その第一としては、どうか、きょう集まった幹部の諸君は、朝晩の勤行を遂行していただきたい。これがいっさいの成長の源泉です。(拍手)
3  夜おそくなって、無価値な行動に振り回されないで、できるだけ早く終了するものは終了させる。勤行の時間、自分の勉強のできる時間等を、よくわきまえつつ、後輩にもその点の指導をして、二十年間、そしてまた一生、リズム正しい信心即生活であっていただきたい。そしてひとたび戦いがあり、大闘争がもしかあった場合には、勇躍、全魂を打ち込んで、いくらでもその時に戦いきれる、この余裕と準備とをいつもしていくだけの心がけも大事であるかもしれない。けれども、この地道な、着実な戦いが一日一日、太陽に照らされてた樹木が成長するごとく、大樹にかならずなると確信しての地道であり、着実であることを、心に銘記して、前進していっていただきたいのであります。(拍手)
 どうか後輩に対して、思いやり深く、広い強い確信と、深い深い愛情をもって、ひとりも退転させないように、最後の最後まで引っぱりきっていっていただきたいと思います。諸君のご健康とご健闘とを、心から念願して私のあいさつといたします。たいへんにおめでとうございました。(拍手)

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