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日蓮大聖人・池田大作

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人間革命への原動力 女子部部隊旗返還授与式

1965.1.31 「会長講演集」第12巻

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1  先日の本部の幹部会では、大幹部が七百名前後誕生しました。ただいま女子部の幹部会に先駆けて、二百部隊以上の誕生をみました。これが終わってすぐに男子部の新部隊の授与式があります。やはり、相当数の部隊長の誕生をみることができます。
 これまさしく地涌の義である。広宣流布へ、いよいよ上げ潮になっている証拠であります。喜びにたえない。皆さん方のご健闘を祈っております。
 昨日、ある学者がまいりました。その人はクリスチャンです。いろいろがっかいのことも研究したい。二時間あまりインタビューをしました。
 それで最後に冗談のように私がこう話した。「あまりにも日蓮正宗創価学会の前進が早い、偉大である、たくましい。私は数年間のあいだ毎日毎日、書き、しゃべり、広宣流布の指揮をとってきた。同じような質問を何回も繰り返すのはいやだ。
 しゃべりたくない」と、そういう意味のことを冗談まじりでいったのです。
 すると、かの学者いわく「キリスト教が、またはカトリック教が今日まで長く永続したのは、何回となく同じことをいいつづけてきた。そのたまものである」と。
 「そうですか。それでは私もくりかえしていっていかなければならない」と。弱った顔をしてみせたのですがね。(笑い)
 ですから、題目をあげるのも一生涯同じことを繰り返していることが、もっとも正しく強いわけです。指導も同じです。折伏も同じです。言論戦も同じです。またリズム正しい仕事も同じです。同じようなことであるけれども、それを何回も何回もいいきり、叫びきり、戦いきった時に、個人の勝利も学会の勝利も、また、わが仏の軍の大勝利もあることは間違いない。外道においても、その方程式は同じです。
2  きょう部隊旗を授与された皆さん方は、多数の後輩のシンボルです。退転をしないでいただきたい。どんな苦しいことがあっても、神経質の信心ではなく、明朗なる信心であってもらいたい。快活なる信心であってもらいたいのです。
 そして、木でも花でも、時がくれば木の実もなるし、花も咲く。根がきちっと大地に張っているならば、水分を吸収し、太陽の熱を吸収し成長することは間違いない。時を待つべきのみです。
 同じく大御本尊様を受持し、題目をあげ、心田に仏種を植えたことは間違いない、いわんや若き指導者となり、若き革命児として社会の最前線で活躍をしている、実践をしている日蓮大聖人の子供に、花が咲かないわけはない。功徳が出ないわけはない。かならずまじめに、粘り強く純粋に、明るく信心しきっていくならば、また、それぞれの宿命によって、また信心の高低によって、事実は決定はできませんが、間違いなくしあわせになります。
 こうみておりまして、皆さん方の何年か先輩の女子部の人たちの姿は、なんとなく充実感がある。相もいい。そして福運を積んでいる証拠を感ずる。信心の重みも違う。確信も深い。まだ二十代、そしてまた、年配者でも、三十代を少し越した先輩であります。四十代、五十代、六十代になった時に、どれほどの花が咲くか、創造するにあまりあります。皆さん方も先輩について、福運を積みきっていく実践なのだ、信心なのだとの自覚を失わないでもらいたいのです。
 それで、いままでは区長さんであって、五十人、百人、または百五十人、二百人の長であった人もいる。しかし、これからは八百名、千名、多い人は二千名近い長になります。百人の時には、おさまったけれども、おさめることができたけれども、千人になったならば、おさめることができないといわれる人であったならば、真実の幹部としても、指導者としても資格はないといえるのです。
 それだけ勉強し、人間革命して、思いやり深く、包容力をもてる自分を自覚していきなさい。つくっていきなさい。その根幹は何か。御本尊に願うことであり、一にも二にも後輩を暖かくめんどうみてあげようという真心が、いっさいを築けます。力になります。
 それで思い出深い有意義な、一年か二年か三年の、この部隊長時代の歴史をつくっていただきたいのです。その歴史が、一生の自分自身の大きい功徳への、福運への、人間革命への大原動力にしていただきたい。そのことを心から念願しまして、激励させていただきます。
3  どうか、からだを大事に、楽しく、明るく、女子部長を中心として、この一年間進んでいきなさい。けっしてあせってはいけません。ヒステリックになってもいけません。ゆうゆうと、おおらかな気持ちで、心豊かな気持ちで題目をあげ、リズム正しくいきなさい。
 あとは御本尊のお力で決まることでありますから、信心さえ強盛であれば、それでいいのです。あくせくしてはいけません。卑屈になってもいけません。前へ前へ、希望へ希望へ、理想へ理想へと、大地に足をしっかり踏みしめていける女子青年であっていただきたいのです。妙法の若き学徒であっていただきたいのであります。それではこれをもってあいさつといたします。ご苦労さまでした。(拍手)

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