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日蓮大聖人・池田大作

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民衆に愛される政治家に 公明党第1回本部幹部会

1965.1.25 「会長講演集」第12巻

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1  第一回の公明党の幹部会、おめでとうございます。(拍手)
 公明党の幹部界が毎月一回開催される。この幹部会が王仏冥合実現の日まで、順調の時代はもちろんのこと、嵐の時代であろうが、怒濤のごとき時代にはいろうが、最後までつづけきっていただきたいことを心から私は期待いたします。(拍手)
 明治維新を成し遂げた高杉晋作は、吉田松陰のもとで、もっとも政治革命で戦った革命児です。彼はいわく「吉田松陰の遺志を継いで革命を遂行するまでは、目的を達成するまでは“苦しい”ということばは生涯吐くことはやめよう」と、つねづね同志にいっていたそうです。
 私どもは王仏冥合という崇高な目的に戦って前進しています。とうぜん苦しいこと、たいへんなことなどはつきものです。しかし、過去の革命児が、偉業を成し遂げた人生から見るならば、私どもの戦いは恵まれきっている。食うに困るわけでもない、牢にはいるわけでもない。ほんとうに自由に戦っていける福運ある革命です。もっとも理想的な無血革命の前進です。
 キューバの革命をしたカストロでさえ「革命が終わるまでは、ヒゲをそるのはやめようではないか」革命は終わったけれども、まだ不精ヒゲをはやしている。そんなヒゲなんかはやす必要もない。そんなこっけいなことをする必要もない。だが、彼らの不屈の信念には見習うべき点があります。
 第一にも第二にも、私どもはさらに団結して、遠くは日蓮大聖人のご遺命である王仏冥合の達成、近くは恩師戸田先生の大確信であられた民衆救済、そしてまた、現実に歩を進めている大衆福祉の達成に、元気いっぱい、力の限り、団結をしあって勝ち取っていこうではありませんか。(拍手)
 なんといっても大事なことは、選挙に勝つことです。いかなる目的があろうが、いかなる政策を掲げようが、所詮は選挙に勝つことです。それから出発です。そうでなければ、画餅にひとしい。自分も勉強し、力をもち、民衆に直結して、ゆうゆうと勝ちきっていける、ゆだんのない一日一日のコマを進めていただきたいのであります。
 くしくも、昨日は、今世紀最大の政治家といわれたチャーチルがなくなった。そのあくる日公明党第一回の幹部会が行われた。願わくは、この中から、新世紀の世界的な大政治家が出ることを期待したい、出るべきであると確信したいのです。ともに彼のような鉄のごとき意思、民衆から心から愛される政治家、信頼される政治家、たとえば区会議員であり、市議会議員であっても、大きいひのき舞台に出なくても、彼以上の大政治家が、ぞくぞくあらゆる国土世間に活躍されんことを、心から念願いたしまして、私の激励とさせていただきます。ご健闘を祈ります。(拍手)

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