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日蓮大聖人・池田大作

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魅力ある幹部に 岐阜会館落成入仏式

1965.1.20 「会長講演集」第12巻

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1  たいへんに、おめでとうございました。(拍手)ほんとうに、私もよかったなあと思っております。
 この岐阜会館を、どうか思うぞんぶんに使って、皆さん方が、のびのびと、有意義な仏道修行ができるように、活躍できるようにしていただきたいのです。それが私の念願です。
 名古屋といえば名古屋城、そして織田信長を連想する。岐阜といえば稲葉城、そしてまた斎藤道三を思う。織田信長はひじょうに若い。そして魅力がある。
 それに対して道三は悪人を連想する、魅力がない。なぜ織田信長に魅力があり、そしてまた私どもの脳裏から離れないか。とうぜん、当時としては、ふたりとも政治家であり、指導者であります。
 信長は武力とはいえ、未来がある。日本国じゅうを統一しようという情熱があった。理念をもっていた。現状に甘えていない、そこに大いなる、私はおそわるものがあったと思うのです。
 それに対して道三は、油売りが、成り上がり者で、偉くなって、あまりにも保守的である。自分さえ偉くなって、民衆のことを考えずに権力を保持していけば、それでよい、そこに大いなる悪人の連想されるゆえんがあると思うのです。
 信長は創価学会、また公明党のようなものです。それに対して道三は邪宗教を連想する。既成政党を連想するのです。私どもは日蓮大聖人の大生命哲学を全世界にひろめていこうという目標があります。それは少し大きいとしても、少なくとも岐阜の、愛知の国土世間は、広宣流布してみせる。どんなに偉くなっても、一生成仏のために、子孫末代の繁栄のために、前進しよう、そこに真実の偉さ、魅力、偉大さがあると思うのです。
2  それに反し、道三級の人間は、もう自分は偉くなった、幹部だ、政治家だ、自分だけが出世できればよい、他人のことも考えない、広宣流布も考えない、なんでそこに後輩がつきますか後輩が喜んで、魅力ある指導者だと感嘆してついてきますか、くるわけがありません。
 同じ相を見ても、やはり信長は生き生きとしている。道三は油ぎった、なんにもしない悪人の様相を感じるわけです。私どもは一生成仏はとうぜん、王仏冥合めざして生き生きとしていきたいのです。けっして、だらしのない幹部になってはいけない。そして後輩の人、また他の人々が、ああ、いい学会幹部たなといわれるようになってもらいたいのです。(拍手)
 信長は好かれる。結論的には道三は、きらわれる人です。きらわれる幹部になってもらいたくはないのです。好かれる幹部になってもらいたい。そこには未来性がなくてはいけない。清らかさがなければならない。力がなくてはいけない。包容力、思いやりがなくてはいけないのです。
 それは信心によって、ぜんぶ含まれていることです。諸法実相です。信心ある人の姿、生活ぜんぶに実証として現われるものです。また反対に学会の幹部だからといって、信心がないものは信心を利用している人は、浅い人は自分自身の上に、生活の上にも厳然として現われるのです。
3  私とともに未来に生きていただきたい。希望に燃えて進んでいただきたい。若々しい信心をきょうからまた始めて、有意義な、ほんとうに楽しい、のびのびとした一生をともども送ろうではありませんか。ぜんぶ御本尊様が見てくださいます。妙法の力があります。信心ほど強いものはない。信心は即大信念であります。信心はいっさい、哲学の究極をぜんぶ含めたものであります。
 また信心は、あらゆる立ち場、階層にあっても、どんな境遇にあっても、最高に人生を知っていく大源泉てあります。また信心は宿命転換、人間完成の直道であります。そしてまた信心は死を解決すべきただ一つの道であります。また信心は、いっさいの人々に幸福を与えている、ただ一つの原動力であります。
 したがって何万冊、何千万冊の本があったとしても、信心の二字にはかないません。どうか強い強い信心でもって、うんと福運を積んでいただきたい、人間革命しきっていただきたいのであります。私はいま「人間革命」を新聞に載せさせていただいているわけですが、皆さん方は新聞に載らずとも、雑誌に載らずとも、自分自身の胸に刻んでいただきたい。書いていただきたいのです。そして、自分自身が妙法に照らされて読んでいっていただきたい。それが最高の「人間革命」を書いた人であります。
 最後に、さきほどから“岐阜”“岐阜”という名称がでておりますが、邪宗教が、また悪い政治家が“ギャフン”というようにしていただきたい。そのための岐阜であっていただきたいのです。(拍手)
 大いなる功徳をうけて、“ギフト・チェック”を毎日、何万、何百万も持てるような岐阜の同志でなければ、なんにも意味がないと、これだけ申し上げてあいさつといたします。(拍手)

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