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若々しく「勝利の年」 第56回本部幹部会

1964.12.25 「会長講演集」第12巻

前後
1  皆さんこんばんわ。立宗七百十二年の終わりました。この一年間ご苦労さまでございました。また、この一年間はひじょうに多忙でもありました。激烈なる闘争につづく闘争を展開してまいりました。
 しかし、見事、いっさいの戦いを、大勝利で終わることができました。私は幹部の皆さん方に、心から感謝申し上げます。たいへんにありがとうございました。
 来年もまた、題目をあげて、あげぬいて、若々しい一年間の人生であっていただきたい。
 来年早々から、教学の試験がありまして、ゆっくりできない人もあるかもしれない。これは大聖人様のおおせであって、私が悪いのではない。(笑い)きょうから、ゆっくり休んでいただきたい。お正月もゆっくり休んでいただきたい。これが私の気持ちであります。
 そして一年間の仏道修行、人間革命、有意義な前進の出発をしていただきたいのです。だれも事故なく、だれもが幸福になって、来年の年末には、いちだんと一家も大革命できた、自分も福運を積んだ、楽しい一年間であったといえるひとりひとりになったていただきたいのです。これが私のお願いであります。
2  また話は変わりますが、すでに皆さん方ご存知のとおり、また、ご了解をいただきたいことでございますが、それは前原島理事長の逝去にともなって、新しく北条副理事長が理事長に就任いたしました。前理事長がなくなった時に、緊急理事会を本部で開きまして、満場一致で理事長の就任を決定したわけでありますもので、よろしくお願いいたします。(拍手)
 また、その日に公明党では中央幹部会を開きまして、やはり全幹部の一致をみて、公明党の委員長に辻武寿氏が就任しました。このことも、よろしくお願いもうしあげます。(拍手)
 おふたりとも、信心強盛、人格円満、秀才中の秀才であります。結婚式の日と、死んだ時には、ほめるのが通例でありますが、就任式の日も、やはりほめておいたほうが間違いないと私は思いますので。(笑い、拍手)
 これから、皆さん方の先頭をきって、がんばってまいりますが、皆さん方も、大理事長に、大委員長になるまで応援していただきたいのであります。(拍手)
3  つぎに申し上げたいことは、来年は座談会をとくに推進していきたい。さきほど秋谷君からも、るる、話がありましたが、班を中心にし、班を焦点としての座談会はとうぜんであり、もっとも大事の中の大事であります。
 しかし、班中心であることは、いちおうはそうでありますが、理事長、大幹部、
 地区部長が班長・班担さんをだきかかえていっていただきたい。班長さんを苦しめてはいけない。班長さんは、もっとも最前線で、根性曲がりや、病気の人や、信心したてのヨチヨチの人を、毎日毎日めんどうをみなくてはならない。たいへんなことです。
 その上に、班長中心の座談会がある。理事がくる、支部長がくる、地区部長がくる、また重荷になってしまう。けっして班長さんを苦しめてはいけない。らくらくと後輩のめんどうがみていけるような、自信をもたせてあげる方向にもっていっていただきたい。
 したがって、大幹部の方々、ならびに地区部長さん方は、班長・班担を大事にして、だきかかえていただきたい。班長になにかあったとしても、その責任はぜんぶ地区部長がもってあげて、けっして負担をかけさせないよう、幹部はいつもいっしょになって考えていただきたい。そして座談会をりっぱに推進していっていただきたい。これが私のお願いでございますけれど、どうでしょうか。(拍手)
 創価学会は、たとえていうならば大船であります。座談会は海であり、波であります。民衆救済の創価学会、不幸の人を救うべき創価学会。この船が陸上であっては進まない。船は海でなければ、浮かばないし、進まない。ゆうゆうと、大勢の人を積んで、救って進んでけるためには、座談会が第一の問題になります。座談会こそ学会伝統の法戦場であり、海であり、波であります。
 来年は、さきほどから話がありましたとおり、さまざまの戦いもひかえております。だが、私はいいたい。本年いっぱいで、来年の戦いへの基礎は、地盤は、完ぺきに仕上げてあります。あとは、公明党の議員がしっかりがんばっていただきたい。率先して、みんなから尊敬され、かっさいを得られるような戦いをしていただきたいのです。
 会員は、ゆうゆうと落ち着いて座談会さえ実行していくならば、いっさいの勝利は間違いないと私は申し上げたいのであります。(拍手)
4  元旦になりますと、戸田先生はかならず歌をくださった。私も理事会の決定にもとづきまして、去年だけはどうしても作らざるをえなくなって作りました。
 私は、きょう理事会がありまして、元旦をまたずして歌を作りましたので、それで忘れてはいけないと思って発表しておきます。ひじょうにせっかちでありますので、早く元旦がこないかな、元旦がこないかなと思っているが、まだ一週間もある。
 それで、いままでは壮年部、婦人部、青年部男女と四つの歌を作ってきたのが通例でありますが、四つ作る必要はないと、そういう形式はもうやめよう。たった一つだけ、理事会の時にそのふんいきで作ったという意味で申し上げたい。よろしいでしょう。(拍手)私は歌人ではないのですから、へたでもかんべんしてください。
 決戦の 年に先駆は われなりと 白馬に乗りて 勝利導け
 「白馬」というのは、御本尊様のお力をかりて、すなわち信心強盛という意味です。
 御書に「白馬は日蓮が如し」とおおせがあります。そういう意味で歌いました。おのおのが人間革命の勝利、生活革命の勝利、事業の勝利、各部の勝利、そしてまた参院選その他の勝利、ぜんぶ大功徳をうける源泉の勝利を勝ち取っていただきたい。
 「先駆はわれなりと」ですから、組織とか、そういう形式は必要ない。御本尊の使いとし、御本尊に直結した人が、まことの勝利者である。大信者であるという意味も含めたわけではございます。よろしいでしょうか。(拍手)
5  なお最後に、座談会場が班を中心に約二十万か所あるそうでございます。その座談会場を使わせていただいているうちに、会長講演集第十一巻がもうじきできますもので、ぜんぶのおうちに「常仏土」と揮毫させていただきまして、贈呈をさせていただきます。
 どうか、よいお正月をお迎えになってください。来年は若々しく若芽のごとく、ふたたび自分が信心をした当時にかえって、新しい人生、信心の出発を自覚して進んでもらいたいと思います。(拍手)
 とくに年配者の方々は、からだを大事にしていただきたい。学会には人材がたくさんおります。倒れてしまうと、次の人材が待ってますとばかり、きちんと構えておりますから、長生きをしていただきたい。
 どうか、また来年の幹部会の時に、晴れがましい姿で、お会いしたいことを楽しみにしております。たいへんに一年間、ご苦労さまでございました。(大拍手)

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