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日蓮大聖人・池田大作

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着々、広布実現へ 旭川会館入仏式

1964.9.17 「会長講演集」第12巻

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1  たいへんにおめでとうございます。(拍手)
 北海道の幹部の方はもちろんのこと、とくに旭川の幹部、そして稚内の幹部の方々が、今日まで力戦に力戦を重ねて、堂々たる北海道の広布の道を開いてくださったことに対して、深く敬意を表します。長いあいだ、たいへんにご苦労さまでございました。
 また、北海道の最初の地方夏季指導は約十年前でありました。本日をまた第一歩として、いままでを第一期の北海道の建設と決め、きょうよりは総合本部長を中心としての、第二期への、すなわち昭和四十九年を目標にして、強い強い団結をもって勝利の連続の出発をしていただきたいことを心からお願い申し上げます。(拍手)
 いま学会本部では、四階の会議室で約三十人前後の教授ならびに教授補で、真剣に仏教哲学大辞典の大編さんの総仕上げにかかっております。ひきつづいて教学の点から申し上げれば、本年の教学にあたって、あらゆるところで何十万人、いな、場合によれば何百万人の人が日蓮大聖人の大生命哲学と取り組んでおります。偉大なる思想革命の戦いであります。現実の実相であります。
 また、折伏座談会は、これまた日本全国いな全世界で何万、何十万か所で開かれているかもしれない。民主主義の縮図であり、滔々と大河の流れていくごとく一分の停滞もなく世界広布の前進として、着々とその活動はされているのです。世間のいわゆる活動というものは、一年か二年間やれば、あとは消滅してしまったり、人気とりやPRだけで、その底流となる民衆の強い強い動向というものはありません。
2  また、公明会のことにふれれば、公明党結成式をひかえて、やはり参議院議員ならびに都議会の議員の人たちが中心となって、実践の上から国家百年の大計の重要政策をほぼ作り上げました。カン詰めになって、朝早くから、夜中にいたるまで同志の結合によって完成間近になっております。
 都議会は、東京において、連日のごとく大衆福祉の実現をめざして勇ましい活動をしております。その報道は毎日のごとく一流新聞の紙上で報道されております。
 またその他、区会、市会、県会等においても少人数でありますけれども、鞍馬天狗のごとく、私どもの代表として正義の戦いを開始しております。(拍手)
 文化活動の面からいえば、「民音」も東京をはじめとして日本全国で、文化活動が花やかに展開されています。また先日は中部の文化祭がありまして、東京そしてまた関西でも大々的に行なわれます。その文化祭の東南アジア、ヨーロッパ、アメリカ等においても、小規模ながら同じように行なわれております。
 このように、数えあげれば、創価学会の前進、広宣流布への前進、また王仏冥合への前進は着々と絶えまなくなされています。広宣流布が実現できないわけが断じてありません。皆さん方も、北海道の北の端のほうではありますけれども、妙法の根に連なったその大功徳はたいへんなものであります。
 私どもは、だれからも一銭ももらっていない。しかし、世界最高の、永遠に一切衆生を救ってくださる南無妙法蓮華経の御本尊を信じ、南無妙法蓮華経の御本尊の流布をしております。因果の理法からみるならば、その功徳は絶大なものであります。
 そしてまた、人々が利己主義、刹那主義であり、自分だけよければよいということの乱世の時代にあって、真心こめて人のために尽くしている。この襟度、この尊い行動等を私どもはいつも忘れないで、だれがなんといおうが、勇敢におたがいに励ましあって一生涯、勝利の前進をしきっていこうということを、私とともに誓い合っていただきたいのであります。(拍手)
3  これだけの大組織、大運動、大活動、大行動等は世界に例がありません。民間の活動、なんら権力と関係のない、どこにもひもつきのない、これだけの深い、幅の広い、そして絶対的な幸福への平和運動、平和革命、無血革命をば、そのへんの評論家や学者等が批判できるわけがない。どんなにしようと思ってもそれは九牛の一毛にすぎません。できるわけがないのです。たとえそれが、与えていって、できたとしても、ほんの一部です。いわんや日蓮大聖人様の大生命哲学を批判できるわけがない。御本尊様を打ち破るわけには絶対にいかない。蚊の鳴くようなものであります。小鳥のさえずりのようなものであります。
 つぎの日本は、つぎの時代は、そしてまた、つぎの世界は、断じて日蓮大聖人様の弟子である私ども地涌の菩薩、本門の指導者でなければできない。その心意気をもって前進しきっていこうではありませんか。皆さん方のご健闘を心からお祈りしまして私の祝辞といたします。(大拍手)

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