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日蓮大聖人・池田大作

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全人類に幸福を与う 「聖教新聞」創刊一千号に寄せて

1964.9.12 「会長講演集」第11巻

前後
1  王仏冥合への前進の時にあたって、聖教新聞が創刊以来、一千号を数えるにいたったことを、心から祝福するものである。
 時あたかも、青年部が、男子部、女子部ともに一千部隊を超え、広宣流布実現への若き人材を多く輩出したことと考えあわせ、ともに広布の瑞相と確信してやまないものである。
 わが創価学会の目的は、日蓮大聖人様の大慈悲と大仏法をもって全民衆の苦悩を救い、幸福を与えきっていく民衆救済の大前進である。その前進が一日早ければ、それだけ早く日本の民衆を救いきることができ、平和社会が実現するのである。
 反対に、嫉妬や怨嫉による無責任きわまる学会批判や妨害が、多くの人々をまどわせば、それだけ人の不幸はつづくのである。
 日蓮大聖人様の大師子吼のまえには、いかなる知識人といえども、頭をたれて教えをこい、信伏随従すべきが当然であり、そのご遺命を忠実に実践する創価学会の言々句々、かつ、それを敏速、正確に伝える聖教新聞の一言一句は、妙法の脈動であり、地涌の菩薩の使命に目覚めた叫びであると断言するものである。ゆえに、心ある人は、信仰の有無にかかわらず、耳をかたむけるべきであろう。
 「一書よく万人を救う」という例があるが、濁世にはんらんする群書のなかにあって、何百万、何千万の人に、これほど勇気と希望を与え、幸福への指針を示しきった新聞が他にあるであろうか。これこそ、栄光ある聖教新聞の誇りであり、伝統である。
 一千号を契機として、邪宗邪義には勇猛果敢なること師子王のごとく戦い、不幸の人々には、力強い折伏の救い手となって、幸福を与えきっていける大新聞として成長することを、心から望んでやまない。
 また、学会員の諸氏には、本紙をもって、正しき信心の指針とし、強き学会精神を会得していただきたいと願うものである。
 わが創価学会の指導は、万人が納得しうる、道理にかなった正しい指導である。
 日蓮大聖人の教えを、そのまま実践する本部の方針、指導を、本紙をおえして正しく理解し、着実に実践していくならば、かならずや大御本尊の大功徳を、わが身に、わが生活の上に具現できないわけがない。いかなる組織の細部にいたっても、そのまま正しくし実践することが肝要である。一幹部の我見や独善によって、指導がゆがめられ、会員が苦しむことが断じてあってはならない。
 そのためにも、指導については本紙をよく熟読し、そのまま実践するならば、かかる誤りを犯すことなく、楽しく明るい前進ができくることを確信し、一千万会員の団結の強き絆としていただきたい。
 最後に本紙の一千号発行を契機として、いよいよ民衆救済の情熱をたぎらせつつ、一人でも多くの人が聖教新聞を読み、幸福への源泉としていただきたいことを心から願うものである。

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