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日蓮大聖人・池田大作

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広布実現を確信 男子部部隊旗授与式

1964.9.9 「会長講演集」第11巻

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1  千個部隊の突破、まことにおめでとう。(拍手)
 最初にお願いしたことは、部長になり、また部隊長になったからといって、教学をおろそかにしてはならない。いままで以上に、日蓮大聖人様の大生命哲学を勉強して、偉大なる大哲学者になっていただきたい。
 全部隊長が助教授以上の実力をもっていただきたい。そして、新時代にふさわしく、第三文明建設の若武者として、指導者として、あらゆる新聞雑誌等をよく咀嚼して、世界観、社会観を確立して、いっさいの誤てる思想に、強い、鋭い批判のホコを向けているひとりひとりの幹部になっていただきたいのであります。
 その根本は、自分自身にはきびしく生きていただきたいのです。御本尊には体当たりしていっさい、信心で根本的解決をしきっていく、いっさいの活動の源泉は、自分自身の体当たりの信心によって開けていくという、大確信をもっていただきたいのです。そして、後輩、同志に対しては、思いやり深く、親切に、むしろやさしく、ていねいに指導の手を差し伸べていただきたい。
 不思議なことに、聖教新聞がこのたび一千号になります。むずかしく考える必要もないし、また複雑に考えるものでもありませんが、女子部も昨日で約千部隊を突破し、本日ふたたび男子部が千部隊を突破しました。創価学会の人数も、世帯数では四百九十何万、お子さん方を入れれば実数一千万人は間違いないでしょう。そういう数字の一致をみました。
 生命の本質は十界互具から始まり、百界千加、そして五陰世間、衆生世間、ならびに国土世間を含めて、一念三千の大生命哲学の確立になります。
 かつて戸田先生が百個部隊になったならば、忙しくなると申されました。その百部隊もとうに越してしまった。千部隊になったということは、間違いなく広宣流布の実現ができるという一つの証拠とおたがいに確信しあいたいのであります。
 牧口先生は、広宣流布のために命をささげました。しかし、牧口先生おひとりの死によって、偉大なる戸田先生の出現がありました。戸田先生は広宣流布に命をささげられた。ひとりの戸田先生の死によって、妙法の偉大なる方程式によって、八十五万世帯、約二百万人の戸田門下生が広宣流布に活躍を開始しました。先生の精神、一念は脈々とつづいております。
 いま、今日をみるならば、一千万人の戸田先生の精神が、一念が脈々とつづいていると、申し上げても過言ではありません。
 いま、私も妙法のためには、喜んで命を捨てる決心です。しかし、諸君は、大きく最後の仕上げのために、残って成長してもらいたい。これは私の念願です。幸か不幸が、いつ死ねるかそれは私の福運の問題でありますが、いずれにしても私の一念は、諸君に最後の仕上げをしてもらいたいのです。
 したがって、三代にわたって、その御本尊様の絶対の力、方式から考えるならば、約六千人の大幹部が勢ぞろいしました。青年部、男子部だけでも、百数十万人の次代をになっていく革命児が勢ぞろいしまいた。信心をさらに強盛にして、ひとりひとりが成長していくならば、広宣流布の実現は、絶対に間違いない証拠であると私は確信するものであります。
 どうか、あとは諸君の成長です。幹部になったから、惰性に流されたり、幹部だからたいしたものになったという増上慢にはけっしてならないで、どこまでも求道精神を奮い起こし、革命精神を忘れず、一直線に人間革命即王仏冥合へ向かっての進軍をしていただきたい。これだけをお願い申し上げまして、私の祝辞といたします。ご苦労さまでございました。

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