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日蓮大聖人・池田大作

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永久不変の大哲学 豊橋会館入仏式

1964.9.5 「会長講演集」第11巻

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1  たいへんに、おめでとうございました。小さいながらも会館ができたことは、皆さん方が今後どれほどか信心のうえ、活動のうえに便利であるか、そのことを思って私はうれしいのです。この会館を皆さん方に差し上げますから、思う存分にお使いになってください。
 私は若い会長であります。いままでよりも十倍、百倍の広宣流布のためへの、そしてまた、日本の国の安定への道を築いていく決心であります。皆さん方は、なんら私のことに対して心配はいりません。皆さん方自身が強盛なる信心をもって、しあわせになりきっていただきたいのであります。
 また、きょう会場が狭いために集まることができなかった同志の方々にも、よろしくお伝えになっていただきたいと思います。
 この会館ならびに、これから百、二百と造る会館ぜんぶ、だれからも一銭も費用をもらって建てるものではありません。ご存知のように、私が執筆をし、また、雑誌、新聞等の利潤を少しずつ、一銭もムダにせず、ためきった尊い金で、建設をした会館であります。
 この会館を中心として、第一にお願いしたいことは、日蓮大聖人様の大生命哲学をしっかり勉強しきっていただきたいことであります。全員が大哲学者になっていただきたい。大学者になっていただきたいのです。このお願いであります。
 先日、ある参議院議員から聞きました。創価学会の前進ゆえか、この十年あまりで約三千前後の宗教法人がつぶれているとの話であります。報告であります。しだいに真実の仏法を知ってきた人が多くなって、宗教の生邪をわきまえていることが、感じていることが、わかってきた、その一つの証拠であると思います。
 大聖人様の仏法は、永久に変わらない、最高の大哲学であることは、いかなる哲学と相対しても明りょうであります。現実のうえにその偉大なる功徳として証拠が現われます。これらかも、さらにさらに勉強を重ねて、しっかり大指導者になっていただきたい。このことが第一番目であります。
2  第二番目にお願いしたいことは、小さいながらも、この会館を中心として、粘り強く、不幸な人を、たくさん救いきってあげていただきたい。恩師戸田先生が、出獄以来、広宣流布を願って立ち上がったときは、この半分にも満たない本部でありました。そまつな本部でありました。
 そのなかで、その当時としては、十人、二十人の弟子でありました。とくに門下生、そしてまた、戸田先生についた何人かの同志が、戸田先生の指導どおりに立ち上がった。それが今日では、十年すこしで四百九十五万世帯、人数にすれば一千万人以上の不幸の人を救ってまいりました。
 同じくこの豊橋の地で、どうかこの会館を根拠地とし、牙城とし、法城として、豊橋方面、名古屋方面の不幸な人、自殺寸前の人、事業を失敗して苦しみおののいている人、病気で医者から見放されている人、他の世界では、他の教団では、やっかいものとして、だれも相手にしないような人を、皆さん方が、心から根本的に救いあげていく戦いをしていただきたい。これが私のお願いであります。
3  第三番目には、この会館を中心として、王仏冥合の堂々たる前進をしていただきたい。すなわち、この会館を中心にして将来、日本の国の安泰のため、世界の平和のために何十人、何百人の市議会議員、県議会議員、参議院議員、そしてまた、衆議院議員が出ることを心から念願いたします。豊橋の松下村塾になっていただきたいのです。
 どうか、私のもっとも尊敬している先輩である小平先生を中心に、また、私が心から信頼し、弟のごとくかわいがっている石田本部長を中心に、仲良く、楽しく前進したいただきたいのであります。
 そして、長い長い広宣流布の旅路であります。からだをじょうぶにして、仕事、商売のほうは最高に繁栄させて、お子さん方に対しても、りっぱな人材とするために、大きく見守っていける一家和楽の家庭として、ほんとうに信心をしている人は正しい、まじめだ、そして力がある、しあわせそうだ、無言のうちに私どもも、信心のほうに行ってみたい、聞いてみたいといわせるような証拠をつくっていける幹部のひとりひとりになっていただきたいと思うのであります。
 どうかひとつ王仏冥合達成のために、平和のために、この名古屋の国土世間のために、しっかりがんばっていただきたい。お願いします。
 勝敗は、私はうんぬんしません。ただひとりの犠牲者もなく、楽しみきって、ほんとうに楽しい戦いであったという戦いだけはしていただきたい。このことだけをお願い申し上げて、私の祝辞といたします。

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