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自らの使命に生きよ 男子部幹部会

1964.5.11 「会長講演集」第11巻

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1  さる五月三日の第二十七回総会で、向こう七年間にわたる大綱を発表いたしました。
 すなわち、正本堂の建立、第二番目に六百万世帯の完遂、第三番目に創価文化会館の設立ならびに地方本部会館の完備、第四番目に公政連の一歩前進すなわち、衆議院進出に推薦する、この四項目でございました。
 私も元気いっぱいにこの七年間、ふたたびこの四項目達成のために戦ってまいります。とくに男子部の諸君に対し、これが実現に、偉大なる源泉になっていただきたいことを、心から切望するものであります。(拍手)
 正本堂建立の第一歩として明日、諸君を代表して豪州、東南アジア方面に行ってまいります。このことについては、すでに総会でこまごと申し上げました。正本堂は総本山における化儀の広宣流布の総仕上げの体制になるわけであります。私どもの真心と信心で、りっぱに世界の聖地にふさわしい、霊鷲山会をつくりあげようではございませんか。
 また、最後の項目である衆院選推薦に対し、これも詳細については、すでに申し上げたとおりでございますが、本年秋に公政連の定期大会がございます。そのときに、公政連、公明会を名実ともに一歩前進させて、公明党にすべきであるとおもいますが、いかがですか。(大拍手)
 創価学会は公明会、公政連の支持団体、推薦団体であることは、先日の総会で決議されました。本日は日本全国の同志を代表して、総会と同じこの日大講堂において、未来の学会、日本の国を背負って立つわが男子部の人々の決議によって、公明党にしてよろしい、していただきたいということを、本日正式に決めたことにさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(大拍手)
2  あまり例にとりたくありませんが、いちおう革新政党であるといわれる社会党、総評との関係と考えられるわけであります。推薦支持団体としての創価学会と公明党は、この関係になるわけでございます。私どもが支持し、推薦し、この腐敗しきった政界を見事に公明党の議員で改革してもらおうではありませんか。
 よく「宗教団体から政界に出ることはおかしいではないか」という時代遅れの愚論をいう人がおります。私もよく話しますが、ケネディ大統領、彼はりっぱなカトリックの強信者です。相当数、カトリックの票をもって進出した議員であります。
 現在のジョンソン大統領、彼もクリスチャンであります。フルシチョフも毛沢東も「共産宗」の信者ではありませんか。
 また社会党の委員長もクリスチャン、民社党の幹部もクリスチャン、池田総理は
 真宗の信者、だれびとたりとも、いまの議員が死ねば、みんな寺のやっかいになることはとうぜんです。または牧師のやっかいになることもとうぜんです。ということは、なんらかの宗教をたもっているという証拠です。ただ一生懸命やっているの
 か、やっていないのか、それだけのことです。
 日蓮正宗の信者が政界に出て、信念をもって日本の国を救いきっていくということは、とうぜんなことであると私は訴えたいのです。
 新興宗教の連中も、みんな議員をだしているではありませんか。全日仏も政治結社をつくっているではありませんか。なにも創価学会だけではありません。そんな的はずれな批判に、私どもは左右されては断じてなりません。仏法は勝負です。断じて王仏冥合を、私ども男子部が推進になって仕上げていこうではありませんか。(拍手)
 地涌の菩薩は、だれびとたりとも使命をもって存在するのです。いわんや若き地涌の菩薩である男子青年においてをやであります。諸君は幹部として、自分自身の使命を自覚していただきたい。そして後輩に対しても、りっぱな指導者とし、幹部として包容力をもって、おのおの人生の目的、個人の使命を自覚させてあげていただきたいと思うのです。
 ある人は情熱的な人である。またある人は理知的な人である。ある人は快活な人である。ある人はどちらかといえばおとなしい人、ある人は大胆な青年、またある人は神経質な青年、またある人はひじょうに頭のいい人、ある人はどちらかといえば、おっとり型の人等々さまざまであります。
 しかし、大御本尊様をたもった私どもは、それぞれぜんぶ使命をもっている、したがって、卑屈になったり自信を失っては断じてなりません。なにか役目があるのです。大御本尊様は円教であらせられます。創価学会も大生命であります。したがって、あらゆる性格の人が、信心根本に団結をもって前進していくところに、あらゆる階層、あらゆる性格の人々をぜんぶ救いきっていけることを、知っていただきたいのです。
3  どうか自信をもち、自分らしく、ゆうゆうと「自分も偉大なる使命があるのだ」と自覚、確信を失わないで、この青年期を私とともに、ふたたび元気いっぱいに戦い進んでいただきたいことを、心からお願い申し上げます。
 今回の衆議院進出に対しても、世間からは心からの賛同もあるし、その反面、無認識のあまり、もう少し自重すべきである、冒険主義的である、やれ参院選だけで衆院選はやめたほうがいいのではないか等々さまざまな批判を聞きます。私もそういうことは百も承知であります。時を考え、信心のうえから、そしてまた最高幹部の一致のうえから、また日本の現状のうえから、あらゆる点から総合して決断したことでありますから、絶対に確信をもって突き進んでいただきたいと思うのです。
 最後の総仕上げは諸君であります。からだを大事にし、そして自分を成長させ、大御本尊様のおん前に、「これほど自分はりっぱになりました」「王仏冥合の将になりました」「民衆の偉大なる指導者になりました」「幸福者になりました」と、ひとりひとりが大なり小なりいえるようになっていただきたいことを、またその基礎をつくっていただきたいことを、最後に念願いたしまして私の話といたします。

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