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青年は世界の宝 女子部幹部会

1964.5.9 「会長講演集」第11巻

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1  新しく幹部になった方は、どうか後輩の人々のめんどうかよくみて、ひとりも退転させないように、全員を幸福にさせてあげるりっばな指導者としての使命をまっとうしていただきたい。また長年のあいだ幹部としてがんばって、このたび婦人部へ行く人もいると思いますが、たいへんにご苦労さまでございました。
 今回、女子部を代表して、女子部長と第四部長が海外へ視察に行くことになっております。
 女子部に大きい世界的視野に立って勉強させたい、こういう気持ちで、私は女子部長をはじめ、何人かの女子部の代表を海外へ視察に行かせたのです。
 きのうも学生部の幹部会があって、ヨーロッパ方面の学生部員が、女性だけ四名、幹部会に出席していたそうで、男子部のほうの学生部はヨーロッパからきていないけれども、いったい、どういうわけだと、こういうふうに男子学生部員のほうは、たじたじになったいう話を聞きました。女子部のほうが、なんとなく張り切っているという意味なのです。
 どうか、新しい時代にはりましたが、私も青年会長であります。青年部長とも二つしか違わない、参謀室とはだいたい年は同じである。場合によれば参謀室のほうが、私より年配者がそうとうおります。皆さん方も青年です。同じく青年として苦楽をともにして一生涯、令法久住のため、化儀の広宣流布のため、そして一生成仏のために粘り強く、希望に燃えて、がんばっていただきたい、前進しきっていただきたい。青年ということは、大勲位の勲章をもらった者よりも、総理大臣よりも、いかなる財産をもった者よりも、いかなる名誉をもった者よりも、百倍も千倍も尊いのです。人生のうえに立って考えても、あらゆるこれからの建設をしていくいぶきを考えてみても、青年は一国の宝であり、全世界の宝です。
 その青年期、青春期を無意義にしてはならない。紙くずのように、くずかこに捨ててしまうような青年期であってはならない、そういう人がたくさんおります。
 私はいっしょに、最高に有意義なる青年期を、そしてまた人生を、どんなことがあっても退転しないで、がんばりきっていただきたい、前進しきっていただきたい、このことを、とくとお願い申し上げるものであります。
2  一年間、二年間、三年間の変化はひじょうにおおきい。とくに青年期においては、先日まで有名青年作家であった人が、または青年人気俳優であった人が、少し長い目でみれば自殺をしている。または廃人のようになっている、社会から忘れられきってしまっている、そういうことは枚挙にいとまがありません。考えてみれば、大なり小なり、ほとんどがそうなっております。
 また信心の世界も同じです。昨年までがんばりきってきた幹部が、ことしになると、ちょっとして縁に紛動されて退転していく、青い顔をして、寂しそうな姿をしている。目先の利害や目先の感情や、また男女問題等において、つまらないところで一生を棒にふる場合も見ております。
 反対に、きのうまでは、寂しそうな青年であったけれども、きょうは信心強盛になり、確信をもって進んだ人は、一変してこれほどまでに人生は変わるものか、一変するものか、こういうように感ずることも私は多々あります。と同じく、一年、二年で生涯の財産を、福運を積める人もいるし、いままでがんばってきたけれども、一年、二年、三年のあいだに、一生を台なしにする人もおります、どうか、大御本尊様は絶対に間違いない、日蓮大聖人様の教えは間違いない、大聖人様のおおせどおりに信心のことだけは、純粋に強盛にいたして、一生の大福運をこわれない財産をつくっていただきたい。先輩の姿を見ればよくわかると思います。私も十数年間、女子部の人たちの姿を見ております。私といっしょに、戸田先生のもとに戦って人は、みんなしあわせになっている。また途中で退転した人は、いま悔いております。
 それから、皆さん方の一期、二期先輩の人たちの姿を見ても、若手の理事の奥さんになっておったり、代議士の奥さんになったり、それはまあ極端ないいかたになりますが、大なり小なりみんな安定して、喜々として信心、生活をしていることは、皆さん方がよくわかっていると思います。
 その先輩の信心の姿を見習って、苦しいときや悲しいときでも、もう少しのしんぼうだ、歯をくいしばって、一年、二年、三年と大事な、貴重な一生の土台、一生の仕上げをしていくときであり、このように考えていただきたいと思います。
 皆さん方のご健闘を切望して私の祝辞といたします。がんばってください。

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