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青春を有意義に 学生部部旗授与式

1964.5.8 「会長講演集」第11巻

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1  新任幹部の人は、たいへんおめでとうございます。また、交代した方は、たいへんご苦労さまでございました。
 ご存知のごとく、初代の渋谷学生部長も副理事長になり、参議院議員であります。また、二代の渡部学生部長も副理事長になり、この次の参議院選挙に立つことに決定いたしました。というのは、学生部が創価学会の偉大なる骨髄であり、推進力であり、また、日本の将来の大指導者になってもらいたい。そのためのひとつの突破口であります。このことを確信していただきたいのです。
 私は「本門の時代」そして「広宣流布の総仕上げ」というあいことばをいいました。したがって、第六の鐘は、広宣流布総仕上げの第一期としたい。また第二期は第七の鐘である。最後の七年間、これこそ第三期の総仕上げという目標で進んでまいりたい。その時代には諸君が四十代、五十代になり、名実ともに、社会にあって、世界的舞台にあって、活動をしていくべき年齢です。
 いまは、ある人はアルバイトをやって、月謝に困って悩む人もいるでしょう。そのことも私はよく知っております。また、両親が信心せず、ひじょうに苦しい立場で、信心に勉強にがんばっている人がいることもよく知っております。また、ある人は、さまざまな問題でひじょうに悩んで、どうしようかと心苦しく思っている人もあるでしょう。
 たが、しょせんは、御本尊様だけは放してはならない。また、大事な青春時代を無意義にしないで、有意義に、大仏法のため、生涯絶対に人生の勝利者として土台を築くべき学生部で、どんな苦労も努力しきって、信心を貫徹しきっていただきたいのです。
 正しいものを信ずるということはとうぜんである。正しいものを信じられない人は、間違ったものを信ずるという結果になる。それは、頭破作七分です。さまざまん戦いがこれからもあると思います。縁に紛動されないで、大聖人様の三大秘法の仏法だけは、絶対に間違いがない。この妙法だけは、肉団の妙法をまた湧現しきっていく。信心だけは忘れない。具体的には創価学会から離れない。つききっていく。あと、さまざまな青春時代しての苦労や悩みは、先輩や同志や友だちと激励しあつたり、励ましあったり、慰め合ってひとつの基礎をつくりきっていただきたい。
 ことことを私は心から念願しております。
 さまざまのことで悩むのは、青春時代の特質です。悩みに負けてしまったならば、自分自身に負けたことにつうじます。自分自身に負けた者が、なんで後輩や隣人にしあわせを与えることができるか、有意義な人生を生ききっていくことが、できるか、これはできるものではありません。悩みがあった場合、苦しい場合には、歴史をひもとき、大きい心で世界じゅうのいままで戦ってきた人々の姿を凝視して、自分の悩みなどまだまだ小さいものだと。また創価学会が悪戦苦闘して、迫害のなかに伸びていく。とうぜん他の世界では、他の活動の社会は何十倍何百倍の迫害と批判のなかで戦って、人生の勝利を築き、栄光ある歴史を築き、他の世界のいずれの人でも、みんなたいへんな戦いをしている、このことを忘れないでいただきたいのです。
 したがって、妙法の学徒として、真実の仏教学徒として、また、偉大なる哲学学徒として、これからの社会に、日本の指導者と世界の指導者に育っていくべき何十万人の学生のなかで、その人々よりも何十倍何百倍も深く、正しく、楽しく、快活に、また力をもって前進しきっていっていただきたい。このことを心からお祈り申し上げまして私の祝辞といたします。
 ご健闘を心から祈り、諸君の健闘を期待し、からだを大事にして、この二年、三年、五年の学生部の時代をりっぱに戦いきっていただきたい。以上をもって私の話とさせていただきます。がんばってください。

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