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日蓮大聖人・池田大作

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喜々として仏道修行を 大分会館入仏式

1964.4.10 「会長講演集」第11巻

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1  小さいながら大分会館の入仏式をすることができました。たいへんにおめでとうございました。
 小さい会館でひじょうに不便であることは、私もよくわかりますが、どうかさきほどのお話がありましたように、創価学会の再建当時も、この会館と同じ大きさの建て物から出発したという意義を忘れないでいただきたいと思うのです。
 わが創価学会は、お金の九〇パーセントは総本山いっさいご奉公申し上げております。そしてまた末寺の寺院建立等に御供養申し上げております。したがって出版会計等で少しずつ蓄積して総本山、猊下に御供養申し上げたその残りで、なんとか今度は私どもの広宣流布の牙城を造っておきたい、牙城を造ってあげたい、こういう気持ちで造っているのです。
 この点も永久にこの精神を忘れないで、本部、会館を守っていただきたいと思うのです。
 他の教団では、それは何十億もかけて堂々たる建築物を社会に見せている、そびえ立たせているところがたくさんあります。ぜんぶそれらは民衆から絞り取った金で造ったものであります。または、自己の宗派の発展のため、金もうけのため、虚栄と形式とハッタリのための建て物にすぎないのです。
 創価学会の建て物は大御本尊様がおわしまします。また、日蓮正宗の建て物には、一閻浮提総与の大御本尊様がおわします聖地であり、いっさいの衆生を成仏させてくださる大仏法がおわします聖地なのです。
 彼ら邪宗教の殿堂と日蓮正宗の建て物とでは、仏と魔との違いがあるのです。また創価学会の建て物と、他の教団の建て物とでは、天地雲泥の相違があるわけです。
 その意味において、小さいながらも、喜び、しあわせは日本一である、九州第一であるという事実のうえの生活の姿を示しきって、おおらかに、のびのびと、人生を生ききっていただきたいのです、このことを心からお願い申し上げます。
 そのへんの建て物などに縁に紛動されたり、驚いたりなどしてはいけません。日蓮正宗も世界一の大宗教になるし、また創価学会も世界一の大教団になることはとうぜんであるし、これからは、こんなにもまた建ったか、こんなにもりっぱになったか、こんなすごい建て物がたくさんでき上がったかといわれることは、絶対間違いないことを確信もって申し上げておきますからいいでしょう。
 それで、アメリカの同志の人々が、第一陣第二陣で約三百人登山いたしました。
 これから第三陣第四陣と、第七陣まで約八百人の同志が今回くることになっております。その他、ヨーロッパ、東南アジア、南米等を入れれば、なにやかやで千人近くなるかもしれません。
 九州の同志の方々が総本山へ行き、また、本部の幹部会等へくるたびに、たいへんだなと私も心のなかでは思っておりました。しかし、アメリカの同志のことを考えてみますと、さほどたいへんではないと、アメリカから登山にくる場合には、何十万もかかり、そして、何日も何日も休暇をとらなければならない。だが、喜々として、総本山へだけおまいりし、学会精神を会得して帰っていこうというその求道精神、信心の姿は尊い、美しい。かならずや大功徳を受けることは間違いない。現実にいま、自身が大功徳をうけている実証なのです。
 したがって、私は皆さん方に少しは強いかもしれませんが、希望に燃えて、信心のうえでもひとつのりっぱな目標を自分自身で決めて前進していただきたい。生活のうえでも、ひとつの目標を立てて、そして題目をしっかりあげ、夫婦ともども生活の建設にまい進していこうという努力をしていただきたい。りっぱな豊かな生活を築いていただきたい。また、信心のうえの大きな成長をしきっていただきたいのです。それには自分自身が目標を立て、その目標にまじめに、たくましく、雄々しく進んで行くところに勝利があるのです。そのように考え、訴えるわけです。
 惰性に流されたり、幹部だからといって組織のうえにあぐらをかいたり、そういうつまらない根性にはならず、どこまでもどこまでも、目標を立てつつ、おおいなる喜びの前進を、幹部みずからが、してまいろうではありませんか。
 私どものみが、前途に光明をいただき、希望をいだき、絶対しあわせになりきる確信をもった人生を送れるのです。
 これからもたくさんの不幸な人が私どものあとについてまいります。そのときにあらゆる指導をしきっていける、納得、理解させていける力ある幹部にならなくてはならない。こう私もつくづく思っております。皆さん方も、私とともに一日一日、月々にしっかりと成長しきっていただきたいと思うのです。
 九州も、きのうは宮崎会館、きょうは大分会館、あすは北九州会館の入仏式を行ない、そして、その次の日は九州本部新館の起工式を行なうことになっております。これは鉄筋コンクリート三階建てです。それに熊本会館は、現在、建築の方も進行中です。その次に、長崎と佐賀県にも会館を造ることを決定いたしました。どうやら九州にも春がやってまいりました。 どうか、全面的にこの会館をお使いくださって、皆さん方はとうぜんのこと、後輩の人々も喜々として仏道修行ができるようにしていただきたいことを、最後にお願い申し上げまして、私のごあいさつといたします。
 たいへんにおめでとうございました。

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