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日蓮大聖人・池田大作

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諸天は必ず守る 東京第四本部入仏式

1964.4.6 「会長講演集」第11巻

前後
1  創価学会もいままで何回となく批判され、いじめられてまいりました。そのうちつぶれるんじゃないかと、心のなかで予期していた人々も、悪鬼魔神もたくさんいたと思うのです。
 御書に照らして、また、皆さん方を中心として、ひとりひとりの立ち場のなかからも、関係の人々が、そういう思いで創価学会の今日までを見守ってきたことも事実であると思います。
 だが、一年ごとに発展し力を示し「どうも創価学会はつぶれそうもない。えらいことになってしまった」と、このように大きく魔を打ち破る時代にはいったと、こう私は信じております。
 魔と仏との闘争が仏法です。それがまた人生であり、いっさいの姿です。学会のことを悪口雑言するならば、批判し弾圧するならば、今度は反対に、かならず梵天帝釈の働きが大きく働く、学会を守っていく、これはとうぜんの理であります。
 じつは、きょうもカナダのテレビ会社から取材にまいりました。先日、ルックという世界的な雑誌が、学会に対して極端に偏狭な記事を書いたのです。それに対して今度は、まじめな正しい放送をカナダでぜひともさせてもらいたい、こういう要望なのです。カナダ第一のテレビ会社だそうです。
 テレビ会社はたくさんきておりますが、きょうの態度はひじょうにまじめで、正確にカナダの国民に知らせたいと、どんなことでも要望があったならば、どういうふうにしたならば、こちらのことがカナダの国民に、わかるだろうかということに神経をつかっているのです。
 ルックみたいなあんなのは偏狭であるということは、われわれが読んでもわかりますけれども、学会のことについては、カナダの人々はルックしか知らないもので、なんとかそれをわかりやすく正しく宣揚したいのですと、国民にメッセージもいってくださいといっておりました(笑い)。そういうわけで、かならず梵天帝釈の働きがあると、それを大なり小なり確信しきって進んでいっていただきたいのです。(拍手)
 この本部は静かな場所にあります。どこの会場でも同じことですが、学会員はひじょうに活発で、題目の声も仏縁を結んでいくうえにおいては、隣近所に聞こえてもいいことになりますが、再往は常識をわきまえて、つまらないことで隣近所から苦情をいわれないように、ちょっとしたところで信心を認めて学会を認識する場合もあるし、ちょっとしたところで、今度はせっかく信心しそうな人、学会を理解する人までも反対に地獄に落としてしまうようなことになる場合もあるのです。そういう点を今後、幹部の人は注意をしていただきたいと思うのです。
 余談になりますが、おもしろいことに、どこの放送局でも、世界の人々も「学会はファッショになるのではないか」ということが、とうぜんの常識的な質問になっているようです。「そんなことはない、心配するな」というとみんな安心するのです。「一つだけ、あの鼓笛隊はすごかったですね、たいしたものですね、ああいう姿を見ると、どうもまた軍国主義になりそうだ」と。(笑い)根本的に創価学会は軍国主義に反対しているのに、そういう考えをすることは気の毒であります。
 そう批判している人の国々がみんな軍国主義で、軍隊をたくさんもっているのです。「それにくらべて、この鼓笛隊は文化活動なのです。自分で笛を買って楽しく活動しているのです」といいますと「そうですか」と感心していました。ほんとうのことをいうと、各国の軍隊のなかに、軍楽隊なんかたくさんありますが、それこそ武器をぜんぶ取り除いて、学会と同じような鼓笛隊や音楽隊にすれば、私は最高に理想的な文化活動になると思うのですがどうですか。(拍手)
 学会だけが、いちばん理想的なことをやっている、そういう結論になったわけです。
 このあいだも幹部会のときに申し上げましたが、仏法上からみても、国法のうえからみても世法のうえからみても、理想の活動をしているのが創価学会であります。
 どうか、その強い自覚と確信とをもって、今後も団結を強め、楽しみきりながら、仲良く前進されんことを心から切望いたしまして、あいさつといたします。

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