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日蓮大聖人・池田大作

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絶対の幸せ築け 登山者指導会

1964.4.2 「会長講演集」第11巻

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1  おめでとうございます。皆さんの力と真心によって、このようにりっぱな大客殿を建立し、日達上人猊下に御供養申し上げることができましたことを、心から感謝申し上げるしだいでございます。(拍手)
 御供養した皆さんの名前は、総本山に永久に保存されております。その証拠に、須弥壇の左右の本のようになっていますのは、御供養者名簿であります。
 本日を第一歩として、明年の三月二十五日まで、三百万人の登山が行なわれます。
 ひとくちに三百万人といいますが、仏教史上、宗教史上に、これ以上の壮挙はありません。日本いな世界始まって以来の歴史的壮挙であります。
 このように、純真な大聖人様の弟子が、老いも若きも、ともに団結して、王仏冥合達成のために、わが身のしあわせのため、世界のしあわせを願って登山するということは、いままでになかったことであります。「絶対にしあわせになる」と断言して間違いありません。(拍手)
 真実に幸福を求め、世界平和を求めている人があったならば、心から賛嘆し、敬意を表するのがほんとうです。
 それはそれとして、私も最高責任者として、この三百万総登山をひとりの事故もないように毎日御本尊様にお願いしておりますが、私のみならず、皆さんも、私といっしょに、御本尊様に無事故を願っていただきたいと思います。
 とくに、きょうは、海外の方々が遠くから登山してきておりますが、私どもは、心から、拍手をもってねぎらってあげたいと思うのです。(拍手)
 どうか、海外の人もからだを大事に、信心をしっかりして、この次の七年先、具体的なことは五月三日に話そうと思っておりますが、きょうの盛儀の何倍もの盛儀を催す予定になっております。純真に信心をして功徳をうけ、今回よりもゆうゆうとこられるような福運を積んでいただきたいのです。
 人に借りたり、みじめな姿で総登山していることを聞くと、私の心が痛みます。
 ひとりひとりが功徳にあふれる信心をしていってほしいと思います。いまから七年をひとつの目標としてがんばってください。
 このように、大客殿をりっぱに御供養申し上げたことは、大聖人様も喜んでくださると思いますが、それ以上に、私ども不幸の民衆が大功徳をうけ、ひとりひとりが物心ともにしあわせな生活をすることをいちばん喜んでくださるのです。
 こんな大きな建て物だと、経費がたいへんです。皆さんは、これの四分の一ぐらいの屋敷なり建て物を造って、豪勢な生活をしていただきたいと念願いたします。
 とりもなおさず「或説他身」真実のうえの折伏であります。そこまでいかない人でも、喜びの生活をし、そういう功徳をうけることが信心の目的です。
 洋服もりっぱに、健康で、一家和楽で、自家用車が二、三台あるという功徳でもけっこうであります。
 ただし、みえや虚栄をはっては不幸です。大聖人様は「従順の人は仏になる。違背の人は地獄に落ちる」とおおせられていますが、従順に信心する人が功徳をうけれる人なのです。
 地獄の人は、おんしつ、疑い、懈怠をしている人であり、これは功徳をうけることはできません。
 きょうから信心だけは従順に、強盛に、緑に紛動されず、日蓮大聖人様のおおせどおりの信心をしていただきたい。それは、すなわち学会の指導で間違いないのだと断言しておきます。
 どうか、すなおに、わが身の幸福のため、宿命転換のため、しっかりこの一年間実践することによって、どれほど人間革命したか、境涯を開いたかを、事実の生活のうえで証明しきっていただきたいことを念願いたしまして、私の話といたします。

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