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仏教哲学大辞典に総力あげる 第47回本部幹部会

1964.3.26 「会長講演集」第11巻

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1  皆さん、こんばんは。三月度の戦い、まことにご苦労さまでございました。
 大客殿落慶法要のこと、ならびに恩師の七回忌のことについては、いままで幹部の皆さん方から話がありましたとおりでありまして、私は略させていただきます。
 それで、四月度は「前三後一」の方程式によって「指導の月」にいたしたいと思いますけれども、いかがでございましょうか。(拍手)いままで、たくさんの新しい入信者、同志の方々がおります。その同志の方々をよくめんどうをみ、指導をしていただきたいことを、心からお願い申し上げます。
 なお、座談会を根底として、座談会の運営を根本として、その一か月の戦いを、ぜひともお願い申し上げたいのであります。(拍手)
 また、話はぜんぜん変わりますが、昨日、教授会がありまして、私から提案申し上げました。それは、いままで日蓮正宗創価学会の教学は、とうぜん全思想界をリードしきってきました。しかし、後輩の皆さん方に、いろいろ詳しく教える場合に、参考書として、残念なことに仏教辞典は、いままで有名な辞典としては、二、三冊しかなった。それも、ほとんど間違いだらけです。
 たとえていうならば、国柱会の田中智学の書いた「本化聖典大辞林」または、念仏関係の望月という人が書いた「仏教大辞典」等が代表的なものとされておりました。
 しかし、いろいろ読んでみましても、ひじょうに間違いが多くて、真実の仏法のありかたを説いていないのです。それを参考にすることは間違いであると、まえまえから考えておりましたが、ひじょうに多忙であったために、手をつけることができなかったのです。
 しかし、七回忌も終了し、ことしは選挙もありませんし、頭のほうを、もう少し教学のほうに向けたほうがいいだろうと私は思いまして、教授を中心としまして、後輩のためにも、思想界のためにも、仏教界のためにも、哲学界のためにも、世界第一の「仏教哲学大辞典」を、本年じゅうに完成することを申し上げておきたいのです。(拍手)
 アイウエオ順になりますが、ア行……阿育大王から始めたい。(笑い)イ行……一閻浮提。それからウは丑寅の勤行。(笑い)エは慧日大聖尊でもいいし、これは仏のことです。それから、オは王仏冥合と。こういうふうにやっていきましょう。
 (拍手)
 そして思想界、哲学界、仏教界における偉大なる足跡を残しておきたい。思想界における大革命をしておきたい。そのなかに、西洋哲学等も入れておきたい。あくまでも日蓮大聖人様の御書、法華経、八万法蔵、その他いっさいを網羅して完成したいと思っております。しっかり勉強してください。
 「仏教哲学大辞典」これはたいへんな事業でありますが、ことしいっぱいで仕上げますもので、そのかわり教授の試験は免除することにしましたから、ご了承ください。
 皆さん方の真心こもったご支援により、ご協力によりまして、おかげさまで、予定どおりに王仏冥合への前進がなされております。七回忌を期し、私は日本の王仏冥合達成への布陣は完成した。あとは私ども幹部ひとりひとりの成長を待つ以外にはないのです。力ある指導者、民衆から信頼され、尊敬される指導者、その指導者が、きら星のごとく王仏冥合の先端をきって、おのおのの分野で戦いを展開しなくてはならない。これだけを私は待っております。
 創価学会が大きくなったからといって、自分のために威を借りていばったり、おごりたかぶるようなことは、けっしてないようにしていただきたい。あくまでも私どもは宗教革命児である、民衆の味方である、不幸な人の味方である、大聖人様の使いである、慈悲をもって民衆を救いきっていくべき地涌の菩薩であると。社会にあってはりっぱな社会人となり、また後輩の人々に対しては礼儀正しく、親切に、真心をこめてめんどうをみていける、真実の指導者に成長していかなければならないのです。
 民衆が待っているのは創価学会であります。私どもが激励しあって、根本は日蓮大聖人様からおほめのことばをいただき、またひろくは、日本民衆の人々から「ほんとうに創価学会ありがとうございました」といわれるまで、戦っていこうではありませんか。
 最後に、はるばる海外から大客殿の落慶式にまいりました同志の方々がおりますもので、拍手をもって労をねぎらってあげたいと思います。(拍手)今度は皆さん方が海外へ行ったら、同じように海外の人は、ちゃんと拍手でねぎらってあげてください。(笑い、拍手)
 どうか四月度もなんの事故もないようにお願いしたいし、きょうは早くお休みになっていただきたいと思います。たんへんにご苦労さまでございました。

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