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命がけで法戦へ 青年部記念行事

1964.3.15 「会長講演集」第11巻

前後
1  ひとつには、きょうはどうか心豊かに思い出ある運動なり、遊戯なりをしていっていただきたいのです。
 私はいつも思うのです。それは今日の創価学会の中心にあって活躍している青年中堅幹部、また、参議院議員として活躍している学会の青年は、ぜんぶ青年部の発足当時から苦難の道を切り開いて戦ってきた人たちです。
 また、あらゆる大事な創価学会の法戦に、真っ先に身をていして戦ってきたのです。そういう人たちが今日の創価学会の最高幹部となって、広宣流布の指揮をとっているのです。
 もし、惰弱な人が幹部になったり、また、さほどの苦労もしないで、調子よく、要領よく、組織のうえだけで偉くなって、創価学会の幹部に位するような指導者がもしか出たならば、恐ろしいことです。そうなればもう創価学会の魂はない、生命はない、このように私は心配もしておりますし、憂えてもきております。
 しかし、今日においては、そういう人はひとりもおらず、みな創価学会の建設、青年部の建設に命をかけた人々が現在の最高幹部です。これほどのうれしいことはありません。
 後輩の人に申し上げておきたいのです。それは先輩を見習って、きょうのことが、五年先、七年先、十年先に、どれほどの意義ある日になるかもしれない。それは自分の一念で決定される問題です。
 きょうから真剣に建設に進んだ人は、大きく大人材になるでしょう。ゆだんして、ただ形式的についてきた人は、五年先、七年先、十年先には「しまった」と悔いることも事実でありましょう。これは過去五年、十年、十五年前の人々のことを考えてもそうであります。現在から推測して、悔いのない自分自身の成長のために、幸福のために、しっかりがんばっていただきたいのです。目先のことに紛動されたり、つまらない感情で信心をおろそかにしてしまったり、そういうことのないようにしていただきたいのです。
 皆さん方のなかに、からだの弱い人もいるかもしれない。また、経済的に苦しい人もいるかもしれない。また、職場の問題で悩んでいる人もいるかもしれない。そういう人々が、もしもいたならば、根本は信心で、自分自身でいっさいを乗り切ってみせるという確信はもっていただきたいことはとうぜんですが、先輩の人々に、すなわち青年部長でも、参謀室でも、部長でも、遠慮なく相談していただきたいと思うのです。
 私どもも、そういう苦しいことはありました。理想は広宣流布であり、天下国家を論じていたが、現実の一日一日の闘争がひじょうに悩み多く、苦しいときもありました。私どもも幸いなことに、先輩、そしてまた、戸田先生にいろいろ相談ができましたもので、今日があるわけです。
 したがって、先輩諸氏も、どうか後輩の部隊長やその他の人たちの、いろいろな悩みや苦しみを、心を一つにして、解決の道に励んでいただきたいのです。これを心からお願い申し上げます。
 また、後輩の人たちは、けっして遠慮することなく、どんなささいなことでも先輩に相談して、自分の悩みを解決していくアドバイザー(相談役)となってもらいなさい。
 最後に申し上げたいことは、来年のいまごろは選挙等があって、わが創価学会においても、王仏冥合への、名実ともに本門への現実の戦いにはいるわけです。本門の戦いへの幕が開かれるわけです。
 そのときに、いちばん活躍をしてもらわねばならないのは諸君です。二十代、三十代における部隊長級、部長級の諸君の活動が、いっさいの「本門の時代」の源泉である、勝敗を決定するのであるという大勇猛心に立ち、大道心に立って戦いきっていただきたいことを心からお願い申し上げます。
 諸君のいかんによって、王仏冥合の戦いは決まるのです。どうか、大きな福運と力をつけ、成長していただきたい。最後は諸君がぜんぶ創価学会の、または日本の国の、東洋の大指導者の位置にあって活躍していただきたいのです。それまでは私とともに苦労もしていただきたいのです。
 それで、広宣流布の暁には王仏冥合達成のときには、戸田先生が二月の十一日に誕生なされておりますもので、その日あたりから事始めて、三月の十六日あたりが、ひとつのまた焦点になって、四月の二日もひとつの山にして、五月の三日を最終日にすると、そういう気持ちで、昔から私は考えておりましたけれども、きょうあらためて、二月の十一日に事始めて三月の十六日、四月の二日を山として五月三日に終了と、こういう気持ちで、また、それを夢みて、がんばっていこうではありませんか。以上をもって私の話とさせていただきます。ご苦労さまでございました。

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