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日蓮大聖人・池田大作

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大仏法流布の時 男子部幹部会

1964.2.14 「会長講演集」第11巻

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1  本年も、どうか万事よろしくお願いいたします。(拍手)
 とくに三百万総登山の輸送につきましては、青年部長を中心として、男子部の幹部諸君が、一つも事故のないように、私に代わって、りっぱに法華経の行者を霊鷲山会にお連れ願いたいことを、心からお願い申し上げます。(拍手)
 だれがなんといおうが、いまは二月です。「冬きたりなば春遠くからじ」「冬は必ず春となる」「時」という問題は、絶対的なものなのです。いま、このなかに、ひじょうに腹がすいている人がいても、一歩出れば車が通り、風が吹き、または星の光りが輝き、女の人が歩き、男の人が歩き、電車が動き、そしてまた車が動き、雑踏のなかであろうが、だれがなんといおうが、二月は二月であり、春は春なのです。
 同じように、仏法においても「時」という問題は重大なる問題であります。だれが疑おうが、だれが怨嫉しようが、だれびとが弾圧しようが、だりびとが認めなかろうが、日蓮大聖人様の三大秘法の仏法は、かならず流布されていく、絶対に功徳があるのです。これは、大聖人様の仏法が、日本の国はとうぜんのこと、全世界に着々とひろがっていくべき絶対の要素であります。
 目を開いて御書を拝し、そしてまた大御本尊様に心より題目をあげて、真実の大仏法の力、偉大さを、しみじみとわが身で、わが心で体得していただきたいことを、心から念願してやまないしだいであります。(拍手)
 目先のことで紛動されたり、一年や二年の先だけを考えた信心であってはなりません。一生涯、永遠にわたる信心であり、仏法であることを知っていただきたいのです。
 先日の新聞でご存知のごとく、韓国において一時、布教が禁止されました。そのまえには、台湾等においても禁止されました。しかし、二、三日まえに、韓国の同志の人が帰ってまいり、また台湾の同志の人も本部のほうにみえて、現状を聞きますと、私もひじょうに残念であり、心配をしておりましたが、現在では、個人の信仰は自由にできるらしいし、ひじょうに元気であります。「みんな御本尊様を待ちこがれております。御本尊様がいただきたいのです。」と、このように強調しておりました。
 そのことばにいつわりのないことは、よくわかります。したがって世界広布のために、とうぜん大白法が流布されていくならば、三障四魔が起こることはご金言でありますから、多少の弾圧や、そしてまた摩擦があることはやむをえないでしょう。しかし高き水が低きへ流れるがごとく、三大秘法の大御本尊様、すなわち大聖人様の大生命哲学が、どうしても世界に流布されていくことは、必然的であります。
 日本の国だけをみても、キリスト教もあります。共産主義もはいっております。
 回教もはいっております。儒教もはいっております。その他、西洋哲学にしろ、その他の思想にしろ、ぜんぶはいっております。二十世紀の時代において信仰の自由を束縛するということは、大なるあやまりであり、前時代的です。いまはそんな時代では絶対ありません。民衆の勝ち取った自由であり、また民衆の声であり、要求なのです。信教の自由は、これからの時代はとうぜん、さらに自由になることは考えられるのです。
 したがって、一時的には前時代的な、布教の禁止やなにかがありましょうけれども、かならずや日蓮大聖人様の大仏法は、三年先、七年先、十年先、二十年先には、間違いなく全民衆の最高の大哲理として用いられることは間違いないという確信をもって、忍耐強く進んでいこうではありませんか。(拍手)
 話はぜんぜん変わりますが、さきほど青年部長からも話がありましたごとく、皆さん方のことについて、私もひじょうに心配しております。それは、からだを大事にしていただきたいことであります。
 大事な法器です。十年、二十年先に、もっとも重大なる役割りをすべき、活動をすべき命であります。早く休んでいただきたい。また青年時代が修行時代であり、もっとも活動すべき時代であることもとうぜんであります。私どもも、その道程は踏んでまいりました。そして今日の確立があるわけであります。しかし、ただ無意味な、夜おそくまでの会合は禁止していたただきたいのです。
 したがって私は、創価学会の活動は、すなわち座談会は九時半でいっさい中止、これはまえから申し上げているとおりです。
 だが、その他幹部となれば、いろいろな連絡やなにかがあっておそくなることはやむをえないと思います。革命児であります。それは容認いたします。ただし、各本部においても、支部会館においても、その他の会館においても、十一時には全員家路に向かっていただきたい、このように訴えたいのです。
 会館でも、本部でも、管理人も、いつもおそくまで、諸君が帰るまで待ってたいへんらしいし、持久戦です。十一時までには、学会の各本部、支部会館、そしてまた、会館等を、かならず出ていく。そして早く休んで、あくる日は元気いっぱいに朝早く起きて、生き生きと自分の仕事に精を出していっていただきたいと、提案するのですけれども、どうでしょうか。(拍手)では、満場一致ですから、きょうから実行してください。
 ある参謀がいっていました。業者の仲間で、いろいろと創価学会の話が出た。そのときに「創価学会の方々はりっぱだ。青年の方々もよく働く。生き生きとして、責任をもって働く。だがその半面、たまに、眠そうな顔をして、居眠りをして、大事な仕事には置けなくなってしまう場合がある」と、こういう意味のことを話していたそうでありますが、昼間は目をらんらんと輝かせて、仕事に精を出し、学業に励んでいただき、そして終わってから、今度は学会活動をしてただきたい。これはいつも申し上げることです。
 したがって、どうしても惰性に流れる恐れがありますから、長い長い闘争であるということを銘記して、みずからも早く休み、そしてまた後輩に対しては、とくに早く休ませてあげて、生活即信心、信心即生活の模範の指導をしていただきたい。
 このことを最後に申し上げまして、私の激励といたします。ご苦労さまでございました。

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