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日蓮大聖人・池田大作

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不滅の金字塔を 関西本部新館落成式

1964.2.11 「会長講演集」第11巻

前後
1  小さいながら、明るい本部ができ上がりました。関西の広宣流布のために、ひとつの牙城ができえましたことを、幹部の皆さん方とともに喜ぶしだいでございます。おめでとうございました。(拍手)
 また、本日の落成入仏式にあたりまして、もったいなくも御法主上人猊下のお出ましをいただき、ご導師を賜りましたことを、全関西の幹部を代表しまして、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
 この関西本部の新館に出入りする幹部は、関西第一の幸福者であるという誇りをもった人でなくてはならない。また、そういう人になっていただきたい。また、関西第一の大指導者であるという自覚のある人がこの新館に出入りすべき資格があると思っていただきたい。また、関西第一に、民衆から信頼されるまことの幹部であるという人が、出入りすべき資格があるということを知っていただきたいのです。
 この本部を中心として、王仏冥合達成まで、幾多の戦いが重ねられることはとうぜんであります。楽しいことも、つらいこともあるでしょう。持久戦になり、または、じみないくさになり、または、ある場合には激闘になり、はなばなしいいくさも展開されるでありましょう。最後は絶対に、王仏冥合実現のために、まず関西本部が大勝利を得た、大勝利の終幕を飾った、こういわれる不滅の金字塔を、この本部より打ち立てていただきたいことを心から念ずるしだいなのです。(拍手)
 さきほどからお話がありましたが、本日は恩師の誕生日であります。忘れもしない、いまより満六年前、二月の十一日、すなわち戸田先生がなくなる年の二月の十一日の日に、先生はもうなくなられる寸前でありましたが、大幹部を南甫園へご招待くださって、そこで全快祝いをなされました。そのときに申されたことは「あくまでも一般会員ではない、幹部である」と。このことばは、私どもの脳裏へ、深く刻みついているのです。
 「根ふかければ枝しげし、源遠ければ流ながし」根深い、源遠ということは、信心が深いということであり、指導力があるということであり、そしてまた、大幹部としての自覚が透徹しているという意味なのです。その会場において、現在の、ある理事が歌を歌った。そのときに先生は「そんな歌などは、私のいる前で歌う歌ではない。私は広宣流布のために令法久住のために、そんなかんたんなことは考えていない。もっと広宣流布達成のための、学会精神高揚のための歌を歌ってもらいたい。そんな惰弱な歌はやめようではないか。自分がどこかで歌うことは自由であるけれども、私の前ではやめてもらいたい」というきびしい指導がありました。
 小さい、歌の問題でありますが、そのひとことでも、先生が広宣流布、令法久住をどれほで考えておられたかがうなずけるわけです。第一にも第二にも、後輩の人が大勢私どもを見ております。また民衆も私どもの指揮を待っております。私ども幹部が、けっしておごることなく、たゆむことなく、どこまでも、どこまでも成長しきって、恩師のご精神にこたえられる、りっぱな大幹部となっていこうではありませんか。(拍手)
 関西総合本部長である白木部長を中心として、一日一日を本因妙の自覚を忘れず、つねに勝利の関西たれとの心意気をもって、進んでいただきたい。また、それが実現を心から念じて私のあいさつとするしだいでございます。最後に、この建築にあたりまして、真心こめて設計をしてくださった創造社さん、ならびに真心こめて建築をしていただきました大林組さんに、心から感謝申し上げ、あいさつといたします。おめでとうございました。(拍手)

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