日蓮大聖人御書|池田大作著書|御書検索|スピーチ検索

1 　人生は長いのです。よく私も、戸田先生の指導をお借りしていうのですけれども、大きくいうならば、伸びゆく民族と、衰亡していく民族と、この二種類がるのです。個人においても、また同じであります。伸びゆく人生と、滅びゆく人生とがあります。いま私どもは、そして皆さん方は、伸びゆく人生です。福運を積み、希望に燃え、確信をもって、三十年、五十年の有意義な人生を歩んでいくのです。現実の一歩一歩は大事でありますが、また忍耐強く、持久戦という心構えをもって前進していただきたいのです。（拍手）
　伸びゆく人生とはどういう人生か。概念的にいうならば、新しい思想、強い思想をもち、そしてまた、確信のある、希望に燃えた、前進の源泉をもっている人が伸びゆく人生なのです。哲学がない、確信がない、希望がない、すなわち信心、信念がない人は、滅んでいく人生なのです。
　伸びゆく人生は、われわれ創価学会の青年部です。日蓮大聖人様の御書に照らし、先輩の姿に照らし、その証拠は明白なのです。第一にも第二にも大御本尊様をだきしめて、一歩一歩、幸福への勝利への土台を築いていただきたい。これが、私は祈る気持ちで、皆さん方に願うことなのです。（拍手）
　とうぜん、これから指導をとる指導者の立ち場に立てば、ますます多繁になってくると思いますが、職場もおろそかにしないで、また家庭にあっても潤いのある家庭の中心になって、部隊にあり、そしてまた学会全体にあっても、純粋な、明るい、美しい指導者として立っていただきたいと思うのです。
　最後に申し上げておきたいことは、みんな仲良くがんばっていただきたいのです。怨嫉は功徳をとめるもとになります。怨嫉があったならば、どんなに部隊長になり、部長になっても功徳は出ません。ですから、弱い自分にムチ打って、題目をたくさんあげて、こんなにも信心の強さはすごいものか、こんなにも題目の功徳は偉大なものか、こんなにも題目をあげれば証拠がはっきりするのか、まず、そういう実証者に、なることが、指導者としての資格であると思うのです。（拍手）
　また、一般の行動においては、常識をもって、理知と情熱はとうぜんでありますから、けっして非常識な、人から批判をうけるような行動は、しないようにしていただきたいと思うのです。
　皆さん方のご健闘を心からお祈り申し上げます。がんばってください。