Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全員が大信者に 第40回本部幹部会

1963.8.30 「会長講演集」第10巻

前後
1  皆さん、こんばんは。
 まず最初に、海外指導に行かれました先生方がお元気で帰りましたゆえに、その席に立っていただきまして「ご苦労さまでした」という意味で全員で拍手したいと思います。(拍手)
 さきほどお話がありましたとおり、九月は八月度と同じく、指導の月といたしますし、十月、十一月は折伏の一歩前進をして、十二月、一月、この二か月間をふたたび指導の月に私はいたしました。どうか、これからも、できうるかぎり指導の月を私はつくっていきたい考えであります。
 三百六十万世帯の人が、ひとりも退転することなく、全員が大信者になり、一騎当千の闘士になってもらいたいし、大功徳を受けられる、そのひとりひとりになっていただきたい。このために、皆さん方は、どうかひとつ、粘り強く、指導の任にあたっていただきたいのであります。
 とうぜん、折伏は大事であります。しかし、新しく入信した同志の人々が大信者になるまで、指導しきっていくことも、りっぱな折伏であります。三百六十万世帯の人が一騎当千になるならば、もうあとは、折伏をしてはいけないといっても、しぜんのうちに日本の国全体ぐらいの折伏は、私はかんたんにできてしまうと思いますけれども、どうでしょうか。(拍手)
 したがって、あまり折伏にあせらないで、いままでの入信者の指導に全力をあげて、一人前の大信者に仕上げてあげよう、仕上げていこう、このように落ち着いて、忍耐強く、お願いしたいのであります。
 ともに、家庭においては一家和楽の信心を確立しきっていただきたい。いっさいの活動の源泉である題目、そして勤行を心ゆたかにいたし、そして組・班・地区・支部のその組織を充実させていただきたい。完ぺきにさせていただきたい。
 ともに、おのおのの職場、事業等においては、リズムある生活と経済の確立に重点をおいて、どんなときでも、ゆうゆうと闘争しきれるだけの経済力、生活力、これを持っていただきたいのであります。
2  釈尊のことを「世雄」といいます。世の中の英雄の雄と書きますが、「世雄」ということは、我見になるかもしれませんが「世」とは社会です。「雄」とは、その社会の最高の力ある人という意味であります。一切法これ仏法であります。仏法のための仏法、社会と遊離した信心や仏法はありえないわけであります。
 したがって、学会活動においては、学会精神を根本に、学会精神とは何か……日蓮大聖人様の大精神をわが精神として、広宣流布にまい進しきることが学会精神であります。なんの遠慮がありましょうか。勇気をもち確信をもって、戦いきっていただきたいことは根本でありますが、ともに、社会にあっては信心即生活、一切法これ仏法、仏法は体、世法は影なりと御金言のごとくに、社会にあっては偉大なる力、力ある社会人として戦いきっていただきたいのであります。(拍手)
 学会にあっては学会精神を根本として、またその精神を自分の精神として、社会にあっては偉大なる社会の勝利者になっていただきたい。全魂を打ち込んで社会の大勝利者として、これが折伏の一つの姿であるとの確信をもって、戦っていただきたいのであります。
 功徳ある、利益があるといっても、どこに出るか。それは九界の衆生のなかに出るわけであります。九界の生活のなかに出るわけであります――ということは何か。
 社会のうえに、生活のうえに実証されるべきものであるとの言であります。
 どうかひとつ、この九月度においては、体育大会等もありますし、また明後日は本部の落成式、ともに臨時本部総会もございます。そのときにはまたお目にかかりますゆえに、きょうはかんたんに、いつもかんたんでありますけれども、(笑い)
 とくに明後日お目にかかりますから、これで失礼させていただきます。九月度の幹部会のときにも、また一段と信心のうえでも向上して、また生活のうえ、社会のうえでも一歩前進の姿をもって勝ちきって集合したいと思うのであります。
3  日蓮大聖人様は「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」と申されております。日々、月々・年々に信心が向上していかなくてはならない。人間革命しきっていかなくてはならない。
 また、大功徳を受けていかねばならない、少しのゆだんもあるならば魔がたよりをうる。魔が食い入って、いままで積んだ功徳を消してしまう。九仭の功を一簣に虧いてしまうとあります。そういうことのないようにがんばりなさいとの戒めであります。
 一生は夢のようなものであります。この二十年か三十年の信心によって、永遠の幸・不幸を決定すべき修行であります。少しぐらいつらいことや、また悲しいことがあるとは思いますけれども、大御本尊様のお使いをする私ども、諸天善神、三世十方の仏、菩薩が守らないわけは絶対にないという信念をもって、進んでいっていただきたいのであります。(拍手)
 どうか、一か月、一か月の幹部会ごとに、中堅幹部である皆さん方はひとりも退転することなく、全員の班長・班担さん、地区部長・地区担さんが大功徳を受け、ともに社会の大勝利者になって、学会の大幹部になって、子供に、そしてまた支部員の人々に、後輩の人々に、厳然たる、この偉大なる学会精神を受け継いでいかせていただきたい。大御本尊様のこの大功徳を受けられる純粋なる学会精神の信心のありかたを伝えきっていただきたい。私どもには子孫末代まで、そうしきっていく責任があるという自覚をもって、またこの一か月間、仲良く、楽しく進んでいこうではありませんか。(拍手)

1
1