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七回忌後「わが本門」 7月度男子部幹部会

1963.7.1 「会長講演集」第9巻

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1  たいへん暑いなか、また長い時間ご苦労さまでございます。
 戸田先生は、牧口先生の七回忌を終えてから会長に就任され、大折伏の大闘争にはいったわけであります。いま私は、戸田先生の深いご真意はわかりませんが、私も恩師の七回忌を、皆さん方の絶大なるご協力を得てりっぱに過ごすことができる一歩手前にまいりました。その七回忌を終えてこそ、今度は私の本門の活躍の時代であるということを知っていただきたいのであります。
 ただし、私ひとりぐらいが、いくら王仏冥合を叫び、実践していっても、なにもできるわけではございません。ただいま理事長から話がありましたごとく、日本の将来は、すでにわが創価学会により、そしてまた男子青年部六十万名のこの厳然たる事実によって決定されているわけであります。だれがなんといおうが、日本の将来は創価学会により、わが男子部によって決定されたと、ふたたび私は断言しておきたいのであります。
 あとは、諸君が成長していただきたい、偉くなっていただきたいのであります。だからといって、形式的に偉くなろうと思ったり、形式的に偉そうな姿をすることは、それは禁物であります。
 いまの政治家、指導階級、評論家等が、なぜ民衆からバカにされているか、信用されないか。その原因は、とうぜん利己主義であり、なんら責任をもっていないからです。とともに、私は、彼らはあまりにも勉強しない、思い上がっている、増上慢である、おごりたかぶっているということが、その原因であると思うのであります。
 あまりにも選挙民や大衆を小バカにしきっているのであります。私どもは、同じような轍を踏んでは断じてなりません。広宣流布のその日まで、いな一生成仏のその瞬間まで、あくまでも信心第一に、行学に励んで、大御本尊様から、そしてまた日蓮大聖人様から、おほめのことばをいただくような一生でありたい。
 ともに全民衆から、最後は「皆さん方ありがとうございました。心から尊敬し、感謝申し上げます」といわれる創価学会であり、わが男子部として成長していこうではありませんか。
 それまでは、忍耐強く、どんな三障四魔にも負けないで、莞爾として王仏冥合の達成をしきるまで、私とともに、しっかりと進みきっていただきたいと思うのであります。
2  ただいま辻先生ならびに竜副理事長から話がありましたごとく、いまの政治家の堕落ぶり、政治屋の醜態、これは万人の認めるところであります。けいべつしているところであります。べつに多く語る必要はありません。
 「日出でぬれば星かくる」――大御本尊様をたもった王仏冥合実現の議員がたくさん出ていくならば、とうぜん、より以上、他の議員のアラは見えるし、だんだん彼らの力はなくなってくるし、いずれにしても、王仏冥合実現のわが同志である議員の進出こそが、日本民衆の幸福、日本国を救済する原理であるということは、これは歴史の、そしてまた大自然の必然性であると、私は断言するのであります。
 また、さきほど渡部参謀からも社会党や共産党の批判に対して、話がありあしたごとく、だんだん立体作戦にはいってきますと、さまざまな報道をされたり、さまざまな中傷をされたりすることは、これはとうぜんになってきます。
 したがって皆さん方ひとりひとりが創価学会である、そしてまた創価学会の使命、本質をしっかり確信し、自覚をしていっていただかなければならないと思います。
 革新派が悪いことは、これはもう言語道断であることも、さきほどの渡部君の話で明確であります。ともに、自民党もまた、すごく悪い。このあいだも、福島談話という談話を、ある狡猾な政治家が発表をしています。
 それで、ある一つの新聞に小さく「私はひそかに創価学会の会長と会って、おおいに共鳴した」と出ているのです。なにをいっているかというのです。そのようなことは、だれも信用するわけがないでしょうけれども、あまりにも、いまの政治家が策略家で、インチキで、ずるいということを、さらに確認したわけなのです。
 これは、弁解をするのもイヤなくらいでありますが、彼は、かつて日蓮正宗をなんとかしようと思って、そうとうの策略をめぐらせたことがあるのです。それに対して、私たちはことしのはじめ、彼の事務所のほうへ乗り込んで「なにをするか」と「われわれ青年を敵にしてどうするか」と「戦うなら一生涯戦ってみせる。日本一の大悪人」と、こういうふうに戒めて、あやまらせたのが、そのときの状況であって「共鳴」だとか「ひそかに会った」とか、とんでもない間違いの話なのです。
 彼らには、学会を利用し、なきものにしようとする、そういう根性があるのです。
 そのまえにまた、公政連の進出に対して自民党の幹事長が京都でヒソヒソと「公政連の進出は邪道である」などという一節を発表したので、今度は公政連の幹部が院内で面会を求め、その非をただし、誤りを認めさせたのです。というふうに、目に見えないところで広宣流布達成のために、そしてまた一千万の同志を守るために、あらゆる方法で戦いきっているということだけは知っていただきたいのであります。
 だれがあのような腐りきった保守党と共鳴するわけもなければ、だまされるわけもない、ただひとすじにわが創価学会は、私は皆さん方を代表して、広宣流布実現のために一直線に進んでまいりますから、これでいいでしょう。
 長い長い広宣流布への旅路であります。どうか、からだを大事にして、同じ青年部のなかでも、体質的に弱い人もいるでしょう。また病弱の人もいるでしょう。どうか、信心第一に、同志愛をもって助け合って、そして、ひとりひとりがりっぱに使命を達成するまで、有意義に、ふたたび七月度、八月度をがんばっていこうではありませんか。

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