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日蓮大聖人・池田大作

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「和楽の信心」築け 第38回本部幹部会

1963.6.27 「会長講演集」第9巻

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1  たいへん長い時間、また暑いところご苦労さまでございました。いままで指導がありましたことはぜんぶ日蓮大聖人様が「一生成仏しなさい」「絶対なる幸福をつかみなさい」という、その目的達成のための指導であることを自覚して、皆さん方のために一歩前進していっていただきたいことを、心から念願するものであります。
 辻先生からすでにお話がありましたが「一家和楽の信心」すなわち一家のなかで全員が教学部員になっている方、全員が幹部になっている人、また従業員のほとんどが学会人であるお宅、さまざまな、そういう様相が多くなってまいりました。
 それで教学の研究会があります。そうすると、ぜんぶ教学部員であるがゆえに、一家総出で研究会に行かなくてはならない。こういう場合もあるかと考えられます。また幹部会があります。ぜんぶ幹部だから全員が幹部会に出席しなくてはならない。一家にだれもいなくなってしまう。 また従業員が全員学会人であるために、さきほどもお話がありましたように、会合があると、ひとりもいなくなってしまうというようなことがあっては、これはたいへんなのです。かならず留守番ならびに一家の事業のようすによっては守っていく場合もあります。職場を守り、一家を守っていく、そのことを間違いないようにお願いしたいのです。
 御書にも、阿仏房が佐渡の国から、わざわざ身延の沢にいらっしゃる日蓮大聖人様にお目通りにこられたときに、大聖人様は阿仏房をほめるのではなくして、むしろ阿仏房をここまでよこした、闘争させた千日尼に対して、佐渡の地にいる千日尼
 に対して、心からの賛嘆、賞嘆をあそばされている御書がございます。
 この御金言を胸に刻んで、幹部の私どもは、後輩の一家の姿等をよく理解して「ああ。きょうはいいのだよ」「ああ、おとうさんは残ってもいいよ」または「おかあさんは残ってもいいのだよ」または「娘さんは残ってもいいのですよ」「きょうは従業員は半分残って働きなさい。けっこうだよ、その分は私たちがきちんとがんばるし、出席した家族の方によく話してあげるから、それでいいではないか」というように、幹部の皆さん方、私どもは後輩の一家の姿を心から理解して、真心こめて愛しあって、激励しあって指導の任にあたっていただきたいことを心からお願いするのであります。
 どうか、長い長い広宣流布への旅路であります。七月度も暑いし、あまり水を飲みすぎて、七月の幹部会に欠席しないように、元気いっぱいに、また一歩成長の姿をもって、お目にかかりたいと思います。たいへんに長い時間、ご苦労さまでございました。

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