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日蓮大聖人・池田大作

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先輩以上に成長遂げよ 6月度男子部幹部会

1963.5.27 「会長講演集」第9巻

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1  皆さん、こんばんは。
 日蓮大聖人様の御文に「従藍而青」という天台大師の文を引かれている御書がございます。「青は藍よりいでて藍より青し」との御文であります。とうぜん、この御文は大御本尊様の偉大さ、そしてまた信心の偉大さを申された御文であります。
 ひとたび歴史的に考えた場合には、かならず次の新しい時代は、青年の手によって築かれるのであり、また先輩、後輩との関係から拝するならば、あくまでも、先輩以上に成長せよ、それが真実の姿であるとの教訓であります。
 いま原島先生をはじめ各同志が、青年部に対する期待が大であることは何回も申されてまいりましたが、現在の世の中は、先輩は後輩を伸ばさせないようにがんばって、そこに派閥が発生して、有為な人材は成長しない。国も社会も、すべてがこのようになっているところに日本の不幸があるのです。創価学会だけは、そうではありません。日蓮大聖人様のおおせどおりに、どうか、私も皆さんの将来の露払いであります。学会のため、広宣流布のため、日本民衆救済のために、皆さん方が、あとは引き受けていただきたいのであります。
2  「池田放言」になりますが、先日来、もう二年先の参議院議員の選考を、じつはぜんぶ終わっているのです。人事委員会、政治部会、ならびに理事会等において、その会合等において、かならず意見の一致をすることは、すべて意見は一致しますけれども、どうしても今段階において、できうるかぎり、青年部出身ならびに現役の青年部からの参議院議員はだそうではないかという、そういう時代にはいったのです。
 具体的に、青年部の時代にはいったということを知っていただきたいために私は申し上げるのです。青年部出身でいえば、たとえていえば北条副理事長とか、また現役の青年部では石田君とか、多田君とか、黒柳君とか、矢追君とか、渡部君とか、または田代君とか、そういう新進気鋭の大政治家を、どんどん送っていっていただきたいのであります。
 それで、学会青年部の団結、かつまた前進があまりにも偉大であるがゆえに、各政党、団体においても青年対策、または青年部の結成等において、真剣に取り組み始めております。だが末法においては、大御本尊様がなければ、かならずくずれるのです。大御本尊様があって、初めていっさいの団結、序・正・流通が成り立つのです。
 したがって、ずいぶん労力を使って、血まなこになってがんばっているようすでありますけれども、ぜんぶの日本の青年を、わが男子青年部で、真心こめて救っていってあげようではありませんか。
 みんな遠回りをしておりますから、気の毒です。すこしは遠回りをして人生の究極がわからずして「ああ、これがほんとうか」と、学会青年部によって助けられてわかることも、あと退転しないから、かえっていいのではないかと思うのです。あまりはやくわかってしまうと、ありがたさがわからなくなってしまう。皆さんのなかにも、そういう人がいるでしょ。
 それで、大御本尊様を根拠として信力・行力をさらに奮い起こして、「日々、月々、年々につより給え」という日蓮大聖人様の御金言を身・口・意の三業で読みきって、男子部が核となって、原動力となって、王仏冥合達成まで、わが学会は勝って勝って勝ち抜きとおしていこうではありませんか。
3  また、戦いは時の運であります。これからも、たくさんの立体作戦、多角戦が展開されますけれども、分々においてどうも負けたと、そういうようなことがあるかもしれない。それはあってはならないのですが。たとえ、どういうことがあったとしても、勝った時は、景気がいいものであるけれども、負けた時は悲しいものなのです。勝った時だけついてくるのではなくして、途中において、負けるようなことが分々において、たまにあったとしても、その時こそ、ほうとうに信心を奮い起こして、莞爾として学会を推進していこうというその人こそが、私は男子青年部の精
 神でなくてはならないと思うのであります。
 そして、全軍を叱咤していっていただきたいのであります。それは最悪の場合の指導であります。とりもなおさず、しょせんは個人個人の勝利が、わが創価学会の勝利であり、創価学会の勝利は、とりもなおさず個人個人の勝利であるという自覚と確信と団結とをもって、楽しく前進していこうではありませんか。

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