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新時代の指導者めざせ 和歌山会館入仏式

1963.4.7 「会長講演集」第9巻

前後
1  たいへんにお元気な姿を拝見しまして、私も、ひじょうにうれしい心でいっぱいでございます。場内の皆さんはとうぜんのこと、また場外にもたくさんの同志の方々がいらっしゃっているそうでありますが、ともに本日の落成入仏式おめでとうございました。
 本日の落成入仏式にご導師をいただきました大村先生に、深く御礼申し上げます。どうか、この和歌山会館を人材の城を育てる、仕上げていくべき牙城として、皆さん方が思う存分に使っていただきたいと思います。
 現在の創価学会の首脳部、理事室、大幹部は、いずれも牧口先生当時に訓練を受けきってきた二十年クラス、また戸田先生にきびしい薫陶を受けてきた十年ないし十五年クラスの最高幹部が指揮をとっております。また、社会的にも参議院議員になり、都議会議員に立って社会の指導者としておおいに活躍しきっております。
 いま私は、皆さん方が、その次の創価学会の、そしてまた、新しい時代の指導者になるために、皆さん方がこれから十年間しっかりと人間革命をし、認識を高め、また勉強を深くなされて、りっぱな大指導者になっていただきたいことを、育ち、羽ばたいていただきたいことを、この席上において、強くお願い申し上げるしだいであります。
 私がいちばんうれしいことは、それは大御本尊様を受持して、しあわせになったことを聞くことであります。物心ともにしあわせになりきったということを承ることが、最高の喜びであります。ともにそういう人々をたくさんつくるためには、やはり幹部の指導が必要であり、幹部が大事であります。
 したがって、りっぱな指導者が、人材ができ上がったことが、そういう人材が見つかったことが、また私はなによりも喜びなのです。それ以外の喜びはありません。これからたくさんの後輩のためにそれを皆さん方に私は期待するのです。それは幹部の一念によって決定されていくからです。
 ある大幹部が、先日懇談をしていたときにいわく「十年、十五年前よりも、あまりにも信心がしやすくなってきた。ということは寺院もたくさんできてきた。本部もりっばにでき上がり、支部会館ができ上がり、組織がりっばに充実され、強化され、また、たくさんの同志がふえ、激励し合ったりすることも、学会創成期からみれば、ひじょうに力強い、心強い。また本もたくさん出ている。せんじつめて考えれば、社会においても社会的にひじょうに信頼され、尊敬され、またほめられるような場合も、たくさんできた。したがって、究極はまた元に戻って、自分自身の信心の自覚しかない。大御本尊様に直結しきっていく信心、その自覚によって、一生成仏も決まるし、自分自身の成長も決定されますね」とつくづく私に申しておりました。
 本が出ていない時は、勉強する教材がない時には「もう少し本でも出れば一生懸命勉強していいのだけれどな、たくさん出れば勉強しやすい」「建て物がたくさんできれば信心がしやすいな」といっておきながら、建物ができればなんとなく惰性に流れる。それが凡夫のつねでありますが、そこで一幹部がいったことは、私はひじょうにりっぱな心がげであり、これこそ学会精神であると私も思います。
 どうかせんじつめれば、自分自身の一生成仏、人間革命、そして広宣流布をめざしていくべく、その信心を大御本尊様に直結させて、りっばに大御本尊様から「おまえこそがほんとうの日蓮大聖人様の弟子である。おまえこそが真実の地涌の菩薩である。それこそが学会精神を会得した大信者であり、社会の大指導者である」といわれるような、ひとりひとりになっていこうではありませんか。

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