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関西は広布の牙城 西淀川会館入仏式

1963.4.6 「会長講演集」第9巻

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1  関西の皆さん、たいへんにしばらくでございました。お元気な姿を見て、私もひじょうにうれしいです。
 まず、本日の会館落成入仏式にあたりまして、早瀬先生のご導師をいただきましたことを心から御礼申し上げます。また、昨日の法王山平安寺のご住職に阿部先生がご就任なされたことを、皆さん方にご紹介申し上げます。よろしくお願いいたします。
 阿部先生が平安寺のご住職になられたということは、日達猊下の深いお考えがあられ、そしてまた宗門全体に対し、とくに関西に対するおおいなるクサビを打たれたと私は信じております。この関西から、宗門始まって以来、初めての海外の御授戒をなされたのは、阿部先生と大村先生であられます。両導師とも関西常住のご住職でいらっしゃいます。
 したがって、関西の同志に、戸田先生が「関西は広宣流布の牙城である。錦州城である」といわれたゆえんが、僧俗ともにここに立証されて、今後十年間のおおいなる春への出発であると、確信をもっていただきたいと、私は思うのであります。
 それで「りっぱな会館、りっぱな会館」と祝辞をいってくださって、ひじょうにうれしいのですが、私はたいへん小さな、粗末な会館で申しわけない気持ちなのです。とくに、きょうは場外にもたくさんの同志がお見えになっていることを知っております。ひじょうにお渡れになっていると思いますけれども、場外の皆さん、おめでとうございます。
 考えようによっては、もっと大きな建て物をつくって、全員がはいれるようにしたらどうかと、四階建てでも、五階建てでも、鉄筋コンクリートで、こういうようにお考えになる方もたくさんいると思うのです。
 だが、皆さん方から一銭も会費を取って建てたものではありませんし、また創価学会も大阪だけが創価学会ではなくして、日本全国、全世界まで会館、本部を造らねばならない私もそうした立ち場にありますゆえに、小さい会館でご不便であると思いますが、ご了承をお願いしたいのですが、よろしいでしょう。
 だが、大御本尊様の大功徳を受け、皆さん方とカを合わせて、今後十年間、また二十年間、全国津々浦々に日蓮正宗の寺院を建立し、本部ならびに地方会館をたくさんつくっていく決心でありますから、安心して戦いきっていただきたいと思います。
 また、わが関西においても、十年間のあいだ、広宣流布のために、日蓮大聖人様の使いとし、民衆救済に戦ってきた今日においては、苦闘の歴史であったことは私どもがよく知っております。新聞で誹謗され、批判され、人々からは笑われ、けなされてきました。しかし、今日のこの創価学会の現状は、大きく民衆が認めつつある今日であります。
 仏の軍と天魔の軍との戦いでありました。しかし、三百何十万世帯の人が大功徳を受け、喜びにふるえている生活のこの事実は、またこれからどこまで発展するかしれない、この大御本尊様のお力は、かならず大御本尊様を受持した人が民衆救済の指導者になり、民衆が心から尊敬してくるということを、確信をもって、がんばりきっていただきたいと思います。
 次に、今回においては、王仏冥合への戦いの真っ最中でありますが、その勝利だけに終わらず、まじめなる市民の味方となり、また、まじめなる仏法修行者の、妙法護持の学会人を守るために、絶対に指一本ささせないという、いままでは守勢であったけれども、これからは白木本部長を中心に、議員が火の玉となって、学会人を守りきっていただきたいことを心からお願いするものであります。
 ひとこと激励申し上げまして私のあいさつといたします。おめでとうございました。

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