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日蓮大聖人・池田大作

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僧俗団結して広布へ 向陽山仏乗寺落慶入仏式

1963.3.25 「会長講演集」第9巻

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1  ひさかたぶりに、東京に御法主上人猊下をお迎え申し上げ、向陽山仏乗寺のご導師を賜わり、盛大に、また厳粛に落慶法要ができえましたことを、皆さん方とともに心から感謝申し上げ、祝賀申し上げるしだいでございます。おめでとうございました。
 さきほどからのお話にありますとおりに、この寺院をまた牙城にして、思う存分に戦っていただくことはとうぜんでございますが、私がご注意したいことは、あくまでもご住職に迷惑をかけないようにして下さい。そして、夜おそくまで自分の家と思って、学会本部と間違えて、非常識にいたりしてはならないし、隣近所の人に迷惑をかけるような、夜おそくまで歌を歌ったり、自動車やオートバイ等を夜中に走らせたり、そういう非常識は、けっしてあってはならないと思うのです。この点はいいですね。
 先日、ある実力大臣いわく「身延の坊主は、なまくら坊主ばかりだな」と。「木を売ったり訴訟問題を起こしたり、堕落している。それに対して日蓮正宗の僧侶はみんなりっぱな僧侶らしいですね」と、こういうふうにもらしていたそうであります。そういうことを承りました。
 日蓮大聖人様のご相伝をお受けあそばされた日蓮正宗のこの大教団、御僧侶の姿は、日蓮大聖人様のご時代と同じであります。したがって、全仏教界のなかで、真実の御僧侶の姿は日蓮正宗の御僧侶しかないわけです。それこそ、私どもの希望であり、誇りであり、そしてまた救いであると私は思いますけれども、どうでしょうか。
 今回、この寺院に赴任された浅井ご住職は、ひじょうにおもしろい、ほほえましい方なのだそうです。大阪のほうに長くおられて、ボクシングの強い人なのです。それでお酒はひじょうに好きだそうです。日蓮大聖人様も、お酒をひじょうに召し上がっておられましたので、それはけっこうなのです。
 しかし、私は、あくまでも切望することは、日蓮正宗の御僧侶をご尊敬し、そしてまた大事にすることはとうぜんであいますが、長い将来のことも考えて、ひとこと御僧侶にも申し上げたい。それは、日蓮大聖人様時代の心に帰って、あくまでも御本尊様を、そして日達上人猊下を命がけで守り、かつまた心血を注いで大御本尊様のために、不幸の人のために、御法主上人様をお守りするために、これだけ命がけで戦っている仏の子供を、鏡忍房のごとく守っていただきたいということを、いいおきたいのでありますけれども、どうでしょうか。
 鏡忍房は日蓮大聖人様をお守り申し上げて小松原の法難で戦死をしております。そのあとに在家である工藤吉隆が戦死をしております。僧俗一致で日蓮大聖人様をお守り申し上げ、お救い申し上げ、広宣流布に進んできたのが日蓮大聖人様のご精神であり、代々の日蓮正宗の弟子であり、創価学会の精神です。したがって、私どもは兵隊でありますが、将校である御僧侶方には、全魂を打ち込んで私どもを守つていただき、私どもは御僧侶をお守り申し上げ、そして日蓮大聖人様から、御法主上人猊下から、これこそ、このように行動した人こそがほんとうの日蓮大聖人の弟子であるという、おほめのことばだけを待とうではありませんか。
 また、ふたたび私とともに、御本尊流布に、不幸の人々の救済のために苦楽をともにしていかれんことを心から念願申し上げまして私の祝辞といたします。おめでとうございました。

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