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公明選挙の模範示そう 公明会川口大会

1963.3.13 「会長講演集」第9巻

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1  皆さん、こんばんは。本日は、公明会の川口大会まことにおめでとうございました。
 皆さん方の熱烈なるご支援によって、公明会も偉大なる躍進を遂げていることは周知の事実であります。ある新聞記者のいわく「公明会は、あくまでも国会の正常化を考え、全国民のことを考えて、納得のいくように、筋をとおしきっていこうということに努力をしておりますね」といっておりました。
 また、ある既成政治家は「公明会は正しいし、団結をしている。へんなことをいうと、ゴツンと、すぐげんこつをくらうから、あぶなくてしようがない」と、こういうふうにいっております。なかにはバカにしきって、批判をしているたくさんの指導者、政治家もあることは知っておりますが、いずれにしても私どもは、日本の道を誤らないために、私どもの幸福と社会の繁栄のために、公明会に絶大なる信頼のアラシの拍手をしていただきたいことをお願いするのです。
2  昨日、夜おそく辻先生をはじめ、議員の方が帰られて、雑談のなかに、ある新聞記者が自動車に乗って、一生懸命、学会のことか公明会のことか知りませんが、いろいろと批判めいた話をしていた。ちょうど乗っていたその車の運転手が、学会ならびに公明会の支持の人であったらしくて、人通りがぜんぜんないところで、あんまり批判するので、その運転手が「降りてくれ」といったそうです。とうとう降ろされてしまって、寒いところを次の車が見つからなくて弱ってしまったと、いい悪いは別問題としてこういう話をしていたそうです。
 また、ある記者がクツみがき屋さんにクツをみがいてもらっていた。やはり友だちと、学会のことを一生懸命批判めいて話をしていたらしい。そうしたら、クツみがき屋さんが「みがかないよ。あっちでやれ」こういうふうにいわれて、えらくおこられたというのです。
 電車の中でも、ある会合の帰りらしい学生の前で、二、三人の人が一生懸命、学会の話をしていた。どうも話が間違っているらしくて憤然として立ち上がって「あなた方の話は間違っているではないか」こういうふうにいったそうでありまして、腹ペコで青い顔をしていた青年が立ち上がった姿を、ある中華料理屋のおばさんが見ていた。べつに私たちは知らない人でありますけれども、その人が「びっくりしましたよ」と一生懸命語っておりました。
 この姿は、あくまでも私は民衆の声であり、民衆、庶民の信念であり、民衆の知恵であり、力である証拠と思うのです。この力、この気力、この知恵の向上、繁栄というものは、なにものをも押しきって、私は次の新しい日本の国の黎明を成し遂げる足音であると断言したいのです。
3  また先日は、品川公会堂において、政治評論家等を招いて、公政連主催で「公明選挙のつどい」をいたしました。三人の講師全員がいままで真実の公明選挙として戦ってきているのは、公政連、公明会しなかいということをはっきりいいきっております。皆さん方もご存知のように、ちょっと巷間に出てみれば、ぜんぶの電柱その他に、自民党も、社会党も、共産党も、民社党も、ビラをはっております。ぜんぶ違反です。もっとも国民の指導すべき政党が、真っ先に違反をしているではありませんか。
 今回の地方議会等の選挙においても、何百万つかった、何千万つかったと、あらゆる方法で、皆さんのご存知のとおりの違反です。公政連、公明会は、絶対にそういうことはしておりません。ちょっと一生懸命のあまり戸別訪問すると、それを大きく取り上げるわけです。評論家のある人は「戸別訪問は違反になどなりはしない。堂々とやるべきだ。日本しかそんなことはない。イギリスだって、アメリカだって、そんなことはありはしない」――それは日本では違反になりますから、やりなさいというのではありません。
 いずれにしても、政治の母体は選挙です。その選挙の不正腐敗が政治を腐敗させております。私どもは、あくまでも民主政治、民主選挙をとおして、模範の選挙を全政党に先駆けて、おおいなる大衆運転をしてまいろうではありませんか。どうか勇気をもち、絶対に私どもの行動は正しいのであるという信念をもって、前進しきっていこうではありませんか。
4  最後に、先日の新聞によれば、予算委員会等においては、もっとも発言をしているのは、公明会の議員の先生方であります。その一部として、ある新聞の第一面に「第三党ぶり」として報道されておりました。だんだん、そういう報道もされるようになりつつあります。だが、何十分の一、何百分の一であることは残念であり、無念でありますが、そのなかに「公明会の議員さん方の活動は、プロのなかのアマチュア的存在である」という意味のことが書いてあるのです。
 プロレスや野球ではあるまいし、やはり、どこかけなしておかないと評論にならないからでしょう。たとえどんなことをいわれても、いままでの政治では、政治家では、日本の現在の幸福、繁栄はなされないことは、だれびとも周知の事実です。公明会の活動について、アマチュア的であるといわれるけれども、じつをいえば、それ自体がもっともこれからを指導し、政治をとり、近代的なありかたであるということを自覚して進んでいただこうではありませんか。
 きょうはたいへんに寒いし、大勢の方々が集まって、病人等も出てはたいへんでありますから、原島先生も気をおつかいになって、短く話を終わらせ、またこの会合もはやく終わらせたいという意向でありますもので、これで失礼させていただきますけれども、私どもは、原島先生をはじめとして十五人の先生方に、そしてまた公政連の政治家の人々に、私どもを代表して、日本の国のために、全国民の幸福のために、働いて働いて働き抜いていただこうではありませんか。

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