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新時代への目開こう 関西本部新館起工式

1963.2.21 「会長講演集」第9巻

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1  本日はたいへんにおめでとうございました。まず、きょうの起工式にあたりまして、お寒いところを、わざわざ長谷部道海先生はじめ、御僧侶の御導師をいただきましたことを、心から御礼申し上げます。
 いままでの話で、もう尽くされておりますが、関西の第二本部(関西本部新館)ができるからといって、それで建物のほうも終わるわけではなくして、東京と同じように、関西の第三本部、第五本部と、どんどん力を合わせて造ってまいりたいと思いますけれども、どうでしょうか。
 ただ創価学会の建て物は、人材の城をつくる法城である、城であるということを、永久に創価学会の指針としていかねばならないと思います。
 そして、あくまでも、その建て物らか、幾千万の広宣流布の指導者、民衆救済の指導者が育っていっていただきたい。政治家も、またあらゆる指導者も、だれもめんどうをみない不幸におののく民衆を、貧しい人々を、私どもの力で大御本尊様へ、そしてまた、幸福へ幸福へと全力を尽くして、この本部を中心に、救いきっていこうではありませんか。
 この本部の建設にあたりまして、私はだれびとからも援助を受けず、ただの一銭の寄付も受けず、全同志のために、また、全関西の学会員のために、この本部を残していけることを最大の名誉としております。誇りとしております。ともに、理事長から、いまお話があったごとく、日本最上級の大林組さんに施工をお願いしたことも、私の誇りとしております。
 最後に、きのうも副理事長と懇談したのでありますが、わが関西が大発展を博したそのいしずえは、いまをさる十年前、昭和二十七、八年ごろに築かれたのであります。戸田先生が全国作戦の火ぶたをきられて、ここ現本部長が乗り込み、それが現在の三十数万世帯の出発になっていることは事実であります。その十年間の惰性から、ここでもう一度、関西の幹部の方々は目を開いていただきたい。
 そのつど、そしてまた起工式を迎えるにあたって、いままでの十年間は第一期の関西の時代であり、きょうからは、第二期の関西の時代にはいるという自覚をもっていただきたい。新時代にふさわしい関西の幹部となり、自分自身を成長させ、自分自身を向上させ、そして、りっぱな大指導者という自覚をもって、今後十年間にわたる第二期の関西の法戦にはいったという出発をしていただきたいことを、心から切望するものであります。以上、ひとこと申し上げまして、私のあいさつといたします。

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