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日本の国は盤石 1月度男子部幹部会

1963.1.7 「会長講演集」第9巻

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1  皆さんこんばんは。どうか本年もなにかとよろしくお願いいたします。私が申し上げたいことは、ただいままでに、ぜんぶ先輩から尽くされております。この一年間、偉大なる成長を遂げていただきたいと思うのであります。一年間によって大なる成長をする人もおりますし、一年間に、今度は大敗北者になり、退転する場合もあります。一年間というものは、大きい人生の開きを決定するのですから、着実に、事故のないように、幹部の皆さんはとうぜんのこと、後輩の同志の人々にも、ひとりも退転者のないように、忍耐強く指導の任にあたっていただきたいとのことを、まずお願い申し上げます。
 「天子の一言虚しからず」また「法王虚しからず」とは、日蓮大聖人様の御金言であります。そのおことばは大聖人様の金言には、絶対間違いないという、ご確信であると拝します。「天子の一言虚しからず、法王虚しからず」法の王様です。
 私は会長として皆さん方にたいへん期待をかけられております。今度は私は皆さん方に大きな期待をかけているのです。ご存知のとおりの私でありますから、私のことばや、私の力などというものは、それはたいしたことはないことはわかりきっているのです。だが、「法王虚しからず」、日蓮大聖人様のお残しになって御本尊様、日蓮大聖人様の言々句々は、永久不変の大哲理のであり、人生にとって、絶対悔いのない、幸福を確立できうる指針であるということを確信をもって、実践していただきたいのであります。
2  どこへ行っても、ほんとうの哲学はありません。悔いのない最高の人生を歩んでいくべき方法はありません。それは皆さん方がすでに実践して知っていることですし、また、はっきり確信できない人は、一年、二年、真剣に教学に取っ組み、実践してみればわかることであります。対外的に相対してみれば、はっきり実証がつくことであります。どうか、日本の国の安泰のために、また自分自身が、最高の有意義な人生を歩むために、男らしく、探究していただきたい。したがって、日蓮大聖人様の子供として、日蓮大聖哲の弟子らしく、おおいなる有意義な人生を送りきっていこうではありませんか。
 それで、いままでも話がありましたが、御書を心肝に染めて、ともに新聞も読み、あらゆる勉強をし、本を読んでいただきたいことを切望するのです。皆さん方は、次の時代の指導者であります。からだを大事にしてあせらず、落ち着いて、同志間においては和気あいあいたる気持ちで、友情をもって励まし合っていただきたいし、そして、あくまでも、政治を監視し、いかなる現在の指導階層、知識階層の人とも、ゆうゆうと、国際観、文学観、政治観等を語り、第三文明の偉大なるにない手になっていただきたいことをお願いするのです。
3  きのうは千駄ヶ谷の体育館で年いっぺんの立正佼成会の全国青年役員会があったそうであります。立正佼成会あたりを、いまうんぬんしたくありませんし、相対すること自体もいやな気持ちでありますが、世間の人は身延と、日蓮大聖人様・日興上人様のおつくりあそばされた富士大石寺とを同じように思っている人も多いし、立正佼成会と創価学会とを同じように思ったり、同じぐらいの勢力と思っている人も多いのです。無認識きわまりないことと思います。
 その佼成会の会合のようすを聞きました。三分の一ぐらいが男子で、あとの三分の一ぐらいが女子で、あとの三分の一ぐらいが老年だそうなのです。それで青年役員大会というわけです。役員大会でなくして、もう全国から結集させたのではないかと想像つきますが……。そのときに、会場に、そうとう偉い人がきていたそうであります。また偉い人も話をしていたそうであります。それから祝電等も何々県議員より、何々都会議員よりとあったそうであります。学会のこと、宗教団体で政治に関心を持ちすぎるなどといっておきながら、自分のほうでマネしてやっているのです。そのときに私は思いました。それは立正佼成会でも、天理教でも、ぜんぶ世襲制度です。庭野日敬が死んでしまったら、子供にぜんぶ財産を譲与するわけです。かわいそうなのは民衆です。
 そして、また偉い人に一生懸命話をさせて、こんなにわが教団はたいしたものだといいたいわけです。それは見えであり、宣伝だけであります。
 私は、日蓮正宗創価学会は、なんら偉い人は必要ない。もっと大事なのは、真実に日蓮大聖人様の仏法を求めんとする大衆であると思うのであります。そんな虚栄な形式にとらわれることなく、第一にも、第二にも、貧しき人の味方となり、大衆の味方となりきって、一生涯、広宣流布にまい進していこうではありませんか。
 また立正佼成会は庭野日敬が死ねば、あとは崩壊することは火を見るよりも明らかです。彼は教祖です。どれだけ次の大人物がいるか、いるわけがありません。そこへくると、日蓮正宗創価学会は、私は、いまは会長でありますが、私がいっていることと、理事長が話していることと、皆さん方が話していることと、またその目的も全部一致であります。
 したがって、立正佼成会の跡継ぎは子供であるけれども、創価学会には会長と同じ責任をもち、同じ目的に立ち、同じ力をもった男子部員、将来の学会の大重鎮である男子部員が、五十六万名いるから、絶対に日本の広宣流布は間違いないと、いいきっていきたいのであります。日本の国は大盤石、創価学会も大盤石であります。
 どうか勝ってカブトの緒をしめて、しっかり題目を上げきって、おのおのの職場で勝利者になっていただきたいことを最後に切望申し上げまして、私のあいさつといたします。

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