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「衆生所遊楽」の人生 第32回本部幹部会

1962.12.22 「会長講演集」第8巻

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1  皆さん、こんばんは。                          
 本年一年、あらゆる戦いが、皆さん方の信心と団結の力によって、ぜんぶ大勝利に導くことができましたことを、私は心から感謝申し上げます。
 また来年も、不幸な人を救うために、私も元気いっぱいに戦っていく決意でございますゆえに、皆さん方も私とともに、一生懸命に広宣流布に向かって進んでいっていただきたいと思います。
 それで、ただいま理事長から話がありましたごとく、また理事室から話がありましたごとく来年の一月八日に、アメリカならびに欧州のほうの指導に行ってまいります。
 皆さん方は、拍手をしてくださって、ずいぶん会長だけ、うまくやっているなと、こう思うかもしれませんけれども、たいへんなのです。それは、なにがたいへんかといえば、私は外国へ行きますと背が低くて、外国の同志の人々や、それから外国人が「あんな小さい人が学会の会長か」といわれるのがいやでたまらないのです。それをお察ししていただきたいと思います。
 また、名士が羽田空港を出発するときは、何百人も何千人も送りに行き、また迎えに行く。それが多ければ多いほど名士であるかのように慣習化されております。
 みんな義理や打算や形式の姿であると私は思っております。なにも私は名士などということはツユほども考えておりません、ぜんぶ皆さん方のおかげですから。
 それで、私はそういうことは、いっさいいけないと、いままでも何回もそういうふうに申し上げました。ただ、私は今回は、副理事長も多くなったもので、副理事長を代表して一名、理事長を代表して、理事長はひとりしかいないものでひとりと、ただのふたりだけが代表で送りにきていただきたいし、迎えにきてもらうことになっております。
 だが私には、何百万世帯の人の真心ある声援があることは、世界第一の幸福者であると確信しています。
 どうか、ただいま理事長から話がありましたように、選挙が終わって、いつかの機会に六班ぐらいに、アメリカ二班、それから南米一班、東南アジア二班、ヨーロッパのほうに一班というふうに、いま指導の企画を組んでおります。
 希望に燃えて、そしてまた、日蓮大聖人の御金言に「衆生所遊楽」信心の目的は、この地球上に遊びにきたのである、それをしみじみとわが生活に、わが生命に感受して、こんなに人生は楽しいのか、仏道修行も楽しいのかと、いいきれるおひとりおひとりになっていただきたいことを、心から切望するものでございます。
 最後に、どうかよいお正月をお迎えになられんことをお祈り申し上げまして、私のあいさつといたします。

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