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1 　本日の大阪における公明会結成国民大会を、心から喜ぶもののひとりでございます。
　この中之島公会堂も、ひじょうに歴史の古い公会堂であるとうけたまわっておりますが、いままでに幾人かの総理大臣もきて、多数の政治家もこの壇上より政策を発表してまいったと思いますが、本日のように、国民の皆さん方から絶賛の拍手をもって迎えられた政治家は、絶対にないと私は信じます。
　願わくは、公明会の議員の先生方も、私どもの期待にそっていただいて、民衆のために、どこまでもどこまでもがんばりきっていただいて、いままで多数の政治家が、りっぱなことはたくさん申してきましたが、今度は公明会の議員の先生方は、いうこともいっていただきますけれども、実践しきっていただこうではありませんか。

2 　先日、公明会のいちばん長老である北条議員さんが、どういうわけか、いろいろと、各政党の議員の平均年齢をだしておりました。それをみますと、参議院のほうだけではありますが、まず自民党の平均年齢は六十二歳、共産党は六十一歳、第二院クラブは六十六歳、そしてまた社会党は五十二歳、民社党は五十七歳、わが公明会は四十七歳であるそうです。
　北条さんいわく「私が七十歳で、私がいなければもっと若いのだけどな」そういう意味らしいのですけども。また各政党の党首の年齢をみても、自民党の総裁である池田さんは、六十歳以上です。社会党の河上さんも、もう七十前後ではありませんか。革新派のほうが年をとっている。民社党のほうも、西尾さんは、やはり七十歳以上。また、共産党の大御所である野坂さんも、もう七十歳以上ではありませんか。
　そこへくると、原島幹事長は五十代になったばかりです。年齢によって、大政治ができる、できないということはべつであるとも考えられますが、ひとつの大法則として成住壊空どいう原理があります。”成”とは生まれてくる、”住”とは成長していく、”壊”とはこわれていく、”空”とは死を意味します。これはどんな場合でも、こういうひとつの必然性があるわけであります。

3 　そういう一端の年齢的意味からみても、原島先生ももっとも若いし、闘士である。また公明会全体も、他の政党からみて、もっとも若い政治団体である。そういう意味から、私は日本の将来に対して、日本民族の幸福と繁栄と平和を樹立できる、偉大なる働きができるのは、公明会であると信ずるのであります。
　どうか、公明会の議員の先生方におかれては、国家百年の大計のうえに立った理性と、またなにものにも屈しない、どんな批判をも打ち破っていける、その情熱と信念とをもって、私ども民衆のために戦っていただきたいことを切望するものであります。
　「千里の道も一歩より」――たった十五人の議員さんではありますが、その団結はさきほどからお話がありましたごとくに”鉄の団結”であります。他の政党は派閥抗争によって、自分の政党なり、自分の同志さえまとめていけない、そういう現状に相対し、公明会は団結しきっております。その団結をもって、十年、二十年、今度は、大政治家に成長されるまで私どもが見守り、応援しきっていくことを、心からお約束申し上げたいのであります。
　以上、かんたんではありますけれども、ひとことごあいさつにかえさせていただきます。