Nichiren・Ikeda
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口頭試問に際して
数学部昇格第二次試験
1962.11.11 「会長講演集」第8巻
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1 皆さんご苦労さま。本来なら実力があるのだから、全員が助教授になっていただきたいのですが、教学陣は学会の骨髄です。試験は厳格に行ないますが、しっかりがんばってほしい。
多くの人がいなければ広喜流布の布陣はできません。きょうきた人は大教授、大助教授になっていってもらいたい。
きょうの試験で半分ぐらい落ちるかもしれないが、現在の助教授のなかにも二回、三回と落ちた人もいるのですから、一度ぐらい落ちたからといってがっかりしないように。
こんなに助教授になる人がふえて、ひじょうにうれしい。心強いかぎりです。
体育大会でも、教学の試験の時でも、かならずといっていいぐらい御本尊様に、勝ちたい、受かりたいとみんな題目をあげますが、受かる人もいるし、落ちる人もいる。体育大会において一等になる人もいるし、びりになる人もいる。またころぶ人もいるし、さまざまな現象があります。
それでは落ちたから御本尊様のせいかといえばそうではない。そこのところを一歩立ち入って考えてもらいたい。
あくまでも信心と自分自身の努力、実力、訓練、成長していこうという精進、それが今度は信心がある場合には結果としてプラスになってくるのです。あまり努力もしない、勉強もしないで御本尊様を拝めばいいのだという考えは間違いです。
商売でもなんでもそうです。御本尊様が悪いのではない。力がないのではないのです。ぜんぶ自分の信心です。努力、研究、思索なくして、御本尊様の功徳をどうのこうのということは間違いです。肝心なのはこの問題です。
そういう意味から、きょう落ちた人も、自分自身を反省してみれば、自分なりにわかると思います。
みんな楽しいのびのびとした教学を一生涯やっていきましょう。