Nichiren・Ikeda
Search & Study
世界広布の瑞相
東京第二本部大幹部会
1962.10.28 「会長講演集」第8巻
前後
1 今度は、キューバの封鎖の事件があってから、何人かの人が「いったいどうなるのでしょうか」「どうしたらいいのでしょうか」こうした質問が、いくつかあったそうなのです。
それに対して、このあいだも話したのですが「これは絶対に、戦争を起こしてはならない」この祈りが大事になってきました。
ともに、大きく考えた場合、仏法の目からみた場合には、日本民衆も、どうしても深刻な気持ちになってなにか信仰しなくてはならない。
また、アメリカ人でも、ソ連人でも、キューバ人でも、中共人でも、それからインド人だって、みんな命はほしいのです。楽しい生活をしたいのです。
なにか解決の道が必要だ、もっとも根本的に解決ができうる、その思想がほしい。
こういうことも、深刻になってくるでしょう。
ということは「大悪をこれば大善きたる」世界広布の大前提ではないかと、これほど喜ばしい瑞相はないではないかと、こう私は申し上げたのです。
また、もしか仮にですよ、そういうことがあっては、絶対にならないし、そして、させてはならないし、また、世界の指導者はそんな大バカばかりではないと思います。智者もいるかもしれないけれども、もしも戦争になったとしても、御本尊様は宇宙大です。また、経文のなかに「我此土安穏」と説かれております。
地球上だけが、われわれの住み家ではありません。金剛不壊の、妙法によって確立せしめた自分自身の成仏の境涯、成仏したいのちというものは、原子爆弾であろうが、なんであろうが、くずせるわけがないのです。したがって、どういうことがあっても私どもは、題目を上げ抜いて、身近な仏道修行にまじめに、真剣に、最後の最後までいそしんでいけば、それで絶対に最後は、生命は永遠なのですから、幸福になれるのです。こういう確信で進んでいきましょう。いいでしょう。
騒ぐことはありません。学会は、右でも、左でもなければ、アメリカでもソ連でもない、地球民族主義であり、一閻浮提総与の大御本尊様を信ずる立ち場です。全宇宙は日蓮大聖人様のものです。そのなかで遊戯していくに決まっているという確信をもって、ゆうゆうたる瞬間瞬間と、それから、つまらないことに紛動されたり、窮屈な思いをしないで、上からりっぱに見おろしているような境涯で、生きていけばいいと思うのであります。