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三百万世帯も目前 第30回本部幹部会

1962.10.27 「会長講演集」第8巻

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1  皆さん、こんばんは。                          
 昭和三十五年五月の三日に、皆さん方の推薦を得まして、会長になりまして、今月で二年六か月となりました。
 その会長就任の時に、皆さん方のご協力を得、一つの目標として申し上げたことは、全邪宗教の撲滅、大客殿の建立、三百万世帯達成のことであります。
 邪宗教撲滅に対しましては、これは永久に推進し、戦っていかねばならないことは、とうぜんでありますけれども、先日の、七月の参議院選における証拠として、過半数の邪宗教の候補は落選し、またいくつかの団体からは、たったひとりぐらい当選いたしましが、わが日蓮正宗創価学会との、その勝劣は、厳然たる証拠があらわれたと、私は思うのであります。
 したがって、全邪宗教撲滅の、大きいくさびを打ち、証拠をつくりきっていったと、このようにいっても過言ではないと信じます。
 大客殿の建立につきましては、皆さん方が登山するごとに、眼前に見るとおりであります。世界に冠たる世紀の大殿堂ができ上がることは、私は絶対の確信をもっております。もう、でき上がったと同じような気持ちであります。
 第三番目の三百万世帯達成につきましても、ただいままでにお話がありましたごとく、来月度をもって、完全に達成することができる見通しになりました。
 三つの目標を、会長就任の時に申し上げ、皆さん方の絶大なるご協力により、理事長をはじめ、大幹部、または皆さん方の獅子奮迅の戦いをもって、見事に達成できえますことを、私は深く敬意を表するものでございます。
2  この三百万世帯達成のことにつきまして、ひとこと付け加えさせていただきます。
 この点については、いつかの幹部会の時に「三百万世帯の声を聞いたならば、今度は信心する人に対しては、地区部長または支部長さんに会っていただいて、この人ならば御本尊を不敬しない、絶対信心しきる、そういう場合に限って、下付をしていただくように」という意味のことを申し上げました。
 それで、先日来から、理事室とも再三懇談し、理事室等の意向もありまして、実際問題は、支部長も地区部長も、ぜんぶ勤めをもっている。すなわち、仕事中に、月に何十人の、新しい信心する人と会っている機会も、できえない。また、きょうにも御本尊様を必要とする人もいる。そういう人も、支部長や地区部長のあいた時間をみはからって、決定しなければいただけない、そうなった場合に、現実としてひじょうにかわいそうな場合もある。
 また、新聞でご存知のように、キューバ封鎖の問題。こういう国内、国外の、緊迫した情勢から考えて、もっとも「急場」を要するのは、はやく日本国じゅうに、御本尊様を知らせていかなければならないということです。
 アメリカの指導者にも、ソ連の指導者にも、キューバの民族にも、また中印問題で、やはり困っている中共の人民にも、インドの民衆にも、どうしても日蓮大聖人様の大仏法を知らせていかねばならない。
 こういう瑞相であり、また、そのもとである日本民衆にも、はやく日蓮大聖人様の大仏法を知らせ、日本の国の広宣流布を一日でもはやく成就しなければならない。
 こういう意味からも、私は、より以上に折伏戦だけは展開していきたいと思うのであります。
 ただし、あくまでも大御本尊様のお取り扱いについては慎重に、支部長、地区部長が面接をして、そして許可を得たと同じような気持ちの、本尊流布であっていただきたいことを、心からお願い申し上げます。
 したがって、折伏戦においては、より以上に前進のコマをすすめる、ただし、御本尊流布に対し、御本尊様のお取り扱いについては、もっとも慎重に、落ち着いた行動であっていただきたい、これでいかがでしょうか。
3  それで、三百万世帯の達成ができえましたもので、あと私としては、二年はやまって、ぜんぶの仕事ができ上がったわけでありますから、来年、さ来年の大客殿ができ上がり、七回忌の法要、その次の五月三日の時に、次の七年目への闘争目標を考えて、その時に発表するつもりであります。
 したがって、当面の問題としては、来年の選挙がひじょうに大事になりますけれども、それを押し切って、あとは楽しい、落ち着きはらった、ゆうゆうたる行動をしていっていただきたいと思うのであります。
 それで、三百万世帯が来月の末で達成いたしますもので、それを記念しまして、せめてもの真心として、三百万世帯達成記念のメダルを作ることにいたしました。
 本来ならば、地区部長さん、班長さん、組長さん、全員の方にさしあげねばならないのですけれども、そうすると何億もかかって、本部建設が、もうできえなくなってしまうのです。ですから、皆さん方の代表として、いままで先駆をきって今日の土台を築いてくれた副婦人部長以上、ならびに男女の部隊長さん方にさしあげることにいたしますもので、怨嫉をしては損すると思いますもので、先に申し上げておきますから、いいでしょう。
 それから、また、本部建設のメダル、大客殿建立のメダル等も作りますが、そういうふうに、どうしても代表のほうへいく場合がありますけれども、それも含めて先に申し上げておきますから、怨嫉はしないようにしてください。幹部ばかりだなどということはいわないでください。それだけの功労と、皆さん方の代表という意味なのですから。
 では、三百万世帯が達成できる来月の幹部会に、元気いっぱいにおめにかかりたいと思います。ご苦労さまでございました。

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