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日蓮大聖人・池田大作

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次の目標に前進 7月度女子部幹部会

1962.7.5 「会長講演集」第7巻

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1  皆さん、このたびは、たいへんに、ご苦労さまでございました。
 政界に対して、全国民は不信の念をいだいておりますが、このたび九人の学会出身の議員が出、まえの六人と、合計十五人の議員になったわけですが、この十五人の議員に、私どもは絶大なる期待をかけることはとうぜんでありますが、全国民の要望にこたえて、この十五人の政界浄化に乗り出した同志の方々に、胸のすくような戦いをしてもらおうではありませんか。
 しかし、いくら十五人の同志が団結をして戦いをすすめても、現段階においては、ある場合には、新聞に出なかったり、ある場合には、反対に批判されたり、さまざまな形態で学会出身の議員に対して、圧力がかかってくることもとうぜんであると、私は考えるのです。十五人といっても、他の与党、野党等においては、まだ何百人という議員がいるわけですから、なかなかたいへんなわけです。
 そういうような段階があったとしても、この六年間、推薦をした私どもは、どこまでも、どこまでも、絶大なる信頼と支援をしていこうではありませんか。
2  たくさんの新聞記者、雑誌記者が、今度の選挙を機に学会にまいりました。ほとんど、理事長、副理事長ならびに国会議員の方々に会ってもらいました。また、私も二、三会わざるをえない立ち場で会いました。その第一項目の質問は、ぜんぶ決まっているのです。「なぜ宗教団体が政界に進出するのか」この問題なのであります。
 なにも、宗教団体が政界に進出してはならないという憲法はありません。そういう規定は、どこにもないわけです。乱れきったこの世の中に、墓番の宗教、金もうけの宗教はいざしらず、真の宗教は、信者は、信念と理念とをもって、あらゆる分野に命を賭してすすんでいくことそれ自体が宗教の使命であると、私は確信したいのです。
 参議院にも利益代表、団体代表、労働組合の代表、あらゆる代表がすすんでおります。宗教団体の代表が出ることも、なんら不自然ではありません。例を国外にとってみても、そういう実例はたくさんあります。宗教の内容のいかんはともかくとして、その方式の同じ国は、フランスでも、スイスでも、ベルギーでも、イギリスでも、ある場合には、キリスト教民主党、キリスト教民主同盟、キリスト教社会党、そういうふうに、たくさん政界に進出しております。東南アジアでも、仏教、小乗教を根底にし、または回数を根底にして、たくさん政界に進出しております。
 日本の国ほど、宗教に対する概念が誤っている国はないわけです。したがって、あらゆる点からみて、宗教団体が政界に進出することはとうぜんであり、いわんや、仏法のうえで、日蓮大聖人様のご遺命のままに、堂々と政界に進出するのが、わが創価学会の戦いなのであります。したがって、だれびとがどう批判しようが、どのように怨嫉しようが、私どもは信心第一に、王仏冥合を目ざして、日蓮大聖人様の弟子らしく、強く強く、次の目標に向かって、また前進をしていこうではありませんか。

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