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日蓮大聖人・池田大作

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広布へ楽しく進もう 7月度婦人部幹部会

1962.7.4 「会長講演集」第7巻

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1  たいへんに、ご苦労さまでございました。
 それで、地区員の方々のなかには、ひじょうに疲れた人や、苦しんだ人も多々あると思いますゆえに、皆さん方が私にかわって暖かく包容し、いたわっていただきたいことをお願いいたします。よろしいですね。
 それで、昨日のある新聞の朝刊には、各党の代表の座談会があって、そのなかに原島理事長が、創価学会議員団長として出ましたけれども、ほかの議員さん方は、みんなりっぱな服装でネクタイを締め、きちっとし、色相荘厳なのに、うちの理事長は開きんシャツで瓢々と、ゆうゆうと出席している写真を見て、ある同志が「理事長は、いったいネクタイを持っていないのですか」などといっていた幹部がいるのです。
 いまだかつて、そういう会議や、懇談会などにおいて、開きんシャツ一枚で出席したような、民主的な議員は、わが学会出身の議員以外は絶対にないと、私は思うのです。
 その一端だけをみても、どれほど学会の議員が民主的であるか。「理事長、どうして開きんシャツ一枚で行ったのです」といいましたら「いやあ、ずーっと、泊まり込みで家へ帰っていないのですよ」と。その開きんシャツもきたない開きんシャツで取り替える暇などないので「なにも、そんな、うちは本有無作の仏法の活躍をしているのですから、いままでのそういうような形式などというものは絶対打開して、それでいこうではないか」と激励しあったわけなのですけれども、それでいいでしょう。
2  それから二日の日は五反田会館、また公政連の本部のほうに、五十社以上の新聞社が押しかけ、延べ百人以上の、相当数の記者がまいりまして、当選者に会ったわけです。私は本部におりまして、理事長を中心に公政連の幹部の人に会っていただいたわけなのですが、ある記者いわく「これだけ当選して、お酒を飲んで、乾杯ぐらいしたら、どうなのですか。ほかは、みんな、そうしているのだけれど、おたくは、どうしてやらないのですか」と、そういうふうにいっていたそうです。
 理事長はびっくりして「みんな、当選はとうぜんなことだし、あくまでも学会人、それから選挙をしてくださった国民のことを思えば、もうこれからの闘争で胸がいっぱいだ」と、そういうふうに、こたえたそうですけれども、これで、いいでしょう。
 これだけの大勝利を得て、ある知識階級ならびに新聞記者、ならびに評論家は、ずいぶん認めてきた書き方をした人もいるし、それからいいかたをしてくるようにもなりましたが、まだまだ仏法の猶多怨嫉の経文どおり、なまいきにも、一部の評論家では批判し、皮肉をいい、やゆ的にみてきておりますけれども、いずれ、それもわかってくるとは思いますが、どんなに利口なことをいっても、日蓮大聖人様にかなうわけは絶対にないでしょう。
 それから、今の小学生だって、中学生だって、おとな以上に頭のいいことをいい、おとなに対して、口ではりっぱな批判をしています。そういうふうに利口げにいう評論家自体、自分はさもいちばんりっぱそうなことをいっておりますけれども、そうであるならば、本人が政界に出て、民衆のために働いたらどうかと、私はいいたいのです。
 信念も、それからまた、確信もなくして、人のフンドシで、自分が利口げにしていくような行き方は間違いです。あくまでも、国民の推薦によって立った議員であり、いわんや現在の政界にあきたらない民衆が、これから国会に新風を送ろうとして推薦したわが創価学会出身の議員であります。これからの日本民衆の幸福を考えて「どうか成長してもらいたい、うんと応援するからな」というのが、これからの日本を、これからの日本民族の幸福を築く評論家の声であると、私は思うのですけれども、どうでしょうか。
3  今度の選挙は「宗教戦争」といわれて、多数の宗教関係からも候補がでました、もう皆さん方もご存知でありますけれども、霊友会も、天理教も、それから東本願寺も、生長の家も、ぜんぶ落ちました。勝負がはっきりついたわけです。
 ただ立正佼成会のほうで、なんだかという議員が当選しましたが、それは立正佼成会のなかからの推薦ではないし、また自民党公認として、権力と結託をして立った議員であって、なんら立正佼成会の実力ではなくして、自民党公認との半々の、中途半ぱな議員であると私は思うのであります。
 そんなのは、教団の勢力になんら関係ないし、それから、あいまいな存在であります。学会出身の議員九人、ならびに十五人の議員は創価学会員の推薦であり、力であります。そして学会の行く手に賛同し、協力を得た純粋なる参議院議員であり、支持票であると私は確信したいのです。参議院に、自民党や、その他の政党はあってはならないのです。
 ですから、申すまでもなく、今度の選挙をとおしても「わが日蓮正宗創価学会は宗教界の大王者である」ということを、ふたたび、ここに、天下に示したわけなのです。
 これからの広宣流布の前進にもふたたび、勝ってカブトの緒をしめて、楽しくコマを進めていきましょう。
 それで、今回の大勝利を記念し、先日、御法主上人猊下にお目通り申し上げて、私として今なにやかやするわけにもいきませんもので、とくに班長、班担さん、ブロック長、ブロック担だけに、猊下の揮毫をいただきまして、お経本を差し上げたいと思うのであります。
 「それでは、地区部長や地区担は、一生懸命やったのに、なんだ、私、退転して班担になろうか」などと、そんなさもしい考えはもたないでください。上の幹部は幹部として、あくまでも、中堅の幹部の方々に、後輩の人々に、その手がらといいますか、意義をつけて差し上げたいと思うのです。よろしいでしょう。
 では、毎月また皆さん方と、月いっぺんの会合におじゃましますから、きょうはこれで失礼いたします。たいへん、ご苦労さまでございました。

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