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婦人部の自覚 6月度婦人部幹部会

1962.6.12 「会長講演集」第7巻

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1  皆さん、こんばんは。                          
 選挙の真っ最中で、どれほどか疲れ、深刻な顔をしていらっしゃるだろうか、なんとか明るく激励したいと、まいったわけでありますが、それに反し、柏原先生の漫談、神尾理事の歌謡曲、今また「原島総理」の演説、こんなに楽しいとは思いませんでした。このように大幹部がいつも明るく、ゆうゆうとやっていますもので、会長もなかなか骨が折れて、なかなか太りはしませんけれども、皆さん、よろしく応援をお願いします。
 それで、今、原島先生からお話のあったように「どうやら学会の候補は、九人のうち八人ぐらいは、なんとかなってしまうかもしれないけれども、せめてひとりだけはなんとか落としたい、そうすれば交渉団体になれないから」というのが、あらゆる階層の憶測なのです。それから希望らしいのです。
 どのようなことがあっても、私ひとりでいくら騒いでもしようがありませんし、それから理事長はじめ全理事が全力をあげておりましても、皆さん方、全学会員のご協力を得て、初めて達成できるのであります。どうか日本の幸福のために、広宣流布のために、そして、戦争のない、明るい楽土日本建設のために、おおいに戦っていただきたいと思うのであります。
 この幹部会も、ひじょうに有意義な幹部会となり、第三回目をむかえることになりましたが私も来月からは、ことしいっぱい、この婦人部幹部会に出席して、皆さん方の激励にあたりたいと思っております。
 それで、この幹部会は形式的な、また、むずかしい、深刻な幹部会でなくして、日本の、婦人階層の代表の幹部会ですから、創価学会の婦人部の代表であるとともに、全世界の婦人の代表であるという自覚と、襟度と、力をもった幹部会にしていきたいし、また楽しい、明るい幹部会にしていきたいと思います。
2  皆さん方が一か月のあいだ、家庭に、闘争に、指導に、折伏に、さまざまな境遇において、楽しいこと、つらいこと、寂しいこと、それから悩みをもつときなど、いろいろなことがあると思います。しかし、もうこの幹部会にきたならば、ぜんぶ吹き飛ばし、新しい信心の原動力、新しい生命力、いぶきと、人間革命への大源泉たる、楽しい婦人部幹部会にしていっていただきたいと切望するのです。
 「一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり経に云く「衆生所遊楽」云云」と日蓮大聖人様はおおせになっておられます。大御本尊様に「南無妙法蓮華経」と唱えること以上のしあわせ、遊楽というものはありません。
 寿量品の「衆生所遊楽」を、このように「四条金吾殿御返事」にお説きあそばされておりますが、どんなに楽しい世界があるといっても、どんなにうれしいことがあるといっても、大御本尊様に題目を唱えること以上のしあわせもなければ、喜びもないのです。
 したがって、皆さん方ひとりひとりが、大御本尊様をしっかり抱きしめて、一生涯、自分ほど生活のうえで、人生のうえで、喜びとしあわせを感じとって生きているものはないという確信をもっていただきたいのであります。
 信心以外の喜びは、沫のようなものです。幻影のようなものです。せつな的なものであります。どんなに金があろうが、どんなにいい家庭であったとしようが、どんなにいいだんなさんをもったと仮定しようが、どんなにすばらしい名誉をもったとしようが、それは「天上に生れて五衰をうく」ということです。信心がなければ必ず衰微する。永遠の喜びではない、幸福ではないのです。三十年、五十年、一生という長い目からみれば、すぐに苦しみ、それから悩み、不幸の壁にぶつかっていくのが人生であります。
 皆さん方が、おのおのの境遇にあって、題目を唱え唱えて、自分自身も、自分の家庭も「ほんとうに御本尊様を信心してよかった」と、この喜びを、全日本民衆に、世界の人々に、心の奥底から叫んでいただきたいし、教えてあげたいという信心のうえの確信をもっていただきたいのであります。
 あまり話が長くなりますと、皆さん方もこれからも会合があると思いますし、ほんとうは、このあとも話をしたいことがあったのですけれど、もうほとんど理事長はじめ柏原先生、それから先輩の方々から話がありましたもので、暑いし、あまりくどくなってしまうといけませんから、このへんで失礼させていただきます。皆さん方のご健闘を心からお祈り申し上げます。

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