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日蓮大聖人・池田大作

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学会は信心第一 四国本部幹部会

1962.6.2 「会長講演集」第7巻

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1  四国の同志の皆さん、たいへんにしばらくでございました。         
 どんな会長がくるかと待ってくださって「なんだ、あんな小柄な、貧相な平凡な会長で、がっかりした」とお思いになった方もたくさんいると思いますが、その点は、どうか、かんべんしていただきたいと思うのであります。
 むずかしい講演は、ただいま理事長はじめ、先輩の方々から、種々お話がありましたゆえにかんたんにさせていただいて、終わったならば、親しく皆さん方と顔を合わせていきたいと思いますから、ずーっと一巡していきます。これで、いいでしょう。
 皆さん方に期待をかけていただくだけの力のない、おろかな会長ではございますが、わが日蓮正宗創価学会の根本は、あくまでも大御本尊様第一であります。大御本尊様の力だけは、だれびともどうしようもないし、その力は全人類を救う力でございます。
 したがって、私は、大御本尊様の力は絶対であるという確信と、ともに皆さん方を思う心においては、日本全国のいかなる指導者よりも、絶対、第一であると信ずるものであります。
 かつては、四国から、彼のルソーの民約論をもって、自由民権の思想が台頭したのであります。しかし、その思想も、全民衆を救いきる思想ともいえず、また、その思想をもった政治家も、現在では力ある指導者とはなっておりません。
 しかるに今日、皆さん方から推薦された、日蓮大聖人様の大生命哲学を根底として、立ち上がった二宮文造さんは、信心のうえでも、指導力のうえでも、かつまた、政治力のうえでも、絶対に、これからの日本民衆を救う大指導者であると、私は声を大にして絶叫するものであります。
2  皆さん方は、他の政治家には、どうしても信頼できない、たよってもたよりきれない、この政界において、二宮さんのような同志を国会に送らんと推薦しているのだと思います。そして二宮さんに、われわれの意思、われわれの願うことをあくまでも直結して、活躍していただくことはとうぜんでありますが、私どもは二宮さんに働いて働いて働ききってもらおうではありませんか。
 他の政治家には依存できませんけれども、二宮さんには、なんでも私どもはいえます。シリをたたいて、たたいて、たたききって、民衆のなかで、国会のなかで、私ども同志のなかで、死んでいってもらおうではありませんか。
 今の政党をみるに、革新政党は、保守党との闘争に明け暮れ、保守党は派閥抗争に明け暮れ、私ども民衆のことを、どれだけ考えてくれているかということを思うときに、私どもは寂しい思いであり、悲しい思いであります。
 今、日蓮正宗創価学会の目的は、なにも自民党や、社会党や、共産党を敵とするものでは、まったくありません。敵は全邪宗教であります。しかしながら、このいっさいの民衆を指導すべき、政界の代表である自民党、社会党、共産党の、この政党までも包含し、指導しきっていく創価学会でいきたいのであります。
 したがって、日蓮正宗創価学会の目的は、日蓮正宗創価学会だけの分野にとらわれたものではなく、広宣流布という最高の目的、全民衆救済、全日本民族救済という、大御本尊様を根本とした目的であるという偉大なる自覚をもって、襟度をもち、勇気をもって、鉄の団結をもって進んでいこうではありませんか。
3  あくまでも、日蓮大聖人様のお教えの根本は「三大秘法の大御本尊様を奉持していきなさい」「大御本尊様に題目をとなえていく以外に成仏の道はない、宿命転換の道は絶対にない」との教えであります。学会の根本義は、信心第一であります。
 日蓮大聖人様が御本尊様をおあらわしくださったことについて、戸田先生は、実際生活にあてはめ、わかりやすい例として、次のようなことをおおせられています。
 すなわち「電気学、機械学の学問的究極を応用して生活に使えるようにしたのが電灯である。同じように、大仏法の原理、大生命哲学の最高の哲理の究極を、応用して生活のうえに具体化したのが御本尊様である。したがって、もったいない言い方ではありますが、御本尊様は宿命転換の、また幸福への機械と考えればよくわかるであろう」と、このようにおおせになったことがあります。
 したがって、御本尊様は人類救済のための御本尊様でありまして、幸福になるのは私どもであります。あくまでも、日蓮大聖人様出世の本懐である大御本尊様に題目を唱えきっていく、これが私どもの生活の根本であります。
 この根本を、一生涯忘れず、題目を唱え、唱え、唱えきって、日本国じゅうの人が、隣近所の人々が「ああ、うらやましい。たしかに創価学会の人々は日蓮正宗を信心している人々は、物心ともにしあわせである」といわれるような証拠を、厳然と示していける信・行・学であっていただきたいのであります。
 皆さん方の強い強い信心と、強い強い行学、団結をお願い申し上げまして、私の指導とさせていただきます。たいへんに、ご苦労さまでございました。

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