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先駆者の誇り 関東三総支部幹部会

1962.5.23 「会長講演集」第7巻

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1  関東の皆さん、たいへんに、しばらくでございました。
 私は、ひじょうに、きょうは、うれしいのです。皆さん方と、このようにお会いできるのは、初めての人もずいぶんいると思います。私も、北海道や九州や関西、仙台のほうへは、たびたび行っております。しかし、群馬、茨城、栃木、それから千葉は一、二回行っておりますものの、ほとんど皆さん方のほうへ応援に行く機会がなかったのです。どのように、関東方面の同志が、元気で戦っているかということを、私はひじょうに心配しておりましたが、きょうは参院選の大勝利以上の喜びと感激をもったしだいです。
 それで、なかなかお目にかかれないのに、本部長中心に、それから支部長のもとで、広宣流布のために、血みどろの折伏戦に、前進をしてくださっている皆さん方に対して、大功徳はぜんぶ御本尊様からいただくべきでありますけれども、いままで応援できなかったということのおわびかたがた、茨城と栃木と群馬と千葉県方面に、ことしいっぱいに会館をつくって差し上げたいと、私は思うのです。これだけお約束をしておきます。
 一般の参議院議員の政策や約束というものは、みんなウソをつかれますけれども、私は皆さん方にウソはつきません。
 それで、関東方面においては、鈴木理事が推薦をされました。鈴木さんのことについては、いろいろとご紹介があったと思いますゆえに、略させていただきますが、ひとことだけ申し上げます。
 それは、鈴木理事も、私とともに、戸田先生のもとで、同志として、十何年間いっしょに戦ってきた闘士です。「学会っ子」です。戸田先生もひじょうに信頼をしておられて、初代の文化部長の大任をまかせました。私も鈴木理事に対しては「秀才である」このように尊敬をしているひとりであります。
 その鈴木理事が、ちょっと顔を見ると、自民党系の代議士のような格好には見えませんが、お金も十万円以下らしいのですが……、とっつきにくいような格好をしておりますけれども、信心と、それから、ひとつの政治観、信念、また、それに対して、それを再建していこうという、新しいものをつくっていこうという、その情熱は、私どもがよく知っております。どうか皆さん方の力で、りっぱに送ってあげていただきたいと、切望いたします。
2  さぞ、参議院議員の人も、たくさん、政党から、または無所属からでていくと思いますが、そういう人たちは、なかなかわれわれのいうことを、直結して聞いてもらえない場合が多いし、現実に聞いてもらえないといっても過言ではありません。
 私は、私どもが推薦した議員に対しては、なにも創価学会という、それだけの小さい問題でなくして「令法久住」のための、広宣流布という大目的のためにも、また全日本民族の幸福のためにも、そして、全世界の平和のためにも、戦って、戦って、戦い抜いてもらおうではありませんか。
 全日本民衆が「さすが創価学会出身の議員である」また、立った議員は、国会議事堂のなかで、または民衆のなかで、死んでいけるような議員になってもらおうではありませんか。これを頼み、これを依頼でき、信頼してまかせられるのは、学会出身の議員しか断じてないと、私は断言するのです。
 この泥沼のような、陰険な策謀だけの世の中にあって、私どもは日蓮大聖人様の仏法を純粋に奉じ、新しい時代を建設しているのです。新世紀を築くために戦っているわけです。
 したがって、真実に、民衆は心のなかでは、それを渇仰していることは、とうぜんであると私は思うのです。その過程、道程においては、どうしても迫害や批判はつきものであります。どんなに迫害をしようが、批判をしようが、私どもの受持している大御本尊様だけに対しては、どうしようもないという確信をもって、前進をしていこうではありませんか。
3  また、いかなる先駆者、いかなる団体においても、大をなした過去においては、みんな迫害を受け、みんな批判を受けつつ、それと戦って大をなし、その目的を達成していることは、歴史の証明するところであります。広宣流布という大目的にむかって、もっとも悪い世の中に、団結をして決然とすすんでいく場合において、それくらいの風波は、とうぜんであります。日蓮大聖人様のご金言にも、はっきりおしたためでありますから、難があればあるほど「これで、さらに前進ができるのだ」という、莞爾として、毅然たる確信をもって、団結をしてすすんでいこうではありませんか。
 また、わが創価学会は、だれが選挙に立とうとも、だれが会長になろうとも、だれが支部長になろうとも、地区部長になろうとも、ぜんぶ広宣流布という目的、信心という根本をもってその人を守っていくのが、創価学会の伝統であります。
 他の派閥抗争、人をなんとか突き落としていこう、足を引っぱって落とそうというような、冷酷な、残虐な世の中が、あらゆる世間の団体や、それから、政党や教団の実態でありますけれども、どういう支部の人であろうとも、どういう地区の人であすうとも、いったん広宣流布に立ち上がった人に対しては、全面的に、応援、激励していくこの伝統を、永久に学会はつくっていこうではありませんか。
 最後に、皆さん方のご健康と、ご健闘とを心からお祈り申し上げまして、私のあいさつとさせていただきます。ご苦労さまでございました。
 なお、場内の方々にはお目にかかれましたが、場外にもたくさんの同志の方々がおみえになっておられます。どうか、お顔は合わすことはできませんが、おからだを大事に、しっかり信心修行をまっとうして、日本一の幸福者になっていただきたいことを切望して、あいさつとさせていただきます。

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