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日蓮大聖人・池田大作

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民衆のための政治 神奈川第一・第二総支部幹部会

1962.5.22 「会長講演集」第7巻

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2  われわれは、もう八方美人の政治家には、あきております。信用できません。どうしても、われわれの同志が、また私どもも、われわれの同志から出た議員に対しては、どんどん激励して「もっとがんばれ」「もっと国家のために戦ってもらいたい」というように、激励していこうではありませんか。それにこたえてくれるのは、もう、われわれの同志から立った議員しかありません。
 日蓮正宗創価学会が、だんだんと、アラシのなかを、まっしぐらに突き進んで、現在では日本民族の世帯数の一割になってしまいました。
 どれほど大御本尊様のお力が絶対であり、創価学会の使命が、活動が、民衆の心にこたえているかという証拠でありますけれども、これからも、ますます選挙で勝っていけば、まあ、負けても、そうなりますけれども、これから創価学会に対しては、より以上、風当たりが強くなることはとうぜんです。
 善きにつけ、悪につけ、なんだかんだ、いうでありましょう。しかし、ここで考えねばならないことは、与えていうならば、現在の保守党にせよ、革新党にせよ、軍国主義時代において、またそれ以前においては、それそうとうの迫害を受けながら今日の大をなしております。
 しかし「成・住・壊・空の原理」で考えますと、今の政党は、どちらかといえば「住」のほうか、こわれかかって、だんだん「壊」のほうにいき、また「空」のほうへいくような状態にはいっています。そこへいくと、わが創価学会の闘争は「成」であり「住」であり、これから青年が若々しく働ききっていこうという時代にはいっている選挙戦であると、私は確信するのです。
 あらゆる風評があっても、風評それ自体に、なんらわれわれを幸福にさせるべき力はありません。縁に紛動されたら、それっきりです。われわれを幸福にしてくださるのは、日蓮大聖人様です。御本尊様です。日蓮大聖人様のご金言です。日蓮大聖人様も「日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず」臆病であってはならない、仏になれない、とおおせであります。どんな風評があっても莞爾として、広宣流布のために、人間革命しきって、一生涯「こんなに自分は幸福だ」ということを、訴えきっていこうではありませんか。
3  また、きょうは幹部会でありますから、皆さん方に、とくにお願い申し上げたいことは、組長さん、または組担さん、または組員の方々が、皆さん方のもとに、たくさんいると思います。
 ある人は、ご主人が反対をしている場合もあるでしょう。ある人は勤行もろくろくできないような、そういう環境にいる人もいると思います。ある人は商売で宿命転換のために戦いきって、題目をあげている人もいくかもしれません。病魔と戦っている人もいると思います。さまざまな姿があると思いますけれども、強い確信で、あくまでも、ご金言どおりに、その人のことを思って、親切に、納得のいくように、忍耐強く、ひとりひとりを起こすために、戦っていただきたいと思うのであります。
 私も、ひとりひとりの方々に、お会いできればいちばんいいのですけれども、なにしろ二百何十万世帯でありますもので、とうてい、そういうことは、もう不可能になってしまいました。
 どうか、私のこの気持ちをくんでいただいて、ひとりも退転者はいない、ぜんぶ信心をまっとうしていけて、家庭革命が、人間革命がしきっていかれたというふうに、一人前の信心ができるまでは、なにやかや、たいへんであると思いますけれども、かさねてよろしくお願い申し上げます。
 では、皆さん方の、いよいよのご健闘とご健康とを、心からお祈り申し上げまして、私の話とさせていただきます。ご苦労さまでございました。

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