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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカ総支部員に アメリカ総支部員歓送会

1962.5.15 「会長講演集」第7巻

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1  私からは、三つのことを申し上げておきます。日本語で話しますから、書く必要はありません。
 第一番目に、もう何回も聞いて、耳にタコができていると思いますが、どんなことがあっても、御本尊様を一生涯放さないということです。
 いつ主人が死ぬかもしれません。戦争はないでしょうけれども、また、あってはいけませんけれども、どういう経済状態、どういう悪口、どういう圧迫、どういう人生があるかもしれませんが、御本尊様だけは絶対なのです。ですから、朝晩の勤行、それから題目をしっかりあげきって、自分自身の一生の、力強い「金剛不壊の身」と御書に説かれていますが、どんなことがあっても、どんな事態になっても、御本尊様を受持している人は、絶対、最後はしあわせなのです。ですから、御本尊様は放さない、これだけは胸に刻んでいきなさい。
 次に申し上げたいことは、難があったならば「必ずその次は大功徳があるのだ」と確信しなさいということです。御書のなかにも、はっきり書かれております。「変毒為薬」「罰即利益」です。なにか難があったり、誹謗されたりすると「信心をやめてしまおうかな、こんな信心では耐えていけない」などというような気持ちになる場合があるのです。これは私の過去をとおし、同志の姿をみましても、いえることです。ですから、なにか難があったら「必ず変毒為薬ができるのだ、必ずこの次には大利益が待っているのだ、宿命転換ができるのだ」という確信で、そういう難があったときには、きょうのことばを思い出していただきたいのです。
 これさえあれば、信心の極理なのですから、もうなんでもないのです。
2  三番目に申し上げたいことは、それは「団結をしていただきたい」ということです。御本尊様のもとに、広宣流布という大目的のために、人々をしあわせにしていこうという心の一致です。団結をし、仲良く歩調を合わせていっていただきたいのです。
 怨嫉は功徳を消します。同志の悪口や批判は、せっかく一生懸命やっても、これは自分の功徳を消してしまうのです。もったいないですから、なにかいいたいことがあったとしても、題目をあげて乗り越え、または本人に直接、注意しあっていくような、うるわしい団結をしていっていただきたいのです。
 以上の三つでおしまいなのですが、もう一つ付け加えれば、これは少し無理になるかもしれませんが、できうるかぎり、聖教新聞や大白蓮華などをとおして、少しは御書の読み合わせもするようにして、全員が教学部員になれる信心の裏づけを、信心強盛になる裏づけを作るように努力していただきたいのです。
 極端にいえば、「全員が教学部員になりなさい」という意味なのです。
 たいへんなことばかり、なんだか、おしつけがましく申し上げましたが、これが、ぜんぶ皆さん方のためなのです。仲良く、助け合い、激励しあって、さきほどから、先生方からお話がありましたように、自分も喜びにあふれ、毎年また遊びにこられるような境涯になって、楽しく、一生涯、戦っていきたいと、こういう気持ちなのです。
 日本語わかりますか。えらいですね。皆さんの顔をじっと見ていきましょう。
 皆さん、からだは心配ないですね。あまり無理はしないことです。無理をするなということは、なにも事件を起こして苦しむようなことまでする必要はないということです。そこは賢明にやってください。
 ではお元気で。歌をうたって、わかれましょう。

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