Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

公明選挙で範示せ 東北本部幹部会

1962.5.8 「会長講演集」第7巻

前後
1  きょうの東北の幹部総会の歓喜と、それから真剣なるふんいきに接しまして、なんとなく、きょうが全員当選のお祝いをしているような気がしてならないのです。
 東北がこんなにも強い団結をもち、歓喜に燃えて法戦に参加しているかということを、まのあたりに見まして、広宣流布もたしかに間近に迫ったという感じを、私はうけるのでございます。
 今、全国津々浦々に、わが同志である学会人は「新世紀の歌」を歌いまくって前進をしております。その「新世紀の歌」を歌ったもとは、東北でございます。新世紀は、遠い将来にあるものではございません。大御本尊様をもたしめて、ひとりひとり幸福にしきっていくことも新世紀であり、新世紀を築いていることであり、さらに参議院選において、われらの同志を、広宣流布のために送っていくことも、やはり私は新世紀の第一歩であると確信するのでございます。
 日蓮大聖人様のご金言にいわく「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」また日蓮大聖人様のいわく「仏法と申すは勝負をさきとし」と。今、私どもが、大御本尊様を根本として、朝な夕なの勤行、広宣流布への活動、忙しい活動も多々ございますが、いっさい日蓮大聖人様の今のご金言を拝するならば、ご金言にかなった活動こそが、わが創価学会の活動であると、私は信ずるのです。「月月・日日につより給へ」とおおせです。たったひとりぽっちになって、信心修行しようと思っても、絶対に日々月々、信心強盛に向上しきっていくということは、凡夫としてできないのです。
 折伏に、座談会に、選挙戦に、広宣流布へと、大きい生命体となって、ギアが大きく回っている活動こそ、そのなかにはいって活動することこそが、あくまでも私どもの仏道修行であり、絶対に日蓮大聖人様が守ってくださる信心であるということを確信して、前進していこうではございませんか。
2  さきほど辻本部長、それから理事長からも話がありましたごとく、学会出身の参議院議員の方々の闘争は、あくまでも公明選挙であり、民衆の代表として、どこの党派にもない活動をしきっております。
 今、私どもが、選挙活動をするうえにおいても、あくまでも公明選挙でなくてはなりません。東京においても、仙台にきても、私は同じように感じましたが、どこの電柱を見ても、今度、選挙に立つらしい人々のポスターが、いろいろな名目をもって、はられております。それは、皆さん方も、そう思うでしょう。
 これは創価学会の公明選挙のほんとうに一部分の例になりますけれども、わが創価学会推薦の方々のポスターは、日本国じゅう、どこを見ても、ただの一枚も、そのような、選挙違反になるような、まぎらわしいポスターは、絶対はってありません。
 この、ただ一つの現象だけをみても、日蓮正宗創価学会の選挙、そしてわれわれが応援すべき参議院議員の方々が、どれほど清浄であり、どれほど公明選挙として、民衆の選挙にかなっているかという証拠であると、私は信ずるのです。
 それから、よく学会出身の議員さん方に、いうことがもうなくなってしまうもので、「政策がないではないか」「国会でなにをやっているのだ」というようなことを、よく聞きました。政策もりっぱにございます。何年間のあいだ、隠忍自重して、そうしてあらゆる勉強をして、日本国家の百年の大計のために、民衆の胸のひびきを聞きつつ、今度は、厳然たる政策が、どこの党派よりもりっぱな政策が打ち出されておりますから、安心していただきたいと思うのでございます。
3  それから、国会で活動をしていないなどというデマを飛ばされておりますが、私は九人の国会議員の方々は、よく存じております。同志でもありますし、学会の理事でもあります。毎日会っております。いくら学会の議員の方々が活躍しても、一つは、新聞がださないのです。どういうわけですか。それから、国会が終わると、すぐに地方に行って、学会員の指導にあたり、あるいは視察などと、めまぐるしいこと、私もそばにいて気の毒なほどであります。
 私を信じてくださるのであるならば、どれほど国会で、わが学会出身の同志の議員の方々が、どの政治家よりも、百倍も千倍も働いているかということを、信じていただきたいのであります。
 必ずや、それがわかるときはあると思いますが、幹部の皆さん方が、これから選挙戦に、また学会活動にすすむうえにおいて、なにやかやと誹謗され、バカにされることもあると思いますが、大御本尊様を根本に、あくまでも先輩を信じきって、強い信心と強い確信とをもって、指導の任にあたっていただきたいのであります。
 戸田先生が、最初の参議院の選挙にはいったときに、投票日のその前日に、学会に対してあらゆる批判、誹謗、デマ、すなわち三障四魔が起こってきました。そのときに、先生が朝早く起きられて、歌をよまれました。その歌は、
  いやまして
    けわしき山に
      かかりけり                  
    広布の旅に
      心してゆけ                     
 という歌でありました。                          
 今、創価学会は、勝利のばく進をしているといっても過言ではありませんが、選挙は、これは水ものです。勝負です。どういうふうになるかは、わからないものなのです。ゆだんは大敵です。大勢の学会人がいるからといって、けっしてゆだんをしないで、安心をしないで、どうしても、広宣流布のために、自分が自覚して、最後の最後まで緊張して戦いきろう、こういうひとりひとりの幹部の皆さん方であっていただきたいということを、心から切望するしだいでございます。
 どうか、なにやかや、たいへんであると思いますが、あと五十日間、いっさいの行動、活動が、ぜんぶ広宣流布に通じ、自分自身のために通ずるという確信をおもちくだされて、のびのびと楽しく団結をして、前進の第一歩を進んでいただきたいことを切望して、私のあいさつとさせていただきます。

1
1