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青年時代の闘争 5月度男子部幹部会

1962.5.4 「会長講演集」第7巻

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1  昨日は皆さん方のおかげによりまして、会長就任二周年の総会を無事に終了することができ、また、本日より第三年目へ向かって、私も心新たに、皆さん方とともに前進をしていく決意でございますが、そのように、いつも私が元気いっぱいに、皆さん方の先頭をきって指揮をとっていけるのも、すべて諸君のかげひなたない大きい理解と、そして、強力なる支援があるからであると、私は心から感謝申し上げるしだいでございます。
 創価学会は、選挙のたびごとに、さまざまな批判をされております。しかし、それを機会として、大きく、強固に発展してきております。また、私個人にとっても、同じ方程式をへてきております。
 昭和三十年の、創価学会にとって初めての文化闘争においても、都議会議員、市議会議員選挙にさいしても、私は、すべて第一線の指揮をとってまいりました。大阪の参議院選においても指揮をとってまいりましたし、三年前のあの大勝利の参議院選においても指揮をとってまいりました。
 そのたびごとに、私自身も成長しました。私は、今このような立場になって、班長時代、部隊長時代、すなわち、思いきって、自由奔放に学会活動ができる青年部時代がなつかしいし、また「いちばん、しあわせであったな」と、いつも思っているのです。私は今日まで「学会活動が、すなわち仏道修行である」と自覚し、楽しく、有意義に戦ってまいりました。そういう自覚で前進して、なにも会長になるとか、そういう気持ちなどは少しもなくして、ただ冥の照覧、大御本尊様の功徳によって、なにもかも今はしあわせな現状になっております。
 諸君も、願わくは、おのおのの立ち場で「ぜんぶ、自分自身の修行である、将来、大成していくべき、ひとつひとつの節である」という自覚をもって、のびのびと、そして有意義に、楽しく前進をしていっていただきたいと、深く切望いたします。
2  ただいま、理事長、副理事長から話がありまして、もうなにも申し上げることはないのですが、このたびの参議院選においても、なんといっても、わが男子部員が、あくまで大原動力になっていただかなければなりません。事実、いままでも、私が青年部の代表の一員として、ぜんぶ、その推進力となってきたのですから。  
 しかし、ここで自覚をしていただきたいひとつは、あまり寝不足をしないでいただきたい。しっかり題目をあげて、いつも生き生きとして、支部のご年配の方々や、婦人部の方々といっしょに闘争をしていかなければならない戦いであります。そのときに、そういう支部の方々が、安心しきって、力強く、そして理解をもって、この王仏冥合への参議院選に力いっぱい働いていけるよう、知恵を働かし、その原動力になっていただかなければならないことです。
 人間は感情の動物といわれますが、そのとおりです。命令だけで人を動かすことはできません。命令だけで人は動くものではないのです。あくまでも、信心が根本であることはとうぜんでありますけれども、信心を根本として包容力をもって、よく相手の人も理解してあげ、理解しつつ、大きく御本尊様を根本にして、その広宣流布の道に進ませてあげる、こういうような原動力になっていただきたいと、これをお願いするしだいなのです。
3  したがって、諸君自身が、この参議院選をとおして名将になり、将軍になり、将来の大指導者になっていくひとつの修行であるということになるのです。それも考え違いしてはならないと思います。
 そして、政治ばかりでなく、経済界、科学界、教育界、あらゆる階層に諸君が進出して一流人物になっていかなければならないけれども、なかんずく、今回において大事なのは、この政界に立っていくことであります。
 先輩が立ったとしても、それは、ぜんぶ諸君のための石段を築いてくれることになっているのです。先輩が最後まで立っていくなどというわけではないのです。ぜんぶ諸君の下地を、階段をつくってくれているのだということだけは、はっきり私が申し上げますから、そのつもりで、がんばっていっていただきたいのであります。
 どうか、青年部長、それから男子部長を中心に、仲良く、チームワークをしっかり組んで、そして楽しく、ゆうゆうと前進していって、見事に大勝利を得ようではありませんか。
 もう皆さんには、なにも話すことはありません。きょうは、ひさしぶりで、時間も早く終わりますから、ゆっくりとお帰りになっていただきたいと思います。たいへんに、ご苦労さまでございました。

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