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学会組織を清純に 第21回本部幹部会

1962.1.26 「会長講演集」第6巻

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1  皆さん、こんばんは。
 裁判のことにつきましては、新聞ならびに、ただいまもまた話がありましたもので略させていただきますが、長いあいだ、非常に皆さん方にご心配をいただきまして、私としまして厚く謝するしだいでございます。
 広宣流布達成への途上において、創価学会においても、また私個人においても、皆さん方も個人個人は、そういう場合がありますが、三類の強敵、三障四魔、そういうひとつの道程は、御金言どおりでありますから、やむをえません。
 いいことも悪いことも、これから Gたくさんあると思いますから、少しぐらいそういうことがあっても、一喜一憂せず、あくまでも大御本尊様を根本として、堂々と、一生成仏めざし広宣流布にまい進しきっていっていただきたいのであります。
 さきほどもお話がありましたごとく、皆さん方を代表させていただいて、二十九日にA・A諸国に出発いたします。外国へ行くたびごとに申し上げてくどいようでありますが、若いくせにどうもくどさが増して困っているわけでありますが、もう皆さん方にこの席上で暖かくお見送りをいただいたわけでございますから、羽田空港への見送りはいっさい禁止をいたします。
 前回は理事室が代表で見送りをしてくださることになっておりましたが、今回は理事室も、もう八十何名であって、全員きていただくことももったいないし、また出発も昼間でありますから、理事室の代表の何人かだけが見送りにきていただくことにして、あとはいっさい見送りはなしにしていただいて、お仕事に、指導に、折伏に励んでいただきたいことを、私のほうから、心からお願いするものでございます。
 また、本日、相当数の大幹部が誕生いたしました。広宣流布へ向かって、ばく進をしていく創価学会として、どうしても、りっぱな大指導者が続々と輩出していかねばならないことは、とうぜんであります。そこで皆さん方に、またもうひとつ私は、遠慮をしないでいただきたいことを申し上げたいのです。
 それは「理事室の奥さんだから、なにかいえば、きっと主人に通ずるであろう。
 あまり変なことをいうと、すぐ主人にいいつけられてしまう」また「支部長の奥さんには遠慮しなくてはいけない」というような憶測は、いっさい必要ないということです。
 というのは、あくまでも信心をしている人々は、家庭は、尊敬し合い、守り合い、激励し合うことはとうぜんであります。だからといって、創価学会は信心の団体です、和合僧の世界です。「大幹部の奥さんだから遠慮をしなくてはならない」という必要は少しもありません。主人は大幹部であるけれども、奥さんは大幹部でない場合もあります。また信心もろくろくしていないが「あの人は大幹部の親せきだ、兄弟だ、だから遠慮しなければいけない」いわんや今度は、大幹部の、信心をしていない兄弟や親せきに向かってまで「遠慮しなくてはならない」というようなことは、いっさい必要ないわけであります。
 「会長の親せきだから、兄弟だから、だから特別扱いをしなくてはいけない、遠慮しなくてはいけない」というような憶測や遠慮は、今後いっさい、永久に、学会はないようにしていきたいのであります。
 「あくまでも大御本尊様根本に、信心している人を中心に、激励し合い、励まし合い、そしてだれが見ても納得し、おのおのが激励し合っていけるような、そういうような、遠慮のない、和合の教団でいきたい」これが私の念願であり、皆さん方に伝えておきたいことなのであります。よろしいですね。
 いつもながら、私が海外へまいりますときには、会長代理としては、原島理事長にお願いをしてありますゆえに、理事長中心に、私の留守中は、どうかまた、皆さん方の各分野で、楽しく、有意義に闘争していっていただきたいと思います。皆さん方のご健闘を私のほうからお祈り申し上げ、本日の話といたします。長いあいだ、ご苦労さまでございました。

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