Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

不法を権力と断固戦う 関西男子部幹部会

1962.1.24 「会長講演集」第6巻

前後
1  たいへん時間もおそくなっておりますし、皆さんがたもお疲れであると思いますゆえに、かんたんに、あいさつをさせていただきます。
 いままでくどいほど裁判のことについて話がありましたし、また、私もかさねていうことは少しくどすぎるとは思いますが、初めて裁判のことについて私は口をきるのです。ゆえに関西の男子部の諸君に申し上げます。
 それはいままで話がありましたとおり、王仏冥合の世界ではありませんから、どうしても正義の人がいじめられていかれることはやむをえない。私どもも一生懸命に、国のため、民衆のため、選挙の啓蒙運動のため、ひとりも投票を忘れるような人がないように心がけて、教えていこうという親切な行動をとってまいりました。
 それを大阪の検事は「創価学会はけしからん。その根底は宗教団体であるのに、当選ばかりさせて、議員ばかりふやすとは、なにごとであるか」というようなやきもちがあるらしい。
 「なんでもかんでも、つかまえてしまえ」というような、そういう出発なのです。
 それで、白木議員が当選したときには、びっくりして、そのときにもずいぶんつかまえました。だが国連の恩赦で、ぜんぶが解除されました。そういうわけで、中尾議員のときに今度は「どうしても今度こそやらなければならない」というので、とうとうデッチあげて今度の事件のようになったのです。不法逮捕であることは、これはもう、どこからみても明瞭なのです。
 しかし、それはそれでかまいません。私は七つの鐘が鳴るまで、牧口先生、戸田先生、そしてまた若輩ではありますが、今、その跡を継いで、次の第四代の会長にバトンを渡すまで、なんで自分の命がおしいか、そういうことには執着しておりません。
 しかし、あくまでも悪い政治、善良なる市民を、まじめに戦っている、人のために尽くしている人々を苦しめている、そのような権力には、断固として一生涯戦いたいのであります。
 私は、小さいことは別として、日蓮大聖人様の仏法に照らし、日蓮大聖人様の子供を、創価学会員を、悪いこともしないのに、悪らつきわまる、残酷なる取り調べをした検事が、仏法に照らして、どのような現証がでるか、法罰がでるかということを、諸君とともに、一生涯見守っていきたいのであります。
 仏法は勝負です。大御本尊様のお力は絶対であります。日蓮大聖人様の大生命哲学はいかなる哲学もおよばない永遠不滅の大原理なのであります。したがって、私ども地涌の菩薩は日蓮大聖人様の弟子として、子供として、その自覚と信念にたって、不幸の人の味方となり、そして真実に、全民衆が、日本国じゅうの人々が、安心して暮らしていける世の中を築きあげようではありませんか!
 この一年、ふたたび大御本尊様を根本として、私とともに、着実に広宣流布にむかい、王仏冥合にむかって前進されんことを心より切望申し上げ、私の話といたします。

1
1