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日蓮大聖人・池田大作

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関西の同志に期待する 関西女子部幹部会

1962.1.24 「会長講演集」第6巻

前後
1  最初に申し上げたいことは、台風で被害をうけたその中心地である西淀川方面に会館をつくるお約束をいたしまして、その土地が購入できましたもので、すぐ建築にとりかかっていきたいと思っております。第一の報告です。それから神戸のほうで、大会のときに約束をしてあったのですが、岡本理事が仕事のほうが忙しいためか、また予算どおりのうまい建物がないのか、なかなかまだ神戸方面の会館が決まっておりませんが、それはそれとして、選挙が終わりましたならば、関西本部もずいぶん痛んできて、あのまま、もう一、二年おいておくと倒れてしまいそうな本部でありますもので、白木理事を中心にして、ずいぶん土地を捜していたのです。
 ちょうど、ただいまの本部のすぐ前のほうに三百何坪、ひじょうに値段が高いのですけれども、購入することができて、選挙が終わってから、いよいよ近代的な鉄筋コンクリートの三階建ぐらいの本部をつくりたいと思いますもので、ご報告申し上げます。
 それで建物といえば、立正佼成会でも、天理教でも、ずいぶん大きい建物をもっております。しかし、彼らの建物は、ぜんぶ民衆からしぼりとった金でつくった自分の建物です。先日の女子部の幹部会でも、私は東京の信濃町の本部も地下一階、地上四階で、りっぱな本部をつくることを発表しました。今回の関西本部は二度目の本部の建設の発表になるわけでございますが、今、私どもがつくる本部は、その建築費は、いっさい皆さん方からお受けした御供養で建てるのではございません。
 それは、いっさい総本山への御供養申し上げてあります。ぜんぶ、本部ならびに支部会館等の建築にあたっては、聖教新聞または創価学会から出している雑誌等によって少しずつでも利潤がありますゆえに、それを大事に蓄積し、その費用で本部をつくっていくということを知っていただきたいのでございます。
 戸田先生も、関東を中心にして広宣流布の偉大なるコマを進めました。関東の次は、その大きい法戦場としては、牙城としては、なんといっても関西でありました。したがって、恩師戸田先生は、全学会人を指導なされるその慈愛においてはぜんぶ平等でございましたが、関東の次は、なんといっても力を入れられた、因縁深いその牙城は、なんといっても関西でありました。
 東京、関西、それは創価学会の全国作戦の根本であったのです。私も、それは全国の同志の激励には、回ってもきましたし、これからも回ってはまいりますが、もっとも縁の深いのが東京につづいて関西です。
 私の入信以来、今日までの過半数は関西で戦ってまいりました。そういう意味において、とくに関西の同志の皆さま方には、大御本尊様を根本として、東京にならんで全国学会人の模範となっていける地涌の菩薩であっていただきたいのであります。
 大御本尊様を信心していく以外に、仏になる道はない。絶対の幸福を獲得する道はない。これは、皆さん方が、事実、実践しているわけでありますが、また、何回も指導を受けているわけであります。
 御本尊様を拝んでいっても「これでしあわせになるかな、大丈夫かしら」というふうに疑いをもっている人もあるかもしれません。人の心のなかはわかりません。
 私は申し上げます。「どこに絶対の幸福を獲得できる教団政党があるか」と叫びたいのでございます。したがって日蓮大聖人様のおおせどおりに、私どもは信心しているわけでありますが、日蓮大聖人様は仏さまです。日蓮大聖人様おしたための諸法実相抄、如説修行抄、佐渡御書、また法華経のうえからいったならば従地涌出品第十五を読んでみるならば、その原理は明々赫々たるものがあります。したがって、皆さん方が幸福になるかならないかは、宿命の転換ができるかできないかということは、実践して体得するか、または実践しないで、または信心しない人がみて、折伏してみて、信心しない人が幸福になったか、ならないかということによって判断する以外ない。現証をはっきりみきわめる道はない、こういう道理になるわけです。だが何十万、何百万人の人が他の邪教で不幸になって日蓮正宗で幸福になっているという実験証明によっていうならば、それは強い確信をもって信心すべきであると私は思うのです。
 願わくは、縁に紛動されないで、日蓮大聖人様のおおせどおりに、日蓮大聖人様にはウソはありません。そしてこの一年間、一年間の建設というものは、何年、何十年の福運の源泉にともなっていけるし、一年間の退歩というものは、何年、何十年もの築きあげたその土台をこわすことにもなります。この一年間が、皆さん方のおおいなる幸福への前進の一年間であられることを心からお祈り申し上げまして、私の話といたします。

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