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日蓮大聖人・池田大作

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学会批判を破す 1月度女子部幹部会

1962.1.19 「会長講演集」第6巻

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1  本年もまた、大御本尊を根本として、自分自身の宿命転換に、また絶対の幸福の確立、建設に、おのおの題目を声高らかに唱えて、有意義なる一年間を前進したいと思うものでございます。
 皆さん方を代表して、一月の二十九日よりA・A諸国へまいります。さきほど、だれかの話で、むこうの国では断食の日があって、食事が一日できないところがありますといわれて、これはお腹がすいて困るなと心配しているわけではございますが、恩師戸田先生が申された大客殿の建立にあたっても、ぜんぶ遺言どおりに実現するために、その一つの目的としても行ってまいりたいと思います。
 それで、現在までで、ガンジスの砂をはじめとして、私がまわったところは二十何か国、その他、チリ、カンボジア等、相当数、学会員がいるところからも砂、石等が運ばれてくる予定になっております。中共には、残念ながら、なかなか行けませんもので、これは前文化部長の鈴木さんが議員視察で行ったときに、そのぶんとして用意をしてくれましたし、ソ連のほうにおいては、先日、同志である松尾都議会議員が行かれて、やはりバイカル湖付近のじゃり等を持ってこられました。合計で三十か国ないし三十二か国の準備ができ上がりましたことをご報告申し上げるものでございます。
 それで、大坊も二月の中旬にぜんぶ完成され、いよいよ三月の三日に正式に大客殿の起工式がなされます。戸田先生の七回忌には、完全に世紀の大殿堂が、広宣流布の偉大なる足あととして、序幕として、建立されるわけでございますが、私は、その三十何か国のじゃり、石等も、すこし分けていただいて、ことし選挙が終わりましたならば、来年の五月の三日を期して、ひじょうに皆さんがたにせまい思いをさせていた東京本部を、前のほうも土地が買えるようになりまして、地下一階、地上四階でりっぱな本部を、その地下には、その石を入れて、建設することを予定しておりますもので、かさねてご報告申し上げます。
 おうおうにして、世の中の人は「人のことを批判することが優秀である」「批判もできないような人は頭がよくない」というふうにみられている世の中であります。
 悪いと批判することは正しいです。しかし、認識もせずして評価することは誤りです。創価学会に対して批判をしている人が、指導者が、はたして、それでは本人はしあわせか。何人の人を現実に救ったか、宿命転換させ、歓喜に燃えている生活にさせきったかということを考えた場合には、批判している人こそ、結局はみじめな姿の場合が多いのです。
 うまいことをいったり、批判することは、オウムでもできます。鳥でもできます。
 そういうことで、その人の偉さはきまりません。したがって、私どもはあくまでも、日蓮大聖人様のおおせどおりに、まっすぐに実践して、こんなにしあわせではないかということを、事実をもって証明していく教団なのであります。
 よく話に聞きますが、ばく大な金をかけて、新興宗教や、その他の教団が、ラジオで宣伝したり、雑誌で宣伝したり、大勢の人をだまして、そして教団の勢力をつくっている事実があります。それは教祖自身の金もうけのためであることはとうぜんであります。私どもは仏さまのいうとおりの実践です。インチキは、ウソは、最後は滅びていきます。正しいものが、最後は勝つのが因果の理法です。
2  「創価学会は、なぜ、あまり宣伝しないのですか」こういうふうにいわれたこともあります。宣伝のヘタなのは、日本国中で創価学会が一番です。毎日毎日、日蓮大聖人様のおおせどおりに、「あなたの宗教は間違っているがゆえに、不幸になっているのではないか。日蓮正宗の仏法を信ずれば絶対幸福になる」というふうに、人の悪口ばかりいっているのでは、宣伝になるわけはありません。
 「彼がために悪を除く、これ彼がために真の親なり」終戦後、創価学会ほど、批判され、バ倒されてきた教団はありません。しかし、批判をされればされるほど、幸福になっていくのが、また学会人が、日ごと、月ごと、年ごとに多くなっているという事実は、絶対に幸福になる日蓮大聖人様のおおせどおりの大御本尊様が、創価学会にあるからなのであります。
 かつて、釈尊在世において、釈尊の法門をそのままマネをした提婆達多は地獄に落ちております。また天台宗を、天台大師の一念三千を盗みとった真言宗と同じように、立正佼成会は、創価学会のやることをぜんぶといっていいぐらいまねをしております。
 また、ある教団においては、学会が部隊というものをつくっているのだから、今度は団長、副団長をつくろうなどといっているところがあるのです。組織をまねし、組織をつくり、それから指導のうわっつらのことばを利用し、あらゆる方法で「創価学会に対抗していこう」そういう事実の姿がございますが、どんなにまねをしようが、どんなに攻撃をしようが、大御本尊様だけは、どこの教団にも、どこの世界にも、まねのできない、ただ日蓮正宗にしかない大仏法なのであります。
 したがって、どんなにまねをしても、くずれていきます。創価学会だけは、御本尊様があるゆえに、組織も生き、あらゆる学問が生き、生活が豊かになり、いっさいが御本尊様であるということを、はっきり教えていかねばならないわけなのです。
 もっとも頭の優秀な人は、といっても、ちょっと、いまの指導者にはいないと思いますが、一念三千の理法、すなわち本尊ということを、理論正しく話せば「ああ、これか!」とすぐわかるわけなのです。仏さまでなければ、それだけの知恵がなければわからないかもしれませんが。まあ、われわれは、もうとうぜんダメなわけなのですけれども、あとは御本尊様を受持して、題目を唱える以外には大御本尊様の大威力、大功徳はわからないのが、「如来秘密神通之力」の大仏法なのであります。
 したがって私は、事実、皆さんがたも、私も、とうぜん、そうでございますが、大御本尊様を受持し、信心修行に励んで、一年一年、幸福になってまいりました。まだまだ知らない人がたくさんおります。忙しい時間をさき、生活をさいて、そういう人たちに、またことし一年、一生懸命に教えていってあげていただきたいと思います。私もその先頭にたっていきます。
3  ともに、選挙が終わって暇になりましたならば、暇ということはありませんけれども、世の指導者の人々を、いままではそういうことはありませんけれども、こういう幹部会や、または体育大会等に、順番に「この姿をみなさい。論より証拠、百聞は一見にしかずの、このわこうどの現実の幸福の、団結の姿をみてごらんなさい」というふうに、見せてあげようではございませんか。
 皆さんがたの、この一年間のご健闘とご健康をお祈り申し上げまして、私のあいさつといたします。長いあいだ、ご苦労さまでした。

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