Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

もっとも革新的な学会 1月度男子部幹部会

1962.1.18 「会長講演集」第6巻

前後
1  この一年、また私とともに大御本尊を根本として、おのおのしっかり勉強し、また職場にあっては真剣に取り組み、十二月の三十一日の夜の勤行のときに、全員が「このように大きく成長いたしました」と、報告のできるように激励し合い、助け合って、前進したいものでございます。
 また、この一年をとおして、おのおのの宿命に向かって、勇敢に仏道修行に励み、この一年間が、五年、七年、十年、人生を生きたと同じような価値のある、有意義な、そしてまた、楽しい一年間でありたいと念願するものでございます。
 「正・反・合」という弁証法の哲学は、ヘーゲルのいいぶんであります。妙法よりみれば、その哲学も、ぜんぶ序分として真理となります。大きく分けて、もう皆さん方もごぞんじのごとく、唯心主義、そして「反」である唯物主義、その相対的の現状によって、世界じゅうが未曾有の動乱になっております。
 新聞紙上でみても、どこの国をみても、どの国境線をみても、ほとんどが導火線になり火薬庫が置いてあるような現状です。
 また、小さく縮図し、日本の国だけをみても、自民党も、社会党も、ともに二大政党として、日本民族を幸福に導いていくべき義務があり責任がある政党であります。
 自民党を「正」とするならば、社会党は「反」です。そして次に「合」として、なんらかの力が、作用が、また一つの存在が必要になってくるのが「正・反・合の原理」であります。唯心・唯物、そして、どうしても人類の要求しているものは、次の色心不二の哲学であることは当然であり、また、自民党、社会党、そして次に「合」として、一応は民社党あたりが、その「正・反・合」の「合」の作用をしようと思っていたけれども、幽霊のようになって、その力もなく、存在も忘れられつつあります。
 したがって、大きくみても、また日本の国に縮図をしてみても、どうしても大衆が心から渇仰しているものは、幸福を願っている原理をもち、実践をしている団体は、わが日蓮正宗創価学会しかないということが、宇宙の法則であり、歴史の流れの真実であると、私は断言するのです。
2  人々から聞いた話でありますが、立正佼成会からも、天理教からも、それをバックとして参院選に出る人が決まったそうであります。天理教や立正佼成会は、自分のなかから候補を出す力がない。また、候補を出してしまうと分裂をしてしまう。
 ですから、ひきょうにも、そういうようなことはしないで、だれか連れてきて「わが教団が応援するから」というふうになっているそうであります。
 また念仏からも、それから保守系の方の話を聞きますと、新興宗教はぜんぶ保守系の方に割り当てをして、参議院選のバックにするといわれております。ひじょうにおもしろい様相になってきたわけであります。いずれにしても、他の邪宗教団に、たった一つの仏の使いであるわが創価学会が、絶対に負けてはならないと私は思うのです。
 みんなまねをして、参議院議員に出しておけば、自分の教団の勢力はなんとかなるだろうというような、ずるい根性で、彼らは政界をみているし、政界に出していく方法を講じているものと私は思いますが、日蓮正宗創価学会だけは、末法の救世主・日蓮大聖人様のご指導どおり、ご命令どおりに、全民衆の幸福のために、王仏冥合を実現するために立ち上がっている崇高なる目的をもった、ただ一つの教団であるという自覚をもち、誇りをもって、勇敢に参議院選にばく進していこうではありませんか。
 また社会党は、自分たちこそ革新的であり、もっとも進歩的な党であるというように、観念的にいっております。今、私どもは、古さからいえば七百年以来の日蓮正宗であり、もっと古くいえば、久遠元初以来の源遠い大仏法であります。また末法万年尽未来際までの、もっとも未来永劫に新しい力を与えきれる大御本尊であります。また、現実に対しても、諸法実相、如実に知見できる日蓮大聖人様の哲学であります。
 したがって、宗教団体といえば、他の邪宗教団はいざ知らず、「日蓮正宗創価学会だけは進歩のなかの進歩、革新のなかの、もっとも革新の行動と人生と政治観をもっているのが、わが創価学会員である」と堂々といいきって進んでいこうではありませんか。
 本年一年の皆さん方の強い団結と成長を心からお祈り申しあげまして、私の話といたします。ご苦労さまでございました。

1
1